平均点上昇の背景と2027年度への備え
2026年度共通テスト「英語リーディング」分析と対策

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大学入学共通テストにおける「英語リーディング」は、志望校合格を目指す受験生にとって避けては通れない最重要科目の一つです。今回は、「NOKAIオンライン(オンラインゼミ)」英語担当の嶋村講師による最新の分析をもとに、試験の傾向と今後の学習アドバイスを詳しく解説します。 ※本記事は、会員生を対象に実施されたオンラインセミナーの内容をダイジェストでお伝えするものです。個別指導Axisでは、日々の学習の指針となるような入試情報を、会員の皆さまに定期的にお届けしています。
この記事のポイント

入試概況|難易度は易化、しかし油断は禁物
2026年度の共通テスト英語リーディングの平均点は62.81点となり、2025年度の57.69点から5点以上上昇しました。設問数やマーク数に大きな変更はありませんでしたが、全体的に設問が素直になったことが平均点を押し上げた要因と考えられます。
語数の推移と傾向
推移
センター試験時代の約4300語から、共通テスト導入後は増加傾向にあり、ピーク時には6300語に達しました。
現状
昨年度から引き続き約5600語と横ばい状態です。
展望
今年が比較的解きやすかった反動で、来年度以降は難化する可能性も十分に予想されます。引き続き「スピード」と「正確性」の両立が求められます。
大問ごとのポイントと新たな傾向
今年度の共通テストは、設問が全体的に素直になり平均点は上昇しましたが、第4問での新傾向問題や、複数の資料を読み解く力が必要な設問など、一筋縄ではいかないポイントも多く見られました。各大問の具体的な特徴と攻略のヒントを確認していきましょう。
第1問~第4問 : 形式の変化と「文章構成力」の重視
前半部分では、SNSや体験記など身近な題材を扱いながらも、正確な情報の読み取りが求められました。
第1問 : ダンスコンテスト衣装のやり取り
しばらく姿を消していた形式のやり取りが復活しました。短い文章の中から必要な情報を素早く見つけ出すスピードが重要です。
第2問 : 大学宿舎の満足度調査
ここでは「事実(Fact)」と「意見(Opinion)」を区別する力が試されました。本文に書かれている内容であっても、それが「意見」を問う設問の答えとして適切かどうかを判断する「引っかかりポイント」に注意が必要です。
第3問 : 坐禅ワークショップ体験記
出来事が起きた順番を問う問題が出題されました。単純な単語の拾い読みだけでは正解できないようダミーの選択肢が含まれており、文脈を正確に把握する力が求められました。
第4問 : エコ週間のニュースレター【文の推敲】
今回から新たに、指定された英文を適切な場所に挿入する問題が登場しました。単に内容を理解するだけでなく、文章全体の流れや論理的な構成を把握する力が必要です。
第5問~第8問 : 複雑な情報処理と論理的読解
後半戦は、英文の量が増えるだけでなく、図表や複数の資料を組み合わせる高度な処理能力が試される構成となっています。
第5問 : 図書館の絵本フェア【複数資料の横断的読解】(難所)
チラシ、オンライン応募フォーム、お礼メールという、異なる3つの資料を照らし合わせて解く必要があります。今回の試験の中で最も解きづらかった箇所と言えるでしょう。
第6問 : おにぎり屋店主と中学生の交流【物語】
現在進行形の描写と回想シーンが混ざっているため、状況を整理しながら読む必要がありますが、内容自体は比較的理解しやすいものでした。
第7問 : Mind-Wandering(心の迷走)とその効用【論説】
専門的なテーマだが段落と設問が対応していたため、場所の特定は容易でした。ただし、複数の情報をまとめて条件に合う選択肢を選ぶ問題については、慎重な検討が求められました。
第8問 : スポーツ競技を支えるテクノロジー進歩の是非
昨年同様、5人の異なる意見を読み取り、レポートの骨子を完成させる形式です。複数の英文や図表をパズルのように組み合わせる「情報の統合力」が試される、共通テストらしい問題です。
求められるのは「目的を持った読解力」
ほぼ全ての設問で図、イラスト、表が多用されており、視覚情報と英文を組み合わせて処理する「総合的な情報処理能力」が不可欠になっています。また、イギリス英語の使用も継続されています。
ただ漫然と単語を追うのではなく、「今、自分はどんな情報を探しているのか」という目的を常に持ち、主体的に英文に向き合う姿勢が、スコアアップの最大の鍵となります。
今の受験生に求められる「総合的な情報処理能力」

共通テストでは、単に単語を拾って和訳するする力だけでは太刀打ちできません。目的をもって情報を探し、整理・統合する力が必要です。
設問は素直に
奇抜な引っ掛け問題は減少。比較的解きやすい問題が多かった。
イギリス英語の継続採用
第2問・第5問などで継続出題。colour、centreなどのスペルや独特の表現を少し知っておくと解きやすい。
「読解」×「表現」の融合
英文推敲問題に新形式「文挿入」が登場。文章構成力が必要。
複数資料の横断的読解
性質の異なる複数の資料から情報を読み取り要約する力が必要。
資格情報の多用
ほぼ全ての大問で図・表・イラストを使用。本文と視覚情報を突き合わせて照合する作業が必要。
確実にスコアを伸ばす!3つの学習アドバイス
共通テストを攻略するために、今日から取り組むべき3つのポイントを紹介します。
知識を増やす
速読力やテクニックの土台となるのは、「単語力・文法力・構文力」です。まずはこれらを網羅した参考書をそれぞれ1冊ずつ完璧に仕上げ、その上に情報処理力を乗せていくイメージを持ちましょう。
10秒要約の癖をつける&根拠を線引きする
1つの段落を読み終えるごとに、「つまりどういうことか」を自分の言葉でまとめる習慣をつけましょう。また、ケアレスミスを防ぐため、解答の根拠となる一文には必ず線を引くように徹底してください。
誤答分析を徹底する
問題を解いて答え合わせをするだけで終わらせてはいけません。 「なぜ間違えたのか?」「次はどうすれば防げるか?」 これらを言語化してノートにまとめ、ミスのパターンを自覚することが再発防止の近道です。
[関連ページ]2026年度共通テスト「英語リスニング」分析と対策
目的を持って英文と向き合いましょう
共通テストの英語リーディングは、正しいステップで対策を積み重ねれば必ず攻略できる試験です。まずは速読の土台となる単語や文法などの基礎知識を丁寧に固め、日頃の演習から「どんな情報を探すのか」という目的意識を持って英文に触れる習慣を作りましょう。
個別指導Axisでは、最新の入試動向に基づき、受験生一人ひとりの弱点に合わせた具体的な学習プランを提案しています。「大量の英文を前にすると時間が足りない」「自分の弱点に合わせた対策を始めたい」という方は、ぜひお近くの校舎までご相談ください。志望校合格に向けた最適な対策を一緒に考えていきましょう。
この記事を書いた人

(株)ワオ・コーポレーション
能開センター 大学受験コース
NOKAIオンライン英語スーパー講師
嶋村 安紀子(しまむら あきこ)
確かな教科力で難解な大学受験英語を分析。的確な評価で意欲を高め、「Follow me」と断言し牽引する。圧倒的な力強さで合格へ導く英語指導の旗振り役。