時間との戦いを制する戦略的な解き方とは?
2026年度共通テスト「国語」分析と対策

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2026年度の大学入学共通テスト「国語」は、受験生にとって「時間が足りない」と痛感させられる非常にタイトな試験となり、平均点が大きく下がりました。「NOKAIオンライン(オンラインゼミ)」国語担当の森野講師による問題分析をもとに、最新の傾向と確実に得点を積み上げるための戦略を解説します。 ※本記事は、会員生を対象に実施されたオンラインセミナーの内容をダイジェストでお伝えするものです。個別指導Axisでは、日々の学習の指針となるような入試情報を、会員の皆さまに定期的にお届けしています。
この記事のポイント

入試概況|文章量の増加と選択肢の長文化
2026年度の国語は、平均点が116.37点(200点満点)となり、2025年度の最終平均点126.67点から約10点低下し難化しました。問題数に大きな変化はないものの、文章量や選択肢の長さが増え、処理手順も多くなったため、時間配分が合否を分ける最大のポイントとなりました。
大問別の傾向と難易度
各大問で求められる力の質が変化しています。特に「実用的な文章」の形式変化には注意が必要です。
第1問 : 評論(芸術評論〈美術論〉)
美術論を題材に、言い換えや理由説明といったオーソドックスな設問が中心でした。共通テスト初期に見られた対話形式などの複雑な資料は減少し、端的な問いが多い傾向にあります。
第2問 : 小説(現代小説〈遠藤周作氏の作品〉)
明治や大正の初期の作品であれば難しくなりますが、今回は昭和の作家、遠藤周作氏の作品が出題され、心情把握などの定番の設問形式が並びました。
第3問 : 実用的な文章(科学絵本をめぐる資料問題)
従来のグラフ中心から文章主体の形式へ変化し、読解量が大幅に増加しました。3行に及ぶ長い選択肢もあり、付随資料の分析を含め受験生には大きな負担となりました。時間配分を狂わせる難度の高い大問です。
第4問:古文(平安時代の物語文〈うつぼ物語〉)
平安時代の物語からの出題で、近年の「読みやすく解きやすい」傾向が続いています。基礎的な単語や文法をマスターしていれば満点が狙える難易度です。確実に得点源として確保しておきたい分野といえます。
第5問 : 漢文(江戸時代の儒学者の文章)
江戸時代の儒学者の文章が出題されましたが、古文同様に平易でコンパクトな傾向が継続しています。句法や語彙の基本知識さえあれば、本文を全て読まずとも解答可能な問いもあり、高い安定感を誇る得点源です。
来年度の共通テストにおける4つの注目点

これからの学習において、特に意識すべき点は4つあります。
「現代文」三大設問形式
現代文は2年続いて「センター試験」の設問形式にほぼ回帰。①傍線部言い換え②傍線部理由③心情読解を基軸に勉強をしましょう。
流動的な「実用文」対策
昨年はグラフ、今年は文章主体と、出題形式が増え、定まっていません。新形式の問題にも対応できるようにするには、固有の知識や処理能力の強化が不可欠です。
「古文・漢文」の安定感
近年の古文・漢文は難易度が安定して平易です。ここを確実に「得点源」にしましょう。
4択にモデルチェンジ
以前は5択が主流でしたが、昨年から続く「4択ベース」の形式が今年も継続されました。この傾向は来年以降も続くと予想されます。しかし練習段階では5択で行っておきましょう。5択でも抵抗なく解答できるようにしておく下準備は大事です。
合格をたぐり寄せる!学習のポイントと4つの戦略
共通テストの国語は、知識の量と同じくらい「時間の使い方」が勝負を左右します。
解く順番は古典(第4問・第5問)から
脳が疲弊していない試験前半に、知識があれば本文を完璧に読み込まずとも解ける「第4問(古文)・第5問(漢文)」から着手しましょう。ここで配点の約半分を素早く確保し、現代文に時間を残すのが王道です。
第3問対策の徹底
グラフや文章主体など形式が流動的で、文章量・選択肢ともに負担が大きい分野です。模試や過去問を通じて実用文特有の資料分析や長い選択肢の処理に慣れ、どのような形式にも動じない訓練を積みましょう。
古典(古文・漢文)はまず知識のマスターから
古文単語や文法、漢文の句法といった「標準的な知識」を完璧にすることが最優先です。土台が盤石なら本文を全て読まずとも半分程度の得点は安定して確保でき、これらが確実に合否を分ける得点源となります。
完璧主義」を捨て全体を意識する
一つの大問や選択肢に固執しすぎると、時間不足でトータルの得点を落とします。一部のミスは他で挽回するという意識を持ち、常に「試験全体で90分を使い切る」時間配分を優先してください。
戦略的な時間配分で国語を突破しよう
国語は、正しい取り組み方を身につければ着実に点数を伸ばせる教科です。高得点を狙うためには、目の前の問題に固執せず、試験全体を見通す戦略的な視点が欠かせません。古文・漢文を効率よく処理して現代文に時間を残すなど、実戦的な読解スピードと時間コントロールの感覚を養っておくことが大切です。
「実用文の資料読み取りが苦手」「読解力に自信がない」という方は、ぜひ個別指導Axisへご相談ください。志望校の配点に合わせた、あなただけの攻略プランを作成します。
この記事を書いた人

(株)ワオ・コーポレーション
能開センター 大学受験コース
NOKAIオンライン国語スーパー講師
森野 知生(もりの ともき)
「センス」と諦めていた層に解法の活路を提示。豊富な知識で知的好奇心を開花させ、学ぶ楽しさを呼び覚ます。確信に満ちた指導を行う国語読解の開拓者。