入学希望者数が入学定員を下回る「大学全入時代」が目前に迫ってきました。 確かに少子化による競争率の低下、大学・学部の新設や受験機会が増加するなど、合格 しやすくはなっているものの、実際には人気のある大学に受験生は集中し、難関大の志 願者は逆に増加傾向で難易度にも変化がないのが現状です。こうした状況を踏まえたし っかりとした受験対策が必要です。




大学入試は国公立大・私立大ともに、「一般入試」「AO入試」「推薦入試」の3つ に分かれます。AO入試・推薦入試の割合は年々高まる傾向にあり、4年制大学進学 者全体の半数に迫る勢いです。AO入試は、書類審査・小論文・ 面談などを組み合わせて学習意欲 の高い生徒を取る入試制度です。

推薦入試と似ていますが、「より 人物を評価する」「グループディ スカッションなど推薦入試にない 選抜方法を採用」「じっくり評価 するため選考に時間をかける」な どの点で異なります。

AO入試は、私立大で約7割が実 施しています。国公立大では、後 期日程廃止の動きが加速する一方、 AO入試の割合が増加しています。




2008年度のセンター試験の志願者数は約52万人。2008年度は国公私立合わ せて624の4年制大学がセンター試験を利用する予定です。

国公立大は2006年の入試から東大がセンター試験で5教科7科目化したことで、 主要大学のほぼすべてにおいて5教科7科目が課せられるようになっています。これ には、学力低下をくい止めるためという狙いがあるようですが、受験生にとってはか なりの負担です。幅広い科目での基礎学 力の強化がますます重要になっています。

私立大のセンター利用大学は、2008 年度入試では約470大学(約1300 学部)にのぼり年々増加しています。
どの教科・科目を入試に利用するかは、 各大学が自由に指定出来ます。





国公立大の二次試験は「センター試験重視型」「二次試験重視型」「平等配点型」と 志望大学によって配点パターンが異なるので、注意が必要です。

二次試験で小論文や面接を課す大学も増えています。私立大の入試の基本は3教科型 の受験ですが、センター試験利用の他、複線入試・得意科目重視型・試験日自由選択制・地方試験・ユニーク試験などがあり、同じ大学の同じ学部で複数回の受験も可能 になっています。

多様化する入試方式の情報をつかみ、志望する大学・学部ごとの対策が必須となります。


 
 センター試験利用
 大学が指定した科目のセンター試験の結果で選考される。
 最近、この方式を利用する大学が増えている。

 複線入試
 同じ学部で3教科型、2教科型という具合に募集数を分けて設定、受験生
 はそのなか から自由に選択出来る。(ABC方式などとも呼ばれる)

 得意科目重視型
 あらかじめ申請した得意科目だけを「2倍」「3倍」などに出来るシステム。
 特定の科目が得意という受験生に向いている。

 試験日自由選択制
 同一学部の入試を複数設け、好きな日に受験出来るというもの。
 中堅レベルの大学を中心に、採用するところが増えている。

 ユニーク試験
 インターネットを使ったり、作品を提出させるなどで合否を判定する試験。
 誰にも負けない技がある人向き。

 地方試験
 大学所在地以外の受験生も考慮し、全国各地で日程も変え試験を行う。
 関西の大学で多かったが、最近は首都圏の導入大学も急増。



小中学生用 大学受験用