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【勉強法】その模試、正しく〈いただいて〉いますか?② ~解けた問題の解説、放置していませんか?~

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「その模試、正しく〈いただいて〉いますか?」シリーズの第2回は、「正解した問題の解説」のいただき方についてです。

模試の採点結果が返ってきたとき、正解だった問題を見て、

「よし、合ってた!ここは見なくてOK!」

と、解説をそのままスキップしていませんか?

正解したことで「自分は理解できている」と思い込み、解説を開く気持ちになれない……その気持ち、すごくよく分かります。しかし実はこれ、ゲームでせっかくボスを倒したのに、「ボスが落とした超レアな武器を拾わずに、そのまま次のエリアへ進んでしまう」くらい、ものすごくもったいないことをしています。

「正解した=完璧」とは限らない
「正解した」というのは、あくまで「今回は点数が取れた」という結果にすぎません。(大事ですけどね!)

模試の解説は、プロが知恵を絞って作った「最高の問題集であり、最高のレシピ集」です。正解したからこそ、そこにはあなたを「もう1ステップ上」へ引き上げるための超レアな情報(武器)が眠っています。

正解した問題の解説を読むのは、あなたに次のような「5つの超レアアイテム(武器)」を手にチャンス!

①「出題者の意図」が見え、共通テストの「誘導」に乗れるようになる
プロの作問者が「どんな勘違いを誘おうとしたのか」という裏のテーマを知ることができます。出題者の視点(手の内)が理解できるようになると、共通テストなどで問題文が用意してくれた「誘導」にスムーズに乗り、波に乗って解き進めることができるようになります。

② 公式や解法の「適用条件(前提ルール)」が学べる
たまたま解けた問題の中には、「実は〇〇という条件のときしか使えない解き方」で偶然正解していたケースもあります。解説で適用ルールを再確認しておくことで、次の模試で似たような問題(前提条件が少し違う問題)が出たときの大失点を防ぐことができます。

③「隠れた減点ポイント」に気づける(特に記述式)
「答えは合っているけれど、途中の論理展開やこの言葉が抜けていると▲2点」というような採点基準を知ることができます。自己採点では丸にしてしまいがちな「隠れ失点」に気づくことで、本番で確実に満点を取る答案作成力が身につきます。

④ 解説の「論理展開・計算の工夫」から本番の「時間」を生み出せる
解説に書かれた計算式や展開は、プロの手によって美しく簡略化されています。「なぜこの式変形ができるのか?」と論理展開を分析・解読するだけでも、最高の思考トレーニングになります。それが身につけば自分だけの高速計算テクニックとなり、本番で貴重な「時間」を生み出す強力な武器になります。

プロが正解と不正解を仕分けている「解説文法」を読み込み、消去法や選択肢分析の「視点」が身につく
正解して気持ちに余裕があるからこそ、解説の言葉づかい(=解説文法)をじっくり学んでみてみましょう。「なぜこの選択肢は切れるのか」「こういう風にして正解と不正解を分けるのか」というプロの視点・観点を吸収することで、選択肢問題や消去法の精度が劇的に上がります。

「知のデコレーション」が本物の知恵を生む
正解した問題の解説を読むときは、長時間をかける必要はありません。
大切なのは、解説を流し読みしながら「気づいたことを問題の余白にどんどん書き込んでいくこと(=知のデコレーション)」です。

書き込むために解説を自分の言葉で要約したり、「確かこれって!」と感じた関連事項を少し調べなおしたりできるのも、ある程度の基礎が備わっている正解している時だからこそできるのですね!こういった「所作」そのものが、あなたの頭脳を劇的に進化させてくれます。

「出題者の狙いはここだったか!」

「この計算変形、めちゃくちゃ速い!」

「選択肢Aは、この単語があるからバツ!」

復習というと「もう一度解き直して正解できるか試す」と思われがちですが、実はこの「知のデコレーション」をパラパラと眺める・見返すだけでも絶大な復習効果が得られます。

時間が経ってから自分の書き込みを眺めることで、さらに新しい気づきやアイデアが生まれて追記されていく。こうして模試を通じて得られたのは、単なる解法の暗記ではなく「本物の知恵」です。

この知恵があるからこそ、同じ問題はもちろん、初見の難問や応用問題にも即座に対応できる「本物の実力」が手に入ります。

解けたからと放置せず、自分の手で「知のデコレーション」を施し、プロの考え方をしっかり吟味する。それこそが、模試という最高のご馳走を正しく「いただく」ということだと思うのですね。

こういった復習はやったことがない場合、慣れていないため、面倒だと感じたりするものですが、正解の「その先」にある知恵まで吸収して、本番で揺るがない対応力を手に集めましょう!

 

次回予告
「正解したから(・・・、解説は見なくていいや)」……そう思っていませんか?

次回は「そのミス、「なぜ解けなかったか」を言葉にできますか?」をお届けします。単なる「計算ミス」「時間がなかった」で終わらせるのはもったいない。次につながる取り組みを一緒に考えていきましょう。お楽しみに!