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中学入試の動向

開校6年目となる仙台二華中学校は、中高一貫校のメリットを生かして「新しいエリート校」を作ることをめざし、中学・高校で学習する内容を横断的かつ柔軟に学習することができるようにしています。受験倍率は年々安定しつつあるものの、2015年度入試でもまだ5.18倍という高い数字になっており、同校への期待と関心が依然として高いことがうかがえます。また、仙台青陵中等教育学校では、自分で考える力や自分の考えを相手に伝える力を身につけるために、独自の教科を設けて教科の垣根を越えた指導が行われています。また、仙台青陵中の入試問題は、算数系の設問の難易度がより高くなっており、仙台二華中と同様、理数系に力を入れる教育をめざそうとしていることが読み取れます。どちらの中学の入試問題においても、記述形式の設問が多くの割合を占めているので、論理的思考力や記述力を鍛えておく必要があります。そのためにも、高い教科力(国算理社)を身につけることが大切になります。
一方で、その他の宮城県の中学入試は、全国的にみれば難易度は高くありませんが、基礎的な学力をしっかり身につけておく必要があります。特に私立中学では、基礎学力をベースにして、深い理解を求める学習を独自のカリキュラムで進めています。希望する私立中学に合格したものの、入学後に中学での学習についていけなくなる生徒が多く存在しているのも事実です。まずは合格すればよいということではなく、基礎学力とともに学習習慣や効果的な学習方法を身につけ、しっかりとした実力をつけた上で入学していく必要があります。中学入試は、なるべく余力を持って上位で合格するという気持ちで準備することが成功の秘訣と言えるでしょう。

入試情報
宮城教育大学附属中学校は、例年多くの志願者が受験するため、狭き門となっています。また、私立中学では、受験者数は例年横ばいもしくは若干減少の傾向にありますが、入試制度の見直しや学校の特長を出そうとさまざまな改善や取り組みをはじめており、その成果を出してきた一部の私立中学は志願者数を伸ばすようになってきました。

入試対策
宮城県内の中学入試は、宮城教育大学附属中学校の1次選考試験が11月上旬、公立中高一貫校と私立中学の入試は、1月上旬(10日前後)のいずれも早い時期に入試が行われますので、早めの受験対策が必要になります。私立中学の受験では、10月下旬までに教科書レベルの基本内容を終了させ、11月下旬までに志望校の出題傾向に合わせた応用力の養成、そして12月からは志望校の過去問演習による実戦力の養成と総仕上げを行うのが、標準的な対策となります。

■平成27年度宮城県立中学校入学者選抜概要(抜粋)

1.募集
(1)出願資格…平成27年3月に小学校又は特別支援学校の小学部を卒業見込みの者 
宮城県内に居住し、又は入学時までに居住する見込みの者 
(2)募集定員 仙台二華中学校(105名 男女) 古川黎明中学校(105名 男女)
(3)通学区域 宮城県全域

2.出願の手続き
(1)出願…県立中学校については、1校に限り出願できる。(仙台市立仙台青陵中等教育学校へ出願する者は、県立中学校への出願はできない。)
(2)入学願書等の提出…入学願書、志望理由書、調査書(在学小学校長が作成)、写真票、受検票送付用封筒及び結果通知用封筒を県立中学校長に提出する。
(3)県外からの出願…以下のいずれかに該当する者は、あらかじめ県外からの出願承認願を提出し、承認を受けた後に入学を志願することができる。
・住居の異動によるもの(保護者の転勤などに伴う一家転居の事情によるものや特別な家庭の事情による県内への住所異動による
・その他

3.適性検査
(1)検査場…検査場は次のとおりとする。(出願者が多い場合は、他の会場で実施)
仙台二華中学校(仙台二華中学校・高等学校)
古川黎明中学校(古川黎明中学校・高等学校)
(2)検査の方法
・検査は、総合問題・作文及び面接とする。
・検査問題作成の方針…
1.総合問題は、与えられた課題を理解し、これまでの体験や身に付けてきた力を基に、論理的に考え、的確に判断し、解決する力や表現する力などをみる。
2.作文は、与えられた課題について、自分の考えや思いなどを的確にまとめ、文章で表現する力をみる。
3.面接は、志願の動機や学習への関心・意欲、長所等を多面的にみる。

4.選抜方法
入学者の選抜に当たっては、調査書、志願理由書及び適性検査(総合問題・作文・集団面接)の結果を資料として、出願者の能力や適性などを総合的に判断する。

5.選抜に関する日程
(1)入学願書、調査書などの受付…平成26年12月1日(月)~平成26年12月5日(金) 午後3時まで
(2)適性検査…平成27年1月10日(土)
(3)選抜結果通知書の発送…平成27年1月16日(金)午後4時
(4)入学確約書の受付…平成27年1月20日(火)~平成27年1月23日(金)午後3時

小学校教育に関する最新情報

新学習指導要領のポイント2015年度の教科書改訂と学習指導要領について
2015年度の小学校教科書改訂については、2010年版学習指導要領が継承されるため、教科書の内容に大きな変更点はないと予想されます。ただし、初めての改訂ということからも学習指導要領の意図をさらに明確に反映した教科書になることが十分考えられます。2010年版学習指導要領のポイントとなる主なキーワードは右記の7つです。
特に(2)の思考力・判断力・表現力育成の点で言えば、体験で感じ取ったことを言葉や図で表現することや、観察などの結果を正確に理解し伝達すること、学習に関わる概念、法則、意図を解釈して説明すること、情報を分析・評価し論述するなどの力が不可欠と言われています。単に理解し、解釈するだけでなく、活用、伝達できるレベルが要求されていると言えます。論述までつながるような学習が今後も重要度を増していくと言えるでしょう。また、(4)の理数教育の充実については、旧指導要領の施行時と比べ、算数、理科ともに約16%の学習時間が増やされた点に変化はないことから引き続き日々の学習の重要性が増していると言えます。表現力を論述や説明する力にまで高めるといった点は、ぜひ、覚えておきたい点です。

小中一貫教育の広がり
小学校6年間と中学校3年間の教育を一体で行う「小中一貫教育」が、全国にじわじわと広がっています。文部科学省の今後の方向性としても、現在この制度は示されていますが、公式な制度として実施されているものではなく文部科学省の「研究開発学校」や政府の「構造改革特区」といった特例を使って広がっています。「中1ギャップ」という言葉も一般的になってきましたが、小学校と中学校では学校生活のあり方や授業のやり方も全然違うため、その変化に子どもたちがついていけなくなっているために起こると言われています。小中一貫教育はこのギャップを埋めて、学力向上はもとより生活指導面や心の育成面などさまざまな点で効果が期待されています。逆に言えば、現在の小学校、中学校が分離した体制では小6から中1に上がった際の1年間が非常に重要であり、多くのお子さまの成績の明確な分かれ目になっているといっても過言ではありません。特に注意が必要と言えるでしょう。

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