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平均点上昇も「思考・読解」の負担は増大

2026年度共通テスト「歴史総合、日本史探究」分析と対策

公開日:

2026年度の大学入学共通テストでは平均点が2025年度より上昇し、一見すると「易化」したように見える今回の日本史。しかし、その中身を紐解くと「日本史の知識だけでは解けない」新課程ならではの難しさが浮き彫りになりました。2027年度入試に向けてどのような準備が必要なのか、今回は、「NOKAIオンライン(オンラインゼミ)」日本史担当の吉岡講師による最新の分析をもとに、試験の傾向と今後の学習アドバイスを詳しく解説します。 ※本記事は、会員生を対象に実施されたオンラインセミナーの内容をダイジェストでお伝えするものです。個別指導Axisでは、日々の学習の指針となるような入試情報を、会員の皆さまに定期的にお届けしています。

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入試概況

世界史知識の重要性

今回の大きな特徴は、第1問の「歴史総合」です。ここには世界史の内容が含まれており、全体の約23%(33~34問中8問)を占めています。日本の知識だけでは高得点は狙えず、世界史的な知識が不足すると非常に苦戦することになります。

平均点の推移と心構え

2026年度は例年通りの傾向でしたが、平均点は昨年より5.3点プラスとなり、やや易化しました。設問数やマーク数に大きな変化はありませんが、決して油断は禁物です。全問にわたって資料(史料、グラフ、図説)の読解問題が含まれており、旧センター試験に比べて取り組みにくい、思考力を問う内容となっています。

[関連ページ]【分析結果】2026年度共通テストの振り返りと来年度に向けた対策を解説!

出題分野とテーマの特徴

今年の出題分野を振り返ると、現代的な視点が色濃く反映されています。

女性史は必須

共通テスト開始以来、ほぼ毎年「女性史」がテーマとして選ばれています。今後も外せない重要テーマです。

独自のアプローチ

災害、漁業、絵画(文化史)、城郭など、一般的な学習では手薄になりがちなテーマが出題されました。アプローチは独特ですが、基礎知識があれば解けるようになっています。

得点力を高めるための4つの学習対策

これからの受験生が取り組むべき対策は以下の4点です。

基礎的知識をつけよう

「暗記だけではダメ」と言われる共通テストですが、最低限の基礎知識をつけなければ勝負できません。「歴史総合の世界史」の内容もしっかり取り組みましょう。

教科書を「熟読」し、歴史の因果関係を理解する

「誰が殺されたか」という事実だけでなく、なぜその事件が起きたのかという歴史的な背景や流れを理解することが不可欠です。教科書を「読む」だけでなく、深く「理解する」ことを意識してください。

資料(史料)や図説を「読み取る訓練」を楽しむ

教科書学習と並行して、必ず図説や資料集を活用しましょう。普段からグラフや解説を読み取ることに慣れておくことで、本番の初見資料にも動じない力が身につきます。

「歴史総合」の世界史を放置しない

日本史選択者であっても、第1問で大きく失点しないためには歴史総合内の世界史知識をしっかりと定着させておく必要があります。ここが得点源になるかどうかが、高得点への分かれ目です。

2026年度の問題分析「知識と理解の融合」

新課程での大学入試となり、出題されるテーマや分野にも明確な特徴が現れています。実際の設問を例に、求められる知識レベルを確認します。

世界史知識の例

  • インドの非暴力運動
    資料の時期(1896~97年)に対し、ガンディーの運動は1919年であることを判断させる問題。
  • エチオピア侵略
    イタリアの侵攻(1935年)の時期を知っていれば解ける問題。
  • チェルノブイリ事故
    1986年の事故が1991年のソ連崩壊前であることを理解しているかが問われました。

空欄補充の進化

かつての単語補充ではなく、文章全体を文脈に合わせて選ぶ形式になっており、単語の表面的な暗記だけでは正解できません。

設問形式の多様化

組み合わせ選択
人名や事件名が具体的に書かれておらず、記述内容から内容を推測して結びつける形式です。

年代順並べ替え
今年は出題数が減少しましたが、具体的な名称がない「記述の解釈」による並べ替えは依然として難易度が高い傾向にあります。

複数回答問題〈初登場〉
複数の正解候補(選択肢)が示され、自分の考えに近いものを選んで答える形式が初めて登場しました。思考テスト以来の導入であり、今後増加する可能性があります。


2文の判定問題 
2つの文の正誤(1のみ正しい、両方正しい等)を判定する形式が、今年は特に多く見られました。

[関連ページ]2026年度共通テスト「歴史総合、世界史探究」分析と対策

真摯に歴史と向き合いましょう

共通テストの日本史は、暗記をベースにしつつも、いかに「理解して判断するか」が試される試験です。生半可な勉強では対応できませんが、正しく対策を行えば確実に得点源にできます。

個別指導Axisでは、今回解説したような「歴史総合」の対策から、資料読解のトレーニングまで、受験生一人ひとりの志望校と最新の入試傾向に合わせた指導を行っています。
次は、あなたの志望大学合格に向けて「歴史総合の克服プラン」を一緒に作りませんか?

「世界史の知識を補う勉強法を知りたい」「資料問題に慣れるための資料集の使い方を教えて」など、具体的な相談はぜひお近くの個別指導Axisの校舎へお越しください。無料学習相談にてお待ちしております。

この記事を書いた人

株)ワオ・コーポレーション
NOKAIオンライン日本史スーパー講師
吉岡 章公(よしおか のりあき)
歴史を疑似体験へと昇華させる立体的な講義を展開。対話を通じて知識を心身に浸透させる。「好きになること」を起点に魂を揺さぶる歴史伝承の先導者。
 

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