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愛媛県内中学入試の動向

愛媛県松山市の中学入試動向
2002年4月、学校教育は大きな転換期を迎えました。「ゆとり教育」の完成をめざした2002年度からの新学習指導要領は、「学習内容の3割削減」「完全週5日制の導入」「総合学習の新設」「絶対評価制の導入」など新たな試みが盛り込まれていました。しかし、「円周率を3で計算する」「解の公式が中学校から消える」「英語の必須単語が500語から100語になる」など、学力低下への不安が騒がれました。そういう声は、保護者の方にも影響を与え、公立中学校の進学にかげりが出始めました。愛媛では、その2002年に愛光中学校が女子生徒の募集を始め、2003年には新田青雲の開校など、その声に応えるべく私学の動きも顕著でした。また済美平成の人気も高く、少子化の中、私学の元気さが目立ちました。
そんな中で、公立中学校も2002年県立松山西高校の敷地内に県立松山西中学校を併設。2006年県立松山西中学校と県立松山西高校を中高一貫の県立松山西中等教育学校へ統合するなど新しい学校の試みも実施しています。また、伝統のある公立高校のNo.1である松山東や、No.2の松山南などの公立高校も危機感を持ち、国立難関10大学と国公立大医学部医学科への合格実績アップに全力でとりくんでいます。
このような状況や、2011年度から施行された新学習指導要領により、保護者の方にとっては色々な環境を選択できる良い状況が生まれています。ただし、中学入試のある私学の6年一貫校や、公立の6年一貫の松山西中等教育学校などの受験は公立小学校では、対応しにくい専門性が問われるため、小学校4年生くらいからは受験対策に入っていただきたいと思います。

中学入試対策例

□ 愛光中学校入試対策
■算数:
大問は4題で構成されていますが、問題量が多く、また答えだけでなく途中式も必要とするので、スピードと解答をまとめ記述する能力も必要となります。図形は平面図形が主に出題されます。
■国語:
大問は3題で構成され、「漢字や慣用表現・敬語などの知識問題」「文章読解2題」の出題となります。漢字・慣用句・敬語も正確に使えるようになっておく必要があり、文章を読み内容や理由を自分の言葉でまとめさせる形式で出題されるため、要領よく内容を理解・整理し、表現する力が必要とされます。
■理科:
大問は5題~7題程度で構成されます。生物分野・化学分野・地学分野・物理分野がそれぞれ出題されるため幅広く学習しておく必要があります。教科書内容が基本にはなりますが、そこから考察する力、グラフや図などの資料を読み取る力が必要となります。答えは選択肢から選んだり、計算によって出されるタイプの問題がほとんどなので、理由を記述したりする出題はほとんどありません。
■社会:
大問は4題で構成され、各分野からの出題ですが、歴史の分野が多めの出題となっています。各時代の人物や政策、関連した建物などを正確に押さえておく必要があります。

□ 済美平成中等教育学校入試対策
■算数:
大問は4題で構成され、「計算問題」「小問集合」「図形」「規則性の問題」などが出題されています。それぞれの大問について小問が多く設定され、問題を理解するためのイメージ力・考える力・柔軟性を高く要求されます。そのため、出題傾向に沿った問題に数多く取り組んでいくことで応用力を鍛える必要があります。
■国語:
大問は3題で構成され、「漢字や慣用表現・文学作品の知識」「文章読解2題」の出題となります。手紙の書き方や文学作品に対する知識など普段からさまざまなことに興味をもって知識を吸収する姿勢が必要となります。また文章を読み内容や理由を自分の言葉でまとめさせる形式での出題もあるので、要領よく内容を理解・整理し、表現する力が必要となります。
■理科:
大問は5題で構成され、生物・化学・地学・物理分野からそれぞれ出題されるため幅広く学習しておく必要があります。単に知識を問う問題だけでなく、考え方を記述させる出題もあります。
■社会:
大問は4題で構成され、各分野からの出題ですが、中には中学校内容の問題もあり、難度は高いです。環境問題、国際関係に関する現代の内容からの出題もあるので、幅広い学習が必要です。

□ 新田青雲中等教育学校入試対策
■算数:
大問は6題で構成され、主に「計算問題」「小問集合」「規則性の問題」「立体図形」「速さの問題」などが出題されています。問題には図がついているものが多く、問題文を読みながらイメージしながら理解・考える力が要求されます。まずは基礎的な力を徹底的に身に付けていくことが重要です。
■国語:
大問は3題で構成され、「漢字や慣用表現などの知識問題」「文章読解2題」の出題となります。文法的な問題に加えて、文章を読み内容や理由を自分の言葉でまとめさせる問題が多く出題されるため、要領よく内容を理解・整理し、表現する力が必要となります。また作文(20分で400文字程度)への取り組みも必要であるが、出題の形式が4コマ漫画をみて文章を作るなど、変わった形式の出題がありましたが、近年はテーマが与えられ、それについて作文を書くという出題がつづいています。
■理科:
大問は6題で構成され、生物・化学・地学・物理分野からそれぞれ出題されるため幅広く学習しておく必要があります。単なる知識を問う問題だけでなく、普段の生活の中に関する問題も出題されるなど、普段からさまざまなものに興味をもって知識を吸収していくという姿勢が必要となります。
■社会:
大問は4題で構成され、各分野からの出題ですが、単なる知識を問うという形式ではなく、多くの資料を見ながらさまざまな角度からの問題に対応する力を身に付けておく必要があります。

□ 松山西中等教育学校入試対策
県立の中高一貫校として人気を集めています。国語・算数といった学力試験ではなく、適性検査と面接にて選考を行います。算数や理科を総合的に利用した問題や国語や社会を総合的に利用する問題が出題されるため、確かな基礎学力のもと自分の考えを表現できる解答作成能力が必要です。

小学校教育に関する最新情報

新学習指導要領のポイント2015年度の教科書改訂と学習指導要領について
2015年度の小学校教科書改訂については、2010年版学習指導要領が継承されるため、教科書の内容に大きな変更点はないと予想されます。ただし、初めての改訂ということからも学習指導要領の意図をさらに明確に反映した教科書になることが十分考えられます。2010年版学習指導要領のポイントとなる主なキーワードは右記の7つです。
特に(2)の思考力・判断力・表現力育成の点で言えば、体験で感じ取ったことを言葉や図で表現することや、観察などの結果を正確に理解し伝達すること、学習に関わる概念、法則、意図を解釈して説明すること、情報を分析・評価し論述するなどの力が不可欠と言われています。単に理解し、解釈するだけでなく、活用、伝達できるレベルが要求されていると言えます。論述までつながるような学習が今後も重要度を増していくと言えるでしょう。また、(4)の理数教育の充実については、旧指導要領の施行時と比べ、算数、理科ともに約16%の学習時間が増やされた点に変化はないことから引き続き日々の学習の重要性が増していると言えます。表現力を論述や説明する力にまで高めるといった点は、ぜひ、覚えておきたい点です。

小中一貫教育の広がり
小学校6年間と中学校3年間の教育を一体で行う「小中一貫教育」が、全国にじわじわと広がっています。文部科学省の今後の方向性としても、現在この制度は示されていますが、公式な制度として実施されているものではなく文部科学省の「研究開発学校」や政府の「構造改革特区」といった特例を使って広がっています。「中1ギャップ」という言葉も一般的になってきましたが、小学校と中学校では学校生活のあり方や授業のやり方も全然違うため、その変化に子どもたちがついていけなくなっているために起こると言われています。小中一貫教育はこのギャップを埋めて、学力向上はもとより生活指導面や心の育成面などさまざまな点で効果が期待されています。逆に言えば、現在の小学校、中学校が分離した体制では小6から中1に上がった際の1年間が非常に重要であり、多くのお子さまの成績の明確な分かれ目になっているといっても過言ではありません。特に注意が必要と言えるでしょう。

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