先生からのコメント

他のメンバーのところでも「西高らしさ」を書きましたが、Mさんはまさしく「西高生のいいひと」そのものでした。『ふんわり』とした印象、いい意味で物事に白黒をつけない姿勢、いつも笑顔。アクシス以外の場面でどういう人だったのかは分かりませんが、アクシスで見せるそんなMさんは、看護師という将来の目標を地で行く雰囲気を持っていました（と、職業と性格とを結びつけようとすることの無神経さは、いったん置いておいて）。ただ反面、どうしても受験には勉強はつきもの。論理的な理解が必要な科目は、定着に苦労する姿がありました。特に数学では、時には正解から逆算して解法を丸暗記することも大事、という先生のアドバイスに対して「そんなことをしてしまっていいのだろうか」「答えを見てしまうなんて申し訳ない」という気持ちが表れることが多かったと思います。そのようにきっと、Mさんの真面目さが、受験勉強の過程で少し邪魔をする場面があったかもしれませんが、でも、あなたの目指す職業は日々【答えのない問い】との出会いだし、【白黒がつかないことの多い世界】なのだと思います。だからＭさんのような人が必要です。逆説的ですが、学校やアクシスでの受験勉強を通して、物事には論理や理屈で解決すべきでないこともあるということを学べたのではないかと思っています。専門学校と大学入試に向けて、何度も面接の練習や小論文のやりとりをしたのも良い思い出ですね。進学後は看護の技術や専門知識を学ぶ期間になりますが、どんなときでも決して頭でっかちにならず、Ｍさん持ち前のやさしさを大事に！