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香川県の中学入試の動向

高い人気を維持する附属高松中学・附属坂出中学
県東部では香川大学教育学部附属高松中学の人気が高く、中学受験といえば「附属」と言われる現状です。県西部の香川大学教育学部附属坂出中学も根強い人気を堅持しています。いずれも高等学校を併設していないため、公立トップ高の受験を前提とした中学受験と言えます。学科試験では学校内容レベルから応用レベルまで総合的に出題され、作文、実技、面接などが実施されます。

受験者数の増減
香川大学教育学部附属中2校の受験者に関しては、今年度、附属高松中の受験者の減少(18名減少)が特筆されます。通常、受験者数の増減は、入試制度や日程の変更といった制度的な要因とその学習環境、学校の進学実績などにより変動するものです。附属高松中の入試制度・日程・進学実績に変化はないので、原因としては地元公立中の学習環境が整っている地区で、附属高松中受験生が減少したということが考えられます。この傾向が続くかどうかは、来年度の動向を見てみないとわかりませんが、附属高松中学の学習環境・進学実績に対する信頼は厚いと考えられるので、来年度以降も減少が続くとは思われません。一方、附属坂出中では受験者数の微増傾向が続いており、来年度以降も同様の状況が続くと思われます。

入試傾向の変動
どの中学校も入試問題の難易度には大きな変化は見られませんでしたが、出題傾向では各中学校で多少の変更がありました。
附属高松中では、算数は大問5題・小問14題が出題され、小問数が2問減少しましたが、記述問題が2問増加しました。難易度は、2011年度をピークに少しずつ下がる傾向にありますが、少し複雑な文章題・規則性などにもチャレンジする必要がある点は変わりありません。理科も大問6題・小問25題で大きな変化はなく、受験生の公平を考えてか、2011年度に出題された選択問題の出題は今年もありませんでした。社会でも大問4題・小問25題でほぼ変化なく、公民の出題は今年度もありませんでした。学校での学習時期を考慮してか、公民について出題される可能性は低いようです。なお、記述の比率が高いのが附属高松中の入試の特徴で、国語では150字から200字で自らの意見を書かせる出題があり、算数でも上記の通り、解法記述、理由記述が出題されます。ただ、昨年度、理科で5題、社会で7題と大幅増加した記述問題は、今年度は理科は6問と増加、社会は4問と減少と対照的な推移となりました。いずれにしても、これらの記述問題に対してしっかり対応する練習は、附属高松中の受験対策として重要といえます。
附属坂出中は、算数では、問題数が大問6題・小問19題と例年通りで、その中に、受験生を悩ませるような計算記述・理由記述、円グラフの作成が出題されました。場合の数では、昨年に引き続き、条件を理解して考える力が試されました。国語については、作文が昨年同様、1つの大問として問われ、160字~180字の条件作文となっています。言葉と漢字の出題もありますので、問題を解く、文を書く速さを鍛えるとともに、熟語の整理などをしておく必要があります。理科・社会については難易度こそ高くないものの、広範囲にわたり出題されるので、幅広い知識が必要とされます。

小学校教育に関する最新情報

新学習指導要領のポイント2015年度の教科書改訂と学習指導要領について
2015年度の小学校教科書改訂については、2010年版学習指導要領が継承されるため、教科書の内容に大きな変更点はないと予想されます。ただし、初めての改訂ということからも学習指導要領の意図をさらに明確に反映した教科書になることが十分考えられます。2010年版学習指導要領のポイントとなる主なキーワードは右記の7つです。
特に(2)の思考力・判断力・表現力育成の点で言えば、体験で感じ取ったことを言葉や図で表現することや、観察などの結果を正確に理解し伝達すること、学習に関わる概念、法則、意図を解釈して説明すること、情報を分析・評価し論述するなどの力が不可欠と言われています。単に理解し、解釈するだけでなく、活用、伝達できるレベルが要求されていると言えます。論述までつながるような学習が今後も重要度を増していくと言えるでしょう。また、(4)の理数教育の充実については、旧指導要領の施行時と比べ、算数、理科ともに約16%の学習時間が増やされた点に変化はないことから引き続き日々の学習の重要性が増していると言えます。表現力を論述や説明する力にまで高めるといった点は、ぜひ、覚えておきたい点です。

小中一貫教育の広がり
小学校6年間と中学校3年間の教育を一体で行う「小中一貫教育」が、全国にじわじわと広がっています。文部科学省の今後の方向性としても、現在この制度は示されていますが、公式な制度として実施されているものではなく文部科学省の「研究開発学校」や政府の「構造改革特区」といった特例を使って広がっています。「中1ギャップ」という言葉も一般的になってきましたが、小学校と中学校では学校生活のあり方や授業のやり方も全然違うため、その変化に子どもたちがついていけなくなっているために起こると言われています。小中一貫教育はこのギャップを埋めて、学力向上はもとより生活指導面や心の育成面などさまざまな点で効果が期待されています。逆に言えば、現在の小学校、中学校が分離した体制では小6から中1に上がった際の1年間が非常に重要であり、多くのお子さまの成績の明確な分かれ目になっているといっても過言ではありません。特に注意が必要と言えるでしょう。

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