中学受験は必要か?わが子に最良の選択は何か迷うときの考え方【新小学5年生・6年生】

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高学年になると、周りで中学受験の話題を耳にすることも増えてきます。これまで受験について考えたことがなかった人も、「うちの子はどうしよう…?」と気になり始めることがあるでしょう。もしかしたら、ある日突然、お子さまが「友だちが受験するから自分もやってみたい」と言い出すことがあるかもしれません。しかし、受験させるかどうかは簡単に決められる問題ではありません。受験を迷ったときに、親としてどのように考えれば良いのかをお伝えします。
この記事のポイント

中学受験をする理由を明確にする
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家庭としての軸を持つ
周りが受験するから…公立中学校が荒れているから…が出発点でも良いのですが、それだけではいずれ壁にぶつかります。そのため、何のために受験をするのか?という家庭の方針をハッキリさせておくことが重要です。
たとえば「中学受験をして、将来の選択肢を増やすこと」を軸にする場合、それは有名大学に入ることや大企業に就職することだけではないはず。「やりたいことを自分の意志で選べる自由を手に入れて幸せに生きること」だというところまで見据えておくことです。
受験勉強をしていく中で判断に迷ったときに、この軸を持っておくことが納得できる進路につながります。
[関連ページ] 中学受験に向いている子の特徴|基礎知識やメリット・デメリット
家族会議をしよう
親の意見と子どもの希望がズレていたり、父親と母親の考えに違いがあるとうまくいきません。
たとえば、母親ばかり一生懸命になって子どもが置いてけぼりになってしまう、子どもが勉強している横で父親がスマホゲームをしている…。積み重なった違和感は家庭内にストレスを生みます。だからこそ家族会議をして、親子の意見や方向性をすり合わせておくことが非常に大切です。
また、もし塾に通うなら、費用、送迎、宿題のサポート、ほかの兄弟への対応など、しっかり話し合っておきたいところです。その上でルールを決め、家族みんなで協力し合う体制を作ることが必要です。より良い親子関係が、より良い受験生活を作ると言っても過言ではありません。
軸がないとどうなるのか
軸がないまま始めると、どこに向かうべきかわからず、目の前の成績に振り回されることになります。その結果、達成感も得られず、勉強が苦しいものという位置づけになってしまいます。途中でやっぱりやめたということにもなりかねません。
親の期待に応えることが優先になり、自分のこととして考えられないまま入試に向かう子もいます。親が行かせたい学校ではなく、自分がほんとうに行きたい学校なのかどうかが曖昧なまま合格したとしても、その後の勉強も受け身になりがちです。
入学後に「こんなはずじゃなかった」となるのは、いちばん避けたいパターンです。
“ゆる受験”には覚悟が必要
一般的には中学受験対策の勉強は小学4年生から始まると言われています。“ゆる受験”とは、短い期間で受験勉強を進め、無理せず実力に合ったレベルの学校を目指すやり方です。過度に疲弊をしないので、うまくいくケースも多くあります。
しかし「今の時期からだと途中参戦だから受からなくてもいいし、とりあえず受けてみよう」というスタンスはおすすめしません。もし実際に「不合格」になってしまった場合、子どもの心は少なからず傷つきます。それは本来なら経験させなくてもよかった挫折かもしれません。受け止め方によっては自己肯定感を損なうというデメリットもあります。
やるなら覚悟を持って向き合ってほしいと思います。努力し尽くした上での「不合格」であれば、それはきっと子どもの糧になるはずです。
不安要素、迷う要素に対する考え方
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「地元の公立中学校でも良いのでは」
私立中学校や中高一貫校がほんとうに良いのか、地元の公立中学校で充分なのでは、という迷いについては、どちらが良いというのはありません。
大切なのは、人から聞いた話やうわさ、偏差値といった外側の情報を重視しすぎないことです。実際にオープンスクールや学校説明会に参加し、学校ごとの特徴や雰囲気を肌で感じてみてください。
家庭の教育方針とも照らし合わせながら、わが子に合う学校を見極めていきましょう。子どもが充実した学校生活を送れそうかどうか?そこが志望校を検討するうえで、最も重要な判断基準になります。
「受験勉強に耐えられるか」
勉強は耐えるものでも我慢でもありません。子どもの性格上、競争が負担になりそうなら、少人数の塾や、個別指導塾、家庭教師といった選択肢もあります。
比較する相手は周りの子ではなく過去の自分です。習い事をやめないといけないのかという心配もよくあります。何かをやるなら何かを調整しないといけない場面は今後も出てきますので、0か100かではなく、工夫して納得できる対策をしていきましょう。
そして、そもそも勉強が好きではなく学力が足りないという不安。それでも子どもが受験をしたいと言うなら、それを学力アップの機会とプラスにとらえましょう。中学、高校と勉強は続いていくもの。ここで学習したことはあとで必ず支えになります。
「小学生らしい生活ができないのでは」
まずは、親が考える「子どもに過ごしてほしい小学生らしい生活」とは何かを見直してみましょう。遊ぶ時間がたっぷりあることや、勉強をしないことが小学生らしさではありません。
受験は勉強ばかりでかわいそうと考えるのではなく、新たな学びの機会であり挑戦だと考えることもできます。スポーツでも、勉強でも、何かを一生懸命やる経験は尊いものです。遊びも趣味も取り入れたバランスの良い学習スケジュールを設計することで折り合いをつけましょう。
[関連ページ] 小学生のうちに学習習慣を身につけるために、親が意識すべきこと
「受からなかったらどうしよう」
受験に挑むなら誰しもが思うことです。ですが、受験は合否だけに価値があるのではありません。不合格だから失敗だとか、もう終わりだとかいうことでは決してないのです。
受験を通して子どもが成長する過程に価値があると考えましょう。それを見出せないまま合否にとらわれると受験は苦しいものになります。
どうなるかわからない結果ばかりに視点を置くのではなく、今までがんばった積み重ねや今日できたことなど内容に目を向ける姿勢が大切です。
軸がブレなければ途中でもやめてもかまわない
受験はあくまで通過点です。子どもにどんな人生を歩んでほしいのか、子ども自身がどんな大人になりたいのか、家庭の教育方針がしっかりしていれば途中でやめても問題はありません。
やめることは逃げることではなく、より良いと思う道を選択しただけ。
ただし受験しないと決めても、せっかく受験の世界に目を向けたのなら、何らかの学習はしておくことをおすすめします。将来的に大学受験をするなら同じフィールドに立つことになります。
独学で中学受験をすることは可能か
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可能ではあるが条件は必要
読解力や語彙力はもちろん、考える力、集中力、試行して理解する力、学習習慣など、小さいころからの積み重ねがあれば可能性は充分あります。
実際に通塾せずに合格する子は一定数います。また、独学を成功させるためには、親に時間と余力があること、親子のコミュニケーションが良好であることも重要な要素です。
状況に応じてスポット的に塾を活用するのも効果的です。
学習面でのポイント
独学の大変さは、塾がやってくれることを親が全部引き受けないといけない点です。
子どもがつまずいたときに教えることだけでなく、教材選びや学習計画、進捗管理、理解度のチェック、過去問分析など家庭でさまざまなフォローが必要となります。残り時間でどの単元をやるべきか、どこまでさかのぼるかを判断するのも親の役目です。定期的に模試や外部テストで実力を確認することも必要になります。
一方で、自由に学習スケジュールが組めるので家庭の事情に合わせやすく、塾の送迎時間がかからないことや、自分に必要な問題だけを選んで効率よく学習できることなどは大きなメリットです。
心の面でのポイント
独学での学習環境では、競争心や緊張感が生まれにくく、孤独を感じやすい傾向があります。モチベーションが下がったとき、友達の影響を受けて「やる気が出てがんばれる」という子どもならではの特別な力も発揮できません。
親自身も相談する相手がいないと精神的に孤立してしまうことも。親子の間で衝突が起きることもあるでしょう。
一方、一緒に過ごす時間が増えることで親子の結びつきが深まるきっかけにもなります。順位やクラス分けなど外部からのプレッシャーが少ないので、落ち着いて学習が進められるのもメリットと言えるでしょう。
迷ったときはプロに相談するのが安心
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中学受験は「子ども、家庭、塾」のチーム戦で
中学受験は子どもが主体となって努力することはもちろん大切ですが、家庭での保護者のサポート、塾が提供する指導や情報も欠かせません。ひとりの努力ではつかみにくい目標も、三者がそれぞれの役割に専念することで、チームで支え合って目標達成にぐっと近づきます。
受験を迷ったとき、「親子でしっかり話し合うこと」がスタートになりますが、その上で「具体的にどうすればいい?」という悩みはまずは塾に相談してみるのが安心です。
[関連ページ] 塾の選び方のポイントを解説。失敗しないために事前にやっておくべきこととは?
個別指導Axisは、地元の国公私立中学校や難関中学校まで、すべての受験に対応しています。また、中学受験に精通したプロ講師も多く在籍しており、オンラインでどこにいても質の高い授業を受けることができます。
まずは学習相談でお悩みをお聞かせください。進路や日々の学習について、お一人おひとりに親身に寄り添い、サポートさせていただきます。
[関連サービス] 小学生のための中学受験対策
この記事を書いた人

教育コラムニスト
小林 佳代子(こばやし かよこ)
中学受験から大学受験まで学習塾において20年の指導経験と母の視点から、家庭と学びをつなぐヒントを発信。
先輩たちの受験体験記
先生に感謝
私が、中学受験をすると決めたのは、小学校6年の夏休み後半でした。中学受験を始めるなら夏休みまでに結論した方がいいと言われていました。中学受験をしたいと伝える時は、どう反応されるか心配でしたが、先生は、大変だけど一緒に頑張って行こうね、と優しく励ましてくださったためとても安心しました。それからは、普通の人の2倍、3倍勉強しないとダメだと思い、1日のうちほぼ勉強をしてばかりでしたが、それでもAxisの先生がとても面白くて、またやる気が出ました。 僕が合格できたのはAxis、能開の先生方がいたからです。本当にありがとうございました。そして、中学受験を通して何かを始めるのに遅いということはないということです。これからは、中学受験の経験を生かし頑張っていきます。
何でも質問できる環境!
私は目指したい学校もはっきり決まっていましたので、その学校に入学するために勉強していましたが、わからない問題や苦手な問題を自分で解決することができず、不安を抱えていました。 しかし、Axisに入ってからは、わからない問題を先生や塾長に聞くことができ、自習室を活用しながら、効率よく勉強することができたので、塾に入る前よりも勉強の進みが早くなりました。 また、塾長からは次はどのテキストでどのように勉強すべきかも教えてもらうことができたので、何を勉強すればよいのか迷うことなく受験を迎えることができました。
先生のサポート
私の中学受験は、先生がサポートしてくれた受験でした。私は、中学受験を決めたのがおそく、受験勉強にとりかかったのは6年生の春ごろでした。しかし受験に取り掛かっても習い事を優先してしまい、自習など必死に勉強しはじめたのは6年生の夏休みでした、Axisは個別指導なので、授業で分からないところはもちろん、自習時間にたくさん質問できました。受験が近くなると、先生方が勉強面だけでなく受験前の心構えなどもサポートしてくれました。受験が終わっても、自習や中学生に向けての復習や予習など勉強の習慣がついてよかったです。


