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平均点上昇でも油断禁物の難問の正体とは

2026年度共通テスト「地理総合、地理探究」分析と対策

公開日:

2026年度大学入学共通テスト「地理」は平均点が上昇し、一見「易化」したように見えますが、その実態は「極端に優しい問題」と「複数の指標を組み合わせる難問」の二極化が進んでいます。2027年度入試に向けてどのような準備が必要なのか、今回は、「NOKAIオンライン(オンラインゼミ)」地理担当の梁島講師による最新の問題分析をもとに、試験の傾向と今後の学習アドバイスを詳しく解説します。 ※本記事は、会員生を対象に実施されたオンラインセミナーの内容をダイジェストでお伝えするものです。個別指導Axisでは、日々の学習の指針となるような入試情報を、会員の皆さまに定期的にお届けしています。

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入試概況と難易度

地理は例年通り、地図、グラフ、統計、写真、資料など、多様な図表を用いた問題が中心でした。初めて見る資料からその場で情報を判断し、考察する傾向に変わりはありません。

2026年度の平均点は、2025年度に比べてプラス4.39点と、1~2問分ほど良くなっています。ただし、全般的に易化したわけではなく、「すぐに選べる易問」が半分(30題中15題)、「2つの指標を組み合わせて考える難問」が半分(30題中15題)という問題構成でした。この「2つの指標の組み合わせ考察」をいかに拾えるかが高得点の分かれ目となります。

[関連ページ]【分析結果】2026年度共通テストの振り返りと来年度に向けた対策を解説!

大問ごとのポイント|問われる「周辺知識」と「比較の視点」

第1問 : 生活文化の多様性
乾燥・半乾燥地域の生活文化がテーマ。風景写真や雨温図、分布図から解くオーソドックスで解きやすい内容でした。

第2問 : 地域調査
津軽平野周辺地域が題材。地形図の読み取りに加え、日本の特産品に関する知識も求められました。

第3問 : 世界の自然環境と自然災害
プレートテクトニクスや火山活動などの自然環境に、自然災害や水産資源の視点を加えた幅広い出題でした。

第4問 : 産業)
衣料品の生産から流通、再資源化までが幅広く出題。繊維工業など工業製品のの生産量だけでなく、工業の立地条件を問う傾向が続いています。

第5問 : 人口と都市
人の移動や人口ピラミッドが出題。ニューヨークやデトロイトといった都市の具体的な特徴など、細かい知識を要する難問が含まれていました。

第6問 : 地誌
特定の1国ではなく、ドナウ川、ナイル川、メコン川といった広域な流域の特徴を比較する形式でした。気候、景観、各国のGDPなどの知識が必要です。

来年度の共通テストにおける2つの注目点!

2027年度の共通テストに向けて、特に意識すべき点は以下の2点です。

図版を「注釈」まで読み込む

図表のデータをしっかり見ること。そして添えられた注釈や説明文まで読み切って覚えていくことが重要です。

知識の幅を広げる

日本の特産品・名産品は必須です。他にも環境問題・災害、世界の主要都市の特徴など、自然地理以外の周辺知識も強化しましょう。

得点力を高めるための4つの学習対策

合格に向けた具体的な学習対策として、以下の4つのポイントを意識しましょう。

資料集の図版を記憶し、地図帳も活用する

資料集の図版を見た際、必ず地図帳で場所を確認(落とし込み)してください。場所が特定できないと解けない問題が増えています。

図版の見方を変える「逆の発想」

通常は凡例を見てグラフを読み取りますが、「もしこの凡例が伏せられていて、選択肢になっていたら?」という逆の視点で考えてみてください。1つの国の知識だけでなく、他のヒントになる国の情報と照らし合わせる訓練になります。

異なる品目の統計を合わせて見る

「人口密度と穀物生産量」のように、一見関連が薄そうな2つの統計を組み合わせて考える作業に慣れておきましょう。

地域を固定せずにまとめる

地誌の対策は、1カ国ずつの暗記ではなく、複数の国や地域をまたいで比較・検討する癖をつけましょう。例えば海洋周辺や河川流域など、地域を固定せずワイドに世界を捉えるという勉強が必要です。

[関連ページ]2026年度共通テスト「歴史総合、世界史探究」分析と対策

複数の資料を結びつけて考える力を磨こう

共通テストの地理は、教科書の知識を覚えるだけの試験から、多種多様な資料に散らばったヒントを正確に拾い上げ、それらを複合的に組み合わせて考察する力へと評価の軸が移っています。こうした実戦的な思考力こそが、合否を分ける鍵となります。

個別指導Axisでは、最新の大学入試動向に基づき、受験生一人ひとりの苦手分野や志望校に合わせた具体的な勉強法や学習プランを提案しています。「図表の読み取りが苦手」「どの地域を重点的に勉強すればいいか分からない」という方は、ぜひお近くの校舎までご相談ください。合格への最短ルートを一緒に描いていきましょう。

この記事を書いた人

能開センター大学受験コース
NOKAIオンライン地理スーパー講師
梁島 達也(やなしま たつや)
圧倒的な分析力で共通テストを詳細に研究。その情報に基づいた論理的な解説で、暗記に頼らない「地理的思考力」を伝授。志望校合格へと導く実力派講師。
 

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