勉強ができる子の特徴とは?伸び続ける小学生が育つ家庭に共通する5つの土台

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同じように勉強していても、どんどん伸びる子もいれば、なかなか伸びない子もいます。その違いは勉強のやり方だけではありません。勉強ができる子の家庭には、生活習慣や親子の会話、声かけなどにいくつかの共通点があります。今回はそのポイントを具体的にお伝えします。
この記事のポイント

小学生の「勉強ができる」とはどういうことか
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高得点が取れても「勉強ができる」とは言い切れない理由
100点のカラーテストはそのとき習った内容を習得できたという目安にはなりますが、その単元はもう大丈夫という証明にはなりません。小学校のテストは、その場で思考するような難問は出ず、授業や宿題と同レベルの似たような問題が出されるので、理解が浅くても反復練習や暗記だけでもある程度はなんとかなる側面があります。だから、違うパターンの問題や初めて見る問題、応用問題も解けるかどうかといったことは測りにくいのです。
高得点だからと安心せずに、きちんと「理解して」解いているか、また時間がたっても身についているかを見極める必要があります。
100点を取るより重要なこと
たとえばテストが80点だったとき、20点の失点ばかりに目を向けずに、その80点はどうやって取ったのかを分析することも重要です。先述したように「力わざ」で解けてしまう問題もあるためです。兄や姉が受けた過去問で対策している場合は、実際の力が見えにくくなるので特に要注意です。
一夜漬けも同じく、直前で詰め込んだから「覚えて」いるだけなのか、ほんとうに定着しているのかがわかりません。小学生のうちは無理して点を取ることよりも、定着していない問題を見逃さず、確実に解決していくことの方がずっと重要です。勉強ができる子は、間違わないのではなく、学び方を身につけている子なのです。
学力が伸び続ける子どもに共通する5つの土台
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読解力をつけ、語彙と知識を増やす
すべての教科の入り口に「読む」があります。小学生のうちに1冊でも多くの本を読んでほしいと思います。読書をしたからといって成績が上がるわけではありませんが、文字を読むことへのハードルは確実に下がります。読むことで知識も語彙力も増え、それが増えれば増えるほど深い思考力につながります。
また、知識は日常会話でも増やせます。特に小学生であれば、身のまわりのあらゆるものが学びの対象です。親が「子どもの知っていることを増やそう」とする意識を持つだけで日常会話が豊かになります。
自分の頭で考える力を育てる
たくわえた語彙や知識を使って、自分の頭で考える経験をたくさん積むことが大切です。
子どもが「なぜ?」と聞いてきたらできるだけ向き合うようにしましょう。すぐに答えを言わず、「なんでだろうね」「いいところに気づいたね」「どうしてそう思うの?」という会話は、子どもが「頭を使う」きっかけになります。芽生えた知的好奇心を大事に伸ばしたいものです。
また、日常の小さなことでも良いので自分で判断して決めることも大切です。困ったときにいつでも親が先回りして解決するのではなく「どうしたらいいと思う?」と聞いて考えさせるようにしましょう。
[関連ページ] 小学生のうちに学習習慣を身につけるために、親が意識すべきこと
「わからないこと」を自ら調べる習慣づけ
疑問を解決しようとする姿勢を身につけることも「伸び続ける子」の条件のひとつです。親が率先して調べる姿を見せていきましょう。インターネットやAIで検索するだけでなく、本や図鑑、誰かに聞く、実際に見に行ってみるなどいろんな方法を取ることが望ましいです。
成長するにつれて答えを教えてもらえることは減っていきますので、自分で解決するにはどうやって調べたらいいのか?を考えることはとても重要です。
集中力と粘り強さを身につける
小学生の勉強は長くやることではありません。短い時間でかまわないので、途中で気を散らさずにやり切る練習を繰り返しましょう。最初に与えられた情報を最後まで頭の中に置いたままにできるかどうかは、成績を上げるためのカギになります。
粘り強さとは、嫌なことを我慢することではなく、再チャレンジができることです。考えたり、調べたり、人に聞いたりしながらもう一回やろうとする力です。日常生活でも「工作を仕上げる、パズルを完成させる、スポーツの練習をする、料理を作る」など粘り強さを身につける機会はたくさんあります。親はアンテナをはっておき、チャンスがきたら途中で手を出さず静かに見守りましょう。待つことも必要です。
生活リズムを整える
睡眠を確保することを最優先にしてほしいと思います。寝不足は成長期の子どもにとって悪影響であるだけでなく、学力が伸びにくくなる原因のひとつです。
また、ゲームやスマホに振り回されないことはほんとうに重要です。家庭のルールを作り、もちろん親も含めて家族全員で守りましょう。子どもがゲームを我慢している横で親がスマホを見ているのでは、子どもの不満がたまりうまくいきません。また、ルールは例外を作らない方が良いでしょう。「〇〇をがんばったから」「親が忙しいから」「あしたは休みだから今日はゲームを延長していいよ」が重なると、ルールは「都合よく変えられるもの」になってしまいます。特別な日を完全になくす必要はありませんが、そこも含めてルール化しましょう。
小学生でついた習慣は、中学や高校でも大きく影響します。やや厳しいかもしれませんが、今のうちに、自分をしっかりコントロールしてルールを守れる力を育てたいものです。
学力が失速してしまう子の特徴
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他人のアドバイスや指導を素直に聞き入れられない
小学校のテストでは良い点数が取れていたのに中学や高校で伸び悩む子がいます。その原因のひとつに、「教えてもらったことに素直に取り組めない」ことがあります。自分のやり方を持っているのは良いことなのですが、他人の意見をいったん受け入れてやってみようという柔軟さがないため、勉強方法が広がりません。
子どものすることを「それはダメ」と頭ごなしに否定したり、「こうしなさい」と先回りしすぎたりすると、人からの指示に反抗心が生まれやすくなるので、まずは親が子どもの話を最後まで聞くことを習慣化しましょう。
間違いを恐れて隠したり難問を避けたりしてしまう
間違った答えを消して書き直したり、ちょっとミスしただけでほんとうはわかっていたと済ませてしまったり、できる問題ばかりやって難しそうなことには取り組まないようにしたり。本来、勉強とは、できないことをできるようにすること(×を〇にすること)なのですが、このような子たちは、間違うこと=悪いことだと思っています。
勉強ができるようになるには、できないところを見つけ出さないといけないのに、それがない方が良いと思っているのです。家庭では「なんでこんなのを間違えたの」「これができてれば満点だったのに」のように、間違えることはダメだという意味合いのことを言いすぎないようにしましょう。結果ではなく、行動や成長に目を向けて伝えることがポイントです。
「わからないこと」への執着がない
「わかりたい」という気持ちが薄いと、間違いは赤で答えを書き写して終わり、当てずっぽうで書いた答えでも合っていれば〇にする、すぐに「答え何?」と聞いてくる…このようなやり方をしてしまいがちです。これではなかなか成績は伸びません。
日ごろから子どもの疑問を放置せずに向き合い、「どう思う?」「調べてみようか」と考える余地を残すこと、そして親も「知りたい姿」を見せることが重要です。繰り返すことでだんだんと子どもの中に「わからないことをそのままにせず調べてみる」という習慣ができていきます。
勉強が「作業」になっている
勉強時間や問題数など「学習した量」と「身についた量」はイコールではありません。確かに量をこなすことはとても大切ですが、ページを埋めることや宿題を終わらせることを優先して、なぜそうなるのかを考えないままだと、いくら机の前に座っていても力はつきにくいでしょう。
こんなにやっているのにできるようにならないと感じるときは、勉強のやり方を見直すチャンスです。重要なのは、終わったかどうかではなく、何ができるようになったか。そこに意識を向けるよう促すことで、子どもの勉強の仕方も変わります。「終わったの?」「何ページやったの?」ではなく、「何ができるようになった?」「間違えたところはどうした?」といった声かけをして、「勉強したつもり」をなくしていきましょう。
勉強ができる子が育つ家庭の共通点と保護者の適切なサポート
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学力は勉強の時間だけで育つものではありません。日常のすべてが学ぶ力につながっています。普段から自分で考えて、やってみて、失敗して、やり直す経験をたくさん積むことが勉強にも生きてくるのです。
小学生だからといって自由にさせればいいわけでも、小学生だからといって親がすべてコントロールすればいいわけでもありません。親が必要な枠組みやルールを整えたうえで、子どもが自ら考えて判断し行動できるように支えることが重要です。
勉強ができる子が育つ家庭では「知ることが楽しい、できることが嬉しい」という学ぶことへの前向きな気持ちが、日々の生活の中に育まれているのです。
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[関連ページ]小学生の勉強のやる気を引き出すコツとは?親のサポートと家庭環境のつくり方
この記事を書いた人

教育コラムニスト
小林 佳代子(こばやし かよこ)
中学受験から大学受験まで学習塾において20年の指導経験と母の視点から、家庭と学びをつなぐヒントを発信。