平均点13点ダウン、本質を突く難化傾向への対策
2026年度共通テスト「物理」分析と対策

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2026年度の大学入学共通テスト「物理」は、昨年度と比較して難易度が大幅に上昇しました。丸暗記の知識では太刀打ちできない「物理の本質」を問う設問が並び、多くの受験生が苦戦を強いられた内容となっています。今回は、「NOKAIオンライン(オンラインゼミ)」物理担当の三浦講師による最新の分析をもとに、次年度に向けた学習アドバイスを詳しく解説します。 ※本記事は、会員生を対象に実施されたオンラインセミナーの内容をダイジェストでお伝えするものです。個別指導Axisでは、日々の学習の指針となるような入試情報を、会員の皆さまに定期的にお届けしています。
この記事のポイント

入試概況 | 平均点は13.41点の大幅下落
2026年度の物理は、平均点が45.55点となりました。2025年度の58.96点から13.41点という大幅なダウンを記録しています。設問数やマーク数は昨年よりわずかに減少(3問減、マーク2つ減)しましたが、難易度は明らかに「難化」したと言えるでしょう。
大問別分析 | 出鼻をくじく本質的な問い
各大問では、公式の適用だけでなく、定義の深い理解や問題文の丁寧な読解が求められました。枠組み自体は変化はなく昨年同様のスタイルです。
第1問 : 小問集合
本質の理解を問う難所インピーダンス(交流)、遠心力・慣性力(力学)、内部エネルギー(熱力学)など、物理の根幹を突く問いが並びました。ここで多くの受験生が戸惑い、全体の平均点低下を招く大きな要因となりました。
第2問 : 力学
誘導を読み解く読解力2物体の衝突を題材に、「この問題はこう解いてください」という丁寧な誘導が示されました。この誘導を正確に追えるかどうかが、時間の短縮と得点の分かれ道となりました。
第3問 : 熱力学・波動
頭の切り替えが必要な独立構成A(熱力学)とB(波動)の2つの中問に分かれた形式が、昨年から引き続き採用されました。分野が異なるため、素早い頭の切り替えが求められました。
第4問 : 電磁気
分野融合型の典型問題磁場中を運動する電子の運動方程式から円運動の半径を求めるなど、電磁気と力学が融合した内容が出題され、多角的な視点が求められました。
来年度の共通テストにおける3つの注目点

今回の試験の難化傾向を踏まえ、2027年度以降の受験生が特に意識すべき点は以下の通りです。
正しい基礎知識を問う問題→「曖昧な知識」をなくす
「速度と速さの違い」や「位置エネルギーの定義」など、なんとなく解けてしまう部分が共通テストの落とし穴です。定義を曖昧にせず、正しい知識を身につけましょう。
実験および実験結果の分析が問われる問題→復活に備える
今年は少なかったものの、例年は「実験結果から何がわかるか」を問う問題が頻出しています。来年以降、分析問題が復活する可能性は十分にあります。
「交流・原子」などの多くの受験生が苦手とする問題→後回しにしない
物理の最後の単元となる分野も、共通テストでは出題されます。計画的に学習を進め、知識の穴を作らないことが重要です。
得点力を高めるための4つの学習対策
物理の得点を安定させるために、以下の4つのポイントを意識して学習に取り組みましょう。
用語や有名実験を正しく覚える
共通テストは「知識の不確かさ」を狙ってきます。教科書の用語や実験内容は正確に把握しましょう。
公式は覚えるだけでなくその周辺も理解する
例えばドップラー効果の導出をするなど、単に暗記するのではなく、その周辺の理屈(なぜその式になるのか)まで含めて理解することが重要です。
教科書をしっかり読む
教科書には最も正しい情報が詰まっています。分かりやすい参考書も良いですが、迷ったときは常に教科書に戻る癖をつけましょう。
穴のない基礎知識をつける
難解な応用問題に手を出す前に、まずは土台となる基礎知識を完璧にすることに専念してください。
[関連ページ]2026年度共通テスト「化学」分析と対策
本質を理解して物理を得意科目にしよう
物理は「なぜそうなるのか」という仕組みが理解できれば、一気に得意科目に変えられる科目です。
志望大学の合格に向けて「公式の導出が自分一人では難しい」「初見の問題でも迷わず解けるようになりたい」という方は、ぜひ一度、個別指導Axisへご相談ください。一緒に「わかる」のその先を目指しましょう!
この記事を書いた人

(株)ワオ・コーポレーション
能開センター大学受験コース
NOKAIオンライン物理スーパー講師
三浦 悠太(みうら ゆうた)
物理の本質を突く鋭いアプローチで難問を攻略。複雑な条件を解きほぐし、正解への最短ルートを提示する。受講生の苦手意識を払拭する難問攻略の急先鋒。