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志免南里校
福岡県糟屋郡志免町
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🏢 100年の時を刻むコンクリートの城。竪坑櫓が私たちに静かに語りかけるもの

公開日:

こんにちは!個別指導Axis志免南里校、教室長のあなざわです。

緑道を抜け、住宅街が開けたその先に、それは突如として姿を現します。 青空を背景に、まるで中世のヨーロッパの城か、どこか異世界の建物のようにそびえ立つ、灰色のコンクリートの塊。

これが、国指定重要文化財でもある「旧志免鉱業所竪坑櫓(たてこうやぐら)」です。

初めて見た時の率直な感想は「え?なにあれ??」でした(笑)。今まで見たことのあるどの建造物にも似ていない、不思議な威容を誇る灰色のタワー。近くの公園から見上げるその圧倒的な存在感に、思わず背筋が伸びるような思いです。


💎福岡タワー2本分。地底 430m の世界と繋がっていた要塞

高さ 47.65m。 昭和18年(1943年)に完成したこの巨大な建物は、当時の日本のエネルギーを支えるため、旧海軍によって建設されました。この四角いタワーの役割を一言でいえば、「地底へと続く、超巨大なエレベーターの巻上塔」です。

実は、この形式(塔櫓巻型)の竪坑櫓で近代に建設されたものは、世界中を探してもベルギー、中国、そしてこの志免に遺るものを含めて、わずか3基しか現存していません。そんな世界的な至宝が、私たちの日常のすぐ隣に佇んでいるのです。

この真下には、なんと地底 430m まで垂直に伸びる巨大な穴(竪坑)が掘られていました。福岡タワー(234m)なら、ほぼ 2 本分がすっぽり入ってしまうほどの深さです。

実は、志免炭鉱で採掘されていた石炭は、家庭の暖房用などの一般的なものとはわけが違いました。ここで採れるのは極めて純度が高く、高カロリーな「良質な石炭」。

それは、荒波を駆ける海軍の艦船を動かすための、貴重なエネルギー源としてもっぱら利用されていたのです。民間資本の炭鉱が多かった中、ここが「海軍直轄」だったのは、この特別な石炭を国が直接確保したかったからに他なりません。


🚂 トーマスの「特別な石炭」と、当時の少年たちの誇り

アニメ『きかんしゃトーマス』に登場するヘンリーという機関車は、高品質な「ウェールズの石炭」でないとうまく走れませんでした(第357話で見られます!笑)。当時の日本にとって志免の石炭は、まさにその存在だったのでしょう。

まったくエビデンスはありませんが、もし私が当時の少年だったら、 「俺たちの町の石炭は世界一なんだぞ!」 と、胸を張って誇らしく思っていたのではないかと想像せずにはいられません。


■ 「次の時代」へ繋ぐための、丁寧な手仕事

これほど頑丈そうに見えるコンクリートの城も、長く雨風に晒されれば傷みが出てきます。志免町の記録を拝見すると、そこには「ありのまま未来へ残す」ための前例のない工夫が綴られていました。

築80年を超えるコンクリートの内部では鉄筋が傷み、剥がれ落ちてしまうほど深刻なダメージが進んでいました。しかし、頑丈にしようと削りすぎてしまえば、今度は建物そのものが崩壊してしまう危険性もあります。

専門家たちは、独自の基準を作り、数ミリ単位の職人技で補修を施しました。これほど大規模なコンクリート補修は日本初の先駆的な試みだそうです。

さらに面白いことに、建物の梁(はり)のコンクリートの継ぎ目が、まるで木造建築のようになめらかな「Z字型」に折れ曲がっているのが見つかりました。大きな重機がなかった時代、当時の職人さんたちが「ここが弱点にならないように」と、頭を絞って工夫した手仕事の痕跡でした。

修理チームは、こうした先人たちの試行錯誤の跡をあえて綺麗に隠すことはせず、そのままの形で今に遺す選択をしたといいます。新しく塗り直した部分も、当時の無骨な風合いを壊さないよう、周りの色や質感に合わせた材料を使い、わずか数ミリという薄さでなじませているのです。


🤝 個別指導Axisとして、この「誠実さ」を子どもたちの未来へ

この職人たちの物語を知ったとき、私は自分が塾の教室長として向き合っている「教育」という仕事のあり方について、深く考えさせられました。

勉強も、これとまったく同じではないでしょうか。 定期テストや受験という「本番」で力を発揮するためには、目に見えない部分——つまり「日々の基礎固めという土台」が何より大切です。

目に見えない部分の綻び(わからないところ)を放置したまま、テスト直前に表面だけを取り繕って丸暗記しても、いつかどこかで崩れてしまいます。

「一つひとつの学習を、正確に、丁寧になすこと。それは、これから先も長く続く『未来の可能性』を形にすること」

何年先、何十年先になって子どもたちが大人になったとき、「あの時アクシスで、先生たちと泥臭く基礎からちゃんと積み上げておいて本当に良かった」と、自分の力で人生を歩める土台を守ってあげたい。

前例のない苦手分野や壁にぶつかったときこそ、私たち講師陣が知恵を絞り、見えない細部まで徹底的に誠実に、丁寧にお子さまの学習に寄り添っていく。

あの無骨ながらも優しい表情を見せる竪坑櫓のコンクリートの肌には、そんな「本物の仕事」が積み重ねてきた安心感が宿っているように感じます。


💻 最後に……「タテコウヤグラ」という響き

散歩を終え、教室への帰り道。私はこの歴史深い街で、地域の皆さんの「未来(お子さまの成長)」に寄り添えるよう、一歩ずつ丁寧に歩んでいこうと改めて静かに心に誓いました。

それにしても、この町のシンボルについて、地元の皆さんは親しみを込めて「志免タワー」などと呼んでもよさそうなものですが、不思議と誰もが「タテコウヤグラ」と呼びます。その無骨な響きをそのまま使い続けるところに、単なる観光資源ではない、かつてこの地を支えた産業への深い敬意と特別な想いが息づいているように感じます。

そんな大好きなこの街で、今日もみんなを待っています。

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