うまくいく人は、うまくいかない経験も多い
「あの人は才能があるから」「自分とは違うから」
誰かの成功を目にしたとき、そんなふうに思ったことはないでしょうか。
でも実は、世の中で「天才」と呼ばれている人たちには、ある共通点があります。
それは、誰よりも多く失敗しているということです。
ピカソは生涯で約15万点もの作品を残したと言われています。
その中で誰もが知る傑作はほんの一握りで、大半は世に知られることのない作品です。
モーツァルトは600曲以上を作曲し、エジソンは数えきれないほどの実験を繰り返しました。
彼らが特別なのは、失敗しなかったからではありません。
失敗の数すら圧倒的に多かったからこそ、その中から傑作が生まれたのです。
ここで一つ、シンプルな考え方を紹介します。
「結果(成果)= 生産性(質・効率)× 投下時間(量)」
これはとてもシンプルですが、大事な考え方です。
質、つまりやり方の良さはもちろん大事です。
しかし、どれだけ質を高めようとしても、行動の量がゼロであれば結果もゼロのままです。
反対に、最初は質が低くても、量を重ねることで少しずつやり方が磨かれ、質は自然と上がっていきます。
つまり、量が質を育てるのです。
野球にたとえるとわかりやすいかもしれません。
どんなに素振りを研究しても、バッターボックスに立たなければヒットは絶対に生まれません。
三振するかもしれない、凡打に終わるかもしれない。
それでも打席に立ち続けた人だけが、ヒットを打つチャンスを手にできます。
もう少し踏み込んで考えてみましょう。
仮に1回あたりの成功確率が1%しかないとします。
1回しか挑戦しなければ、うまくいく可能性はほぼありません。
でも10回挑戦すると、1回でも成功する確率は約10%になります。
そして100回挑戦すると、それが約63%まで上がります。
やっていることは同じでも、回数を重ねるだけで結果はここまで変わるのです。
ただし、ひとつ大事なことがあります。
同じ行動を何も考えずに繰り返すだけでは、回数を重ねても成長にはつながりません。
「行動する→結果(失敗)を見る→改善してまた行動する」
このサイクルを回すことが、結果を出すための必須条件です。
打席に立つたびに、前の打席で何がダメだったかを振り返る。
その積み重ねが、量を本当の質へと変えていきます。
これは勉強だけの話ではありません。
部活で新しい技術に挑戦すること、人前で自分の意見を言ってみること、気になったことを調べてみること。
日常の中にある小さな「行動」のひとつひとつが、すべて打席に立つことと同じです。
うまくいく人は、最初からうまくいっていたわけではありません。
うまくいかない経験を何度も重ねた先に、ようやくたどり着いているだけです。
大事なのは、失敗を恐れて動かないことではなく、たとえ空振りでもバットを振り続けること。
その回数こそが、未来の自分の力になっていきます。







































