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公立高校入試状況

奈良県は、元々公立高校志向の高い地域であり、また、昨今の長引く不況のもと、公立高校の授業料が無償化されたということもあり、学力上位者に関しては「できれば公立上位校へ」という流れは基本的に今年も変わっていないようです。また、昨年度が「公立授業料無償化」元年で、公立志向により拍車がかかった結果、上位の公立高校の競争倍率が軒並み上がり、受験生にとってはかなり厳しい入試となったことと、奈良高・平城高をはじめとする募集人員の削減により、特に学力上位者は、「より確実に公立高校へ」という安定志向の傾向が強まり、2011年度は全体的に競争倍率は減少しました。

○一般選抜入試の状況
2011年度の奈良県の公立高校一般選抜入試の倍率は、右にも記したように、公立志向は維持されたうえに、安定志向が強まり、全体的には減少しました。
また、昨年同様、学力検査と調査書の比率に関しても、2005年度までのほぼ1:1の比率から大きく変化が見られることには変わりありません。

■資料1 一般選抜入試倍率の推移

■資料2 学力検査と調査書の比率

表から見てとれるように、特に上位校は、軒並み内申(調査書)の比重が低くなっており、一部の高校群は、より実力重視だが、多くの学校は2:1で定着しつつあるのが現状です。したがって倍率の高さも考慮すると、内申のみで受験校を安易に決定することなく、こうした入試状況を認識した上で受験していくことが大切です。さらに、私立入試が公立入試に及ぼす影響も意識しておく必要があります。今後、奈良県においても私立高校の授業料が無償化されたりすることになれば、また受験事情も一変してしまう可能性もありますが、現状のまま、という前提で考えるならば、今後も学力上位であればあるほど公立志向は高く、気の抜けない入試が続くことになると思われます。

○特色選抜入試の状況
これまですべての全日制課程で実施されていた特色選抜は、2012年度からは全日制課程の「専門学科」「総合学科」「普通科の第1学年から定員を 定めて募集するコース」でのみ実施されることになり、簡単に言うと、いわゆる「普通科・普通コース」における特色選抜がなくなる、ということにな りました。普通科・普通コースの公立高校を第一希望とする受験生にとっては、従来の特色選抜に向けた余計な傾向対策の学習に時間を割かれ たり、本来不必要な「不合格体験」をすることもなくなり、目標を一般選抜一本に定めることができ、様々な面で歓迎すべきことだと思われます。

■資料3 特色選抜入試の状況

私立高校入試状況

公立志向が高まる中、元々、私立高校の競争倍率は年々低下傾向にありましたが、2011年度は各高校とも2010年度からほぼ受験者数が減って います。したがって、競争倍率の低下傾向も2011年度も変わっておらず、一部の難関私立を除いては相変わらず「合格しやすい」傾向にあります。 全体的な受験者数の減少が原因であり、2011年度は奈良県の公立中学に通う中3生の数自体が2010年度よりも543名減少していることが主な ところですが、他にも、大阪私立の授業料が無償化されたことにより、大阪在住の受験生が奈良の私立を受験しなくなった、といったようなことも あげられます。併せて、その競争倍率の低下により、私立を併願することの一つの大きな意味である「公立に向けての試金石」的な意味合いがか なり怪しいものとなったことも影響としてあげられます。

■資料4 高校入試結果 過去3年間の動向

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