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考察問題の「解法パターン」習得が鍵

2026年度共通テスト「生物」分析と対策

公開日:

2026年度の大学入学共通テスト「生物」は、前年度に比べて「少し易化」したものの、依然として膨大な文章量と深い思考力を要する内容が続いています。今回は、「大学受験映像講座」生物担当の西村講師による分析をもとに、出題傾向の変化や、高得点を狙うための「2大考察パターンの攻略法」について詳しく解説します。 ※本記事は、会員生を対象に実施されたオンラインセミナーの内容をダイジェストでお伝えするものです。個別指導Axisでは、日々の学習の指針となるような入試情報を、会員の皆さまに定期的にお届けしています。

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入試概況|選択肢の減少と情報の集約で「解きやすさ」が向上

2026年度のの共通テスト生物の平均点は55.01点となり、2025年度の52.21点から2.8点上昇し、2025年度と比較して、受験生が取り組みやすい構成へと変化しました。

解答のしやすさの変化

以前は8択あった設問が5択程度に減るなど、選択肢の数が絞られました。また、正誤判定に必要な情報がリード文のあちこちに分散せず、1箇所に集中して記載される設問が多かったため、必要な情報を探し出す手間が軽減されています。


〈注意!〉この傾向が来年以降も続くとは限らない
今年度は情報が集中していて解きやすかったものの、来年以降もこの傾向が続く保証はありません。再び情報が分散した形式に戻る可能性も十分にありますので、「今年だけの個性」と捉えて対策を立てることが重要です。


平均点と問題ボリューム

平均点は昨年より上昇しており、易化したと言えます。一方で、設問数やマーク数に大きな変動はなく、読まされる文章量は依然として多いままです。


[関連ページ]【分析結果】2026年度共通テストの振り返りと来年度に向けた対策を解説!

出題内容分析|全範囲からの「つまみ食い」出題

出題分野は教科書全体から満遍なく選ばれていますが、その出し方には特徴があります。

第1問

ヒトの進化、中立進化、ハーディ・ワインベルグの法則、組換え価

第2問

細胞骨格、モータータンパク

第3問

ショウジョウバエの発生、転写と翻訳

第4問

植物ホルモン、定位、ニューロン

第5問

人間活動と生態系、窒素代謝

つまみ食い形式の出題

「進化と系統」という大きな括りから「人の進化」だけを出す、「細胞と分子」から「細胞骨格」だけを出すといった、大きな単元の中から、特定のトピックを選んで出題がなされています。どの部分が狙われるかは予測が難しいため、教科書や図表のどこを見ても「全く知らない」という箇所がないよう、全範囲を網羅しておく必要があります。


見慣れないテーマ

「モータータンパク質」など、教科書で深く扱われないテーマが出題されることもあります 。しかし、問われているのは教科書レベルの基礎知識やその場で考えられる内容であり、テーマの珍しさに怯える必要はありません 。

「やったことあるわ~」問題

ショウジョウバエの発生(ビコイドなど)を扱った問題のように、問題集をやり込んでいれば必ず目にするような「ド定番」の問題も出題されています。こうした問題で確実に得点することが合格への近道です。

注目点|生物攻略を左右する「2大考察パターン」

生物の考察問題は、大きく分けて以下の2つのパターンに集約されます。これらを意識して解くことで、結果が大きく変わります。

対照実験のスキームにあてはめて解く

選択肢に「Aに注目すると~」という記述があれば、「Aがある実験」と「Aだけを除いた実験」を比べるスキームに当てはめます。この原理を意識するだけで、多くの問題がスムーズに解けるようになります。


選択肢の正誤をデータに照らし合わせて判断する

選択肢1つ1つを、リード文や図表に丁寧に戻って確認し、消去法で絞り込んでいくタイプです 。時間はかかりますが、行き当たりばったりではなく「データに照らし合わせて判断する」という姿勢を崩さないことが大切です。

得点力を高めるための4つの学習対策

難易度の変動に左右されない実力をつけるために、日頃から以下のポイントを実践してください。

知識は日頃から強化しておこう!

生物は情報量が非常に多いため、一度覚えてもすぐに抜けてしまいます。休み時間に図説をパラパラと眺めるなど、知識のメンテナンスを習慣化しましょう。

本番の数カ月前から問題を解きまくれ!

「この問題、どこかで見たことがある」と思えるまで問題集を解きまくってください。演習量を積むことで、初めて見るテーマでも「結局は何を聞いているのか」が冷静に判断できるようになります。


成功の鍵は「素早さ」

最終的には素早く解くスキルが不可欠です。選択肢の正誤判断に必要なデータを素早く「比べる・抽出する」力を養っておきましょう。

高得点に裏技はない

問題の練習量が全てです。近年の共通テストは国公立大の2次試験や難関私大の考察問題とレベル感が近くなっています。志望校の過去問演習がそのまま共通テストの対策にもつながるため、質の高い考察問題に積極的に挑戦しましょう。


[関連ページ]2026年度共通テスト「化学」分析と対策

問題演習を積み重ねて生物で高得点を狙おう

共通テストの生物は、一見複雑な考察問題であっても、教科書レベルの基礎知識と丁寧なデータ分析がベースになっています 。高得点を獲得するための「裏技」はなく、どれだけ多くの問題に触れ、解法パターンを自分のものにできたかという演習の積み重ねが実力差となって表れる科目です。

個別指導Axisでは、受験生一人ひとりの課題に合わせた具体的な学習プランを提案しています。「考察問題の具体的な解き方を教わりたい」「今の演習量で足りているか不安」という方は、ぜひお近くの校舎までご相談ください。合格に向けた最適な対策を一緒に考えていきましょう。
 

この記事を書いた人

(株)ワオ・コーポレーション
大学受験映像講座 生物スーパー講師
西村 貴宗(にしむら たかむね)
本質を抽出した簡潔な指導を追求。多数の著書実績に裏打ちされた手法で、反復演習の重要性を説く。「Do your practice」を掲げる生物指導の完遂者。
 

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