難化した試験から見えた攻略の鍵
2026年度共通テスト「情報I」分析と対策

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2025年度から新入試科目として加わった「情報I」。旧課程の移行措置がなくなり、単体実施の実質1年目となった2026年度は、2025年度の平易な内容から一転し、大幅に難易度が上がりました。今回は、情報Ⅰ担当の小野講師による分析をもとに、2027年度試験に向けた対策を詳しく解説します。 ※本記事は、会員生を対象に実施されたオンラインセミナーの内容をダイジェストでお伝えするものです。個別指導Axisでは、日々の学習の指針となるような入試情報を、会員の皆さまに定期的にお届けしています。
この記事のポイント

入試概況|マーク数増加による「難化」と時間不足
2026年度の大学入学共通テストは、2025年度と同じく学習指導要領の4領域からまんべんなく出題されましたが、じっくり考えさせる問題が増え、受験生にとっては非常に厳しい内容となりました。
平均点の大幅低下
平均点は56.59点と、昨年の69.26点から12.67点も低下しました。
分量の増加
大問数は4つのままですが、マーク数が51から60へと大幅に増加しました。
今後の見通し
平均点が共通テストの標準的な水準に収まったため、来年度にその反動で易化するとは限らないと見ておくべきでしょう。
出題内容の分析|高得点の鍵は「戦略的後回し」
今回の試験では、解くのに時間がかかる問題が多く、多くの受験生が時間に追われる結果となりました。高得点を獲得した受験生とそうでない受験生の差は、「どの問題を後回しにするか」という決断にありました。
第1問 : 4領域からの小問集合
学習指導要領に示された4領域からの出題。情報社会における基本的な考え方や、情報技術の基礎知識が問われました。
第2問A : 情報システム(役所の住民情報システム)
難易度は標準的。日常生活や社会の仕組みを、情報処理の観点から捉え直す力が試されました。
第2問B : 情報のデジタル化(画像の透過と論理演算)
キャラクター画像を透過させて背景に重ねる処理を、論理演算を用いて考える問題。15点という配点に対して計算に非常に時間を要する難所となりました。
第3問 : プログラミング(待ち時間のシミュレーション)
文化祭の待ち時間を題材とした問題。試行問題でも扱われたテーマであり、過去問や試行調査の演習経験が直接得点に繋がりました。
第4問 : データの活用(グラフ・図表読解)
桜の開花分析を題材に、複雑なグラフや図表を読み解く力が試されました正確かつ素早い情報処理能力が求められる内容です。
来年度の共通テストにおける3つの注目点
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今後の「情報I」対策として、以下の傾向を押さえておく必要があります。
出題パターンの把握
受験生にとって得意と苦手が分かれるプログラミングとデータ活用の分野は、昨年度の形式を踏襲しており、今後さらにパターン化が進むと考えられます。特にプログラミングでは、簡素なコードに順次改良を加えていく流れが定番となっています。そのため、問題文の指示を正確にコードへ落とし込む「読解力」が、得点の底上げに直結します。
2進法、16進数、論理回路を用いた発展問題に注意
16進法や論理演算などの計算を要する問題は、今後も要注意です。今回、マークシートに「E」「F」が追加され、16進法の問題で早速使用されましたが、この傾向は来年以降も続くでしょう。今回、画像の透過と合成を扱う論理演算の問題は、非常に時間を要する内容でした。どの問題を捨てるか、後回しにするかも勝負の分かれ目になると考えられます。
今回出なかった基本的知識にも注目
今回は目立った出題がなかったものの、データ量、著作権、ネットリテラシーといった基本知識の確認も欠かせません。
今日から始める3つの学習アドバイス
「情報I」を攻略するために、次の3つの対策を意識しましょう。
実機に触れる「体験学習」
スマホだけでなく、パソコンでの実体験が理解を深めます。
- ルーターのSSID設定や無線・有線接続の確認
- メール送信の仕組みや、動作が重い時のメモリ不足確認
こうした日常的な操作体験が、試験内容の理解に直結します。
時間内に解き切るスピード練習
今年の問題量はほぼMAX(最大級)と考えられます。満点を目指すなら、この分量を時間内に解き切るスピード練習が必須です。
模試・演習で「解ける問題探し」を身につける
自分が苦手な分野や時間がかかりそうな設問(第2問B、第3問の後半、第4問の最後など)を瞬時に判断し、後回しにする勇気も大事です。過去問演習を通じて、こうした決断力を養いましょう。
柔軟な対応力を磨いて情報Ⅰを突破しよう
共通テスト情報Ⅰを攻略するためには、膨大な問題量を制限時間内に解き切るスピード練習が不可欠です。その練習を通じて、問題文の指示を正確につかむ読解力や、時間がかかる難所を瞬時に見極める決断力を養うことが合否を分けます。模試や過去問演習を重ねて「解ける問題」から確実に得点できる力をつけましょう。
個別指導Axisでは、受験生一人ひとりの課題に合わせた具体的な学習プランを提案しています 。「新傾向の問題にどう対応すればいいか不安」「プログラミングのコードを読み解くのが苦手」という方は、ぜひお近くの校舎までご相談ください。志望校合格に向けて効果的な対策をスタートさせましょう!
この記事を書いた人

情報Ⅰ学習プランナー
小野 幸彦(おの ゆきひこ)
「情報Ⅰ」の最前線を熟知した実力派講師。過去問・試作問題を分析し、プログラミングやデータ活用を論理的に解説。独自の理論で文系理系問わず高得点へと導く試金石。