灼熱のトイレで世界基準IT試験を受けた話——AWS資格試験への挑戦【後編】
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こんにちは!個別指導Axis志免南里校、教室長のあなざわです。
知らないカタカナとアルファベットの嵐(AWS試験)に、みっちり半年間格闘した私。 いよいよ試験当日、万全の体制で教室のデスクに座り、パソコンを立ち上げました。余計なソフトが入っているとマズいらしいので、わざわざ初期化したPCまで用意する気合の入れようです。
画面越しに現れたのは、アジア系外国人の試験監督員。
「ここから、私の『生きた心地のしない2時間』が幕を開けました……。」
🛑 「そこは広すぎます」——試験開始直前の宣告
オンライン試験のチェックは非常に厳格です。 監督員から「ウェブカメラで、今あなたがいる部屋の周囲をぐるっと一周、撮影して見せてください」と指示が出ました。
私は自信満々で、死角もなく集中するのに最適な、広々とした教室の全景を映し出しました。 ところが、画面の向こうから返ってきたのは、あまりにも非情な一言でした。
監督員:「……あー、そこはダメです。ひらけたオフィスのような空間では受験できません。もっと完全に閉鎖された、他の誰も絶対に入ってこれない部屋に移ってください」
私:「いや、鍵もかけてますし、私一人しかいませんよ!?」
監督員:「ルールですのでダメです」
試験のルールは絶対。このままでは不戦敗になってしまう……。なんでダメなんだよっ!!という不満とともにパニックになりかけた私の口から出たのは、絞り出すような一言でした。
私「……完全に閉鎖された空間といったら、もう、他には『トイレ』くらいしかありませんが……」
監督員「そこを見せてください」
ノートPCを持ったままトイレへ行き、カメラでトイレのなかをぐるっと1周撮影。
監督員「……あ、そこならOKです。ドアを閉めて始めてください」
こうして、私の世界基準IT試験の会場は、まさかの「トイレ」に決定しました。
🔥 灼熱の密室、そして最大の絶望
トイレに即席のワークスペースを作り、ノートPCを設置。教室からイスを持ってきて座り、パタンとドアを閉める。
時は夏の真っ盛り、8月19日。 当然、トイレにエアコンなんてありません。閉め切った狭い空間に、PCが放つ熱気と私の焦りの汗が充満し、室温はみるみる上昇していきます。
汗が目に入りそうになるのを必死に堪えながら、無理な前傾姿勢で、背中と腰の痛みに耐えて画面に表示される難問と格闘しました。
しかし、本当の試練(地獄)はここからでした。 試験開始からしばらく経った頃、追い打ちをかけるように「その時」がやってきたのです。場所が場所ですし体がそういう反応になるのか
……トイレに行きたい。。。
これほどまでの絶望があるでしょうか。 目の前には、便器がある。物理的には、まさに『その場所』にいる。
しかし、私は常にウェブカメラで一挙手一投足を見張られています。少しでもカメラのフレームから外れたり、不審な動きをしたりすれば、その瞬間に「カンニング」とみなされ即・失格。
「試験を終わらせてトイレに行きたい。でも、今私はトイレの中にいるのに、トイレができない……!」
この圧倒的な矛盾と戦いながら、最後は「もう合否とかどうでもいい!とにかくトイレ!!」という凄まじい執念(笑)で、猛烈なスピードで解答を叩き続けました。
🏆 トイレの先にあった「合格」
結果は……見事に、合格!!
合格ラインの720点に対して、スコアは「731点」。 まさに、あの極限状態の中での「ギリギリの勝利」でした。
オンライン自宅受験というスタイルは増えていますが、「トイレで受験したヤツ」なんて、世界中を探しても私一人だけかもしれません(笑)。
でも、今振り返れば、この経験が私にまたひとつ大きな自信をくれました。
私は雪国の出身で、 小学生のころはひざまで雪に埋もれながら登校していましたし、高校生になってバス通学になっても、冬は時間通りにバスなんて来ません。福岡だったら間違いなく臨時休校になっているレベルの吹雪の中を、1時間以上も雪の上を歩いて登校したものです。
私の中に「結構な苦境に出くわしても、あの時の過酷さに比べれば全然マシ」と思えるタフさがあるのは、間違いなくこの少年時代の原体験があるからです。
そこに、「あの夏の日の、灼熱のトイレの絶望(笑)」が加わりました。
勉強も、そして本番の試験も、最後はテクニックではなくメンタルの勝負です。
「あの時に比べれば、これくらい平気だ」「自分はあれだけの逆境を乗り越えて、ここまでやったんだから大丈夫」という強い心を持っているかどうかが、最終的な合否の明暗を分けることもあります。 こうした極限状態を乗り越えた経験こそが、一生モノのお守りとして、自分の精神的な支えになってくれるのです。
🎓 資格という「形」は卒業
そんな思い出深いIT資格「AWS認定(SAA)」も、2026年8月でついに3年の更新期限を迎えます。IT系の資格は一生ものではなくて、更新期限があることが多いのですよね。
けれど、あのとき必死に格闘して得た知識や、何より「あの極限状態」を乗り越えた経験は、今も私の中にしっかり残っています。
公式な資格の更新はしませんが、これからは「自分なりのチャレンジの記録」として大切に思い出しつつ、現場でその経験を活かしていこうと思います。何しろ、トイレで受験して合格したなんて経験、そうそうできることじゃないですから。
受験やテストの本番、子どもたちも予想外の問題が出たり、頭が真っ白になったりして、「絶望的なプレッシャー」を感じる瞬間が必ずやってきます。
そんなとき、当校の講師陣は、ただ勉強を教えるだけでなく、「想定外の逆境をはねのける力」や「プレッシャーとの戦い方」を、身をもって知っている味方として、お子さまの隣に寄り添います。
「本番に弱くて……」「すぐパニックになってしまう」というお子さまも、ぜひ安心してお任せください。
……さて、次の授業では、生徒たちがテストで諦めそうになったら、この「灼熱のトイレ事件」の話をして、笑顔と勇気を取り戻してもらおうと思います(笑)。
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