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中学入試の動向

中学入試を語る上でターニングポイントとなったのは、間違いなく「2002年学習指導要領改訂」ということになります。これを契機として公教育への不安・私教育への期待が高まり、少子化という状況下においても全国的に中学入試が活況を呈することにつながりました。
しかしながら、福島県内においては中学受験の場は少なく、近年まで福島大学附属中学校入試が中心となっていました。そんな中で、県立会津学鳳中学校、福島成蹊中学校、石川義塾中学校などの中高一貫校の開校により中学受験人口の増加の時代が始まったともいえます。

福島市内の中学入試には、福島大学附属中学校、福島成蹊中学校、桜の聖母学院中学校の3校があります。全国的に、中高一貫公立学校の増加や地方私立中学校の認知が進む中、福島県はそういった動きは鈍く、むしろゆとり教育の終了にともない、公立学校への依存が大きくなる方向も感じられます。大学入試実績で下位に低迷している状況も変化がなく、中学受験人口の少なさ、小学校での学力に対する意識の低さ、などが背景にあると思われます。少子高齢化の進む福島において教育の充実は大きな課題と思われます。
福大附属中は、定員が140名に減少しましたが、内部進学者が実質約100名の現状で、外部から約40名が合格しています。数年前の10名程度の合格者からすると外部から入学しやすくなったとはいえ、約2倍の高い競争率となっています。入試問題は難問こそ少ないですが、合格には75%程度の得点が必要で、十分な準備をしないと合格は難しくなっています。福大附属中は、他県の附属中と同様に県立トップ高への合格実績が抜きんでておりそれが人気の要因です。(右表参照)
なお、能開センターと個別指導Axisからの合格者は2014年度入試で21名と半分を占めました。(下表参照)
成蹊中学は、徹底した人間教育を根底に、学力重視のプログラムで難関、有名大学への進学をめざす中高一貫校です。入試倍率は高くありませんが、入学後の指導は、生徒が少人数ということもあり、手厚く定評があります。2012年度の国公立大学合格者数は10年前の11倍に伸びておりその成果が出ています。中高一貫初年度生が2015年度の大学受験となるため、その実績が注目されます。能開センターと個別指導Axisからの受験者は7名で、2014年度入試では全員合格でした。桜の聖母学院中学校は、女子のみの募集です。中高6ヵ年特進コースを設置し、学力をつけ国立大学への合格をゴールに据えています。

小学校教育に関する最新情報

新学習指導要領のポイント2015年度の教科書改訂と学習指導要領について
2015年度の小学校教科書改訂については、2010年版学習指導要領が継承されるため、教科書の内容に大きな変更点はないと予想されます。ただし、初めての改訂ということからも学習指導要領の意図をさらに明確に反映した教科書になることが十分考えられます。2010年版学習指導要領のポイントとなる主なキーワードは右記の7つです。
特に(2)の思考力・判断力・表現力育成の点で言えば、体験で感じ取ったことを言葉や図で表現することや、観察などの結果を正確に理解し伝達すること、学習に関わる概念、法則、意図を解釈して説明すること、情報を分析・評価し論述するなどの力が不可欠と言われています。単に理解し、解釈するだけでなく、活用、伝達できるレベルが要求されていると言えます。論述までつながるような学習が今後も重要度を増していくと言えるでしょう。また、(4)の理数教育の充実については、旧指導要領の施行時と比べ、算数、理科ともに約16%の学習時間が増やされた点に変化はないことから引き続き日々の学習の重要性が増していると言えます。表現力を論述や説明する力にまで高めるといった点は、ぜひ、覚えておきたい点です。

小中一貫教育の広がり
小学校6年間と中学校3年間の教育を一体で行う「小中一貫教育」が、全国にじわじわと広がっています。文部科学省の今後の方向性としても、現在この制度は示されていますが、公式な制度として実施されているものではなく文部科学省の「研究開発学校」や政府の「構造改革特区」といった特例を使って広がっています。「中1ギャップ」という言葉も一般的になってきましたが、小学校と中学校では学校生活のあり方や授業のやり方も全然違うため、その変化に子どもたちがついていけなくなっているために起こると言われています。小中一貫教育はこのギャップを埋めて、学力向上はもとより生活指導面や心の育成面などさまざまな点で効果が期待されています。逆に言えば、現在の小学校、中学校が分離した体制では小6から中1に上がった際の1年間が非常に重要であり、多くのお子さまの成績の明確な分かれ目になっているといっても過言ではありません。特に注意が必要と言えるでしょう。

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