学力検査では、中学校で習ったことをどれだけ理解しているかが試されます。最近は、知識だけでなく「思考力・判断力・表現力」が重視され、「資料の読み取り」や「自分の考えや結果に至った理由を述べる」といった、覚えた知識を活用する問題が多くなっています。こうした入試問題の出題傾向を知っておくことで、受験勉強で必要な対策がわかります。

福井県

教科別の出題傾向と対策のポイント

英語

2026年度/令和8年度

出題傾向

大問数は例年通り4問。小問数、リスニング問題数、英作文の問題数ともにほぼ例年通りでした。 リスニング問題は昨年に続き大問4に移動していますが、放送開始は例年通り35分経過してからで変わりませんでした。長文問題は相変わらず下線や空欄等目印となるような部分が少ないため、しっかり読まないと答えられないような出題となっています。英作文は条件英作文の出題であるため、指示に従う必要があり、それ相応の時間を割く必要があります。

対策のポイント

音読等でスピードアップを意識したトレーニングを

長文問題は全体的な単語量が多く、わかりやすいヒントがない作りとなっています。思考する時間の有無が正答率に上下に影響するため、読解スピードを上げるために、日頃から音読のトレーニングを実施していきましょう。初見の文章ではなく、読み慣れた文章を使用して構いません。

自分なりの解き進め方を確立

全体的な文章量も多いうえ、開始35分という試験時間の中間でリスニングが開始されるため、全体の流れを踏まえたシュミレーションが大事です。開始~10分は何をする、残り10分地点ではどうなっていればよいか、模試や確認テストを利用してしっかり想定しましょう。

過去4年間の出題実績

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分野 出題内容 2022年 2023年 2024年 2025年
リスニング 正しい答えを選ぶ
絵や地図を使う
メモ・グラフ・表を完成する
日本語[英語]で答える
自分の考えを英語で書く
発音・アクセント 発音・アクセント
くぎり・強勢・抑揚
読解 英文和訳(記述)
脱文挿入
内容吟味
要旨把握
語句解釈
語句補充・選択
段落・文整序
指示語
会話文
文法・英作文 和文英訳
単語の穴埋め
語句補充・選択
語句整序
正誤問題
言い換え・書き換え
英問英答
条件英作文
自由英作文

過去4年間の出題数

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出題形式 2022年 2023年 2024年 2025年
大問数 4 4 4 4
小問数 19 19 20 17
リスニング 1 1 1 1
英作文 1 1 1 1

数学

2026年度/令和8年度

出題傾向

大問数は例年通り5問。大問1が小問集合かつ比較的得点割合が高いため、まずはここをどれくらいの正答率で抜けるかが最初の関門。福井県独特の言葉で説明させるような記述問題は全体で2問と減少しました。単元によっては標準レベルを超えるような問題出題されているのも毎年恒例となっています。 全体として、数学が比較的得意な人でも間に合うかどうか微妙な作りとなっているため、他教科以上にとれる問題を確実にとるという意識が重要な科目です。

対策のポイント

福井県数学の名物、言葉での説明問題に注意!

例年より出題数が減りましたが、問題の解法を言葉で説明させる問題の対策が重要。こういった形の出題は他県の入試を確認しても相当に珍しいです。簡単にできる対策の一つとして、普段から途中式を端折らず書く癖付けが必要です。自分が見ればわかる、ではなく誰が見てもわかる立式を心がけましょう。

記述式の 「図形の証明問題」 が出る!

合同・相似問わず、証明問題は毎年出題があります。証明を行い、その大問が終了というケースは少なく、行った証明を使用して長さや角度を求める問題に続きます。正しい証明を行うことはもちろんですが、三角形や四角形、さらには円の性質をしっかり理解するようにしましょう。

過去4年間の出題実績

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分野 出題内容 2022年 2023年 2024年 2025年
数と式 正負の数
文字式
方程式・不等式
式の計算
連立方程式
平方根
多項式
2次方程式
関数 比例と反比例
1次関数
関数 y = ax2
図形 平面図形
空間図形
平面図形と平行線の性質
図形の合同
図形の相似
円周角と中心角
三平方の定理
データの活用 データの分布・比較
確率
標本調査

過去4年間の出題数

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出題形式 2022年 2023年 2024年 2025年
大問数 5 5 5 5
小問数 22 23 22 21
記述問題 図形の証明(説明) 1 1 1 1
その他の説明・証明など
立式・解法の過程の記述 3 3 3 2
作図(図形) 1 1 1 1
作図(グラフ)

国語

2026年度/令和8年度

出題傾向

大問1:論説文 中屋敷均 「わからない世界と向き合うために」 大問2:漢字 読み書き 書写 大問3:小説 砥上裕將 「一線の湖」 大問4:古文 本居宣長 「排蘆小船」 大問5:課題作文 「地元特産品のポップ作り」 大問構成は変わらず、論説/小説ともに約50~70字の記述問題が継続して出題されています。課題作文は文字数は例年通り約200字でしたが、昨年は特産品の紹介文作成がテーマで戸惑った生徒も多かったと予想します。

対策のポイント

答えを簡潔にまとめる練習をしよう!

記述問題が必ず出題されますが、特に大問1は3題の出題がありました。そもそも全体的に時間配分が厳しい作りですので、記述に時間は割けません。日頃から「〇が△のために□となった」のように簡潔にまとめる練習をしましょう。

「複数資料の読み取りを含んだ課題作文」が出る!

作文と聞くと、自分の意見を与えられた文字数でまとめるものと考えてしまいがち。福井の課題作文は、複数の資料内にある情報をまとめたうえで自分の作文に反映させる必要があります。資料も折れ線グラフ・棒グラフ・写真を含むもの等統一性がないため、社会や理科同様様々な資料に対応できるように慣れが必要です。

過去4年間の出題実績

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分野 出題内容 2022年 2023年 2024年 2025年
漢字・語句 漢字(読み・書き・筆順・画数・部首)
熟語(三字熟語・四字熟語)
語句(ことわざ・慣用句)
文法 文と文節
品詞・用法
敬語、その他
表現・情報 グラフ・図表の読み取り
話し合い
伝え方の工夫
課題作文
聞き取り問題
文学史 文学史
現代文(読解) 主題・表題
大意・要旨
情景・心情
内容吟味
文脈把握
段落・文章構成
指示語
接続語
脱文・脱語補充
古典 古文のかなづかい・古語
古文の会話・主語
古文の展開
漢文・漢詩
文章のジャンル 論説文・説明文
記録文・報告文
小説・伝記
随筆・紀行・日記
和歌(短歌)
俳句・川柳
古文
漢文・漢詩

過去4年間の出題数

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出題形式 2022年 2023年 2024年 2025年
大問数 4 4 4 4
小問数 18 18 18 20
記号解答 8 7 7 8
記述式解答(漢字の読み書きも含む) 10 11 11 12

理科

2026年度/令和8年度

出題傾向

大問数は例年通り8問。前半の大問1・2が生物分野、大問3・4が地学分野。後半の大問5・6が化学分野、大問7・8が物理分野での出題。小問数も変わらず40問以上となっています。小問数が多く、尚且つ問題文の長い作りになっていますので、必要な情報や数値を迅速に判断する必要があります。出題分野も4分野から均等になっていますので、教科書内容を漏れなく学習する必要があります。特に、各「実験」に関しては同条件での出題も見られますのでしっかり確認しましょう。

対策のポイント

「電流と磁界」が出やすい!

毎年のように出題があるのが、中学2年生で学習する電気分野となっています。最初に学習したタイミングから一貫して多くの人が苦手とする単元ではありますが、実験のパターンを見てみるとそこまで多くありません。先入観を持たずに落ち着いて回数を重ねれば決して怖い単元ではありません。

問題文から必要な情報をピックアップしよう!

福井県の入試は問題文が非常に長いので、何度も繰り返し全文を読まないように、数値や重要な条件に印をつける練習をしましょう。教科書を用いて、各分野の実験の概要と実験器具の配置を覚えることで、スムーズに重要箇所の把握が可能です。

過去4年間の出題実績

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分野 出題内容 2022年 2023年 2024年 2025年
物理 力のはたらき
光と音
電流
電流と磁界
力のつり合いと合成、分解
運動の規則性
仕事とエネルギー
化学 物質のすがた
水溶液
状態変化
物質の成り立ち、原子・分子
物質の化学変化
化学変化と物質の質量
水溶液とイオン、電池とイオン
化学変化と電池
生物 生物の観察と分類の仕方
生物の体の共通点と相違点
生物と細胞
植物の体のつくりと働き
動物の体のつくりと働き
生物の成長とふえ方
遺伝の規則性と遺伝子
生物の種類の多様性と進化
地学 身近な地形や地層、岩石の観察
地層の重なりと過去の様子
火山と地震
自然の恵みと火山災害・地震災害
気象観測
天気の変化
日本の気象
自然の恵みと気象災害
天体の動きと地球の自転・公転
太陽系と恒星
分野融合 エネルギーと物質(物理・化学)
自然環境の保全と科学技術の利用(化学・生物)
生物と環境(生物・地学)

過去4年間の出題数

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出題形式 2022年 2023年 2024年 2025年
大問数 8 8 8 8
小問数 41 39 40 42
記号解答 18 16 16 13
短文記述 6 6 6 5
計算問題 8 6 7 8
図・グラフ、モデル
語句記述

社会

2026年度/令和8年度

出題傾向

大問数は例年通り5問、地理2問・歴史1問・公民1問・全分野複合問題が1問という構成でした。 小問数が多く、1問あたり1分半程度で解き進める必要があるのが特徴。記述問題も毎年平均9問の出題があるため時間配分が重要です。また、近年の特徴として、毎年資料読み取り問題の出題数が増加しているため、そこへの対処が必須となっています。総合問題含む歴史以外の分野に関しては、時事ニュースから連想される単元の出題も多いため、普段からニュースなどへの関心を持つと良いでしょう。

対策のポイント

年々増えている「資料の読み取り」対策!

近年資料問題の重要性が各入学試験で高まり、問題に使用される資料も多種多様になってきています。ただし、まったく初めて見る形の資料は極まれで、基本的には教科書や資料集に掲載されているものと同種同様な場合がほとんどです。教科書や資料集を使用して学習する際は付近に掲載されている資料も必ず確認しましょう。

「全分野複合問題」が出る!

福井の大きな特徴である全分野複合問題ですが、特別な問題であるという意識を持たず、過去問や模試等で経験値を貯めていけば慣れることが十分可能です。重要なことは、地理・歴史・公民の分野間で学習の偏りを作らないこと。学習の計画段階で満遍なくこなせるスケジュールを組みましょう。

過去4年間の出題実績

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分野 出題内容 2022年 2023年 2024年 2025年
地理的分野 日本の姿
世界の姿
地形
気候
人口
産業・貿易 第一次産業(農林水産業)
第二次産業(工業)
第三次産業(商業・サービス業)
貿易
地域 アジア州
ヨーロッパ州
アフリカ州
南北アメリカ州
オセアニア州
九州地方、中国・四国地方
近畿地方、中部地方
関東地方、東北地方、北海道地方
歴史的分野 日本史 平安時代まで
鎌倉・室町時代
戦国・江戸時代
明治時代以降
世界史 古代
中世
近世
近・現代
テーマ史 政治・外交史
社会・経済史
文化史
公民的分野 政治 現代社会と私たちの生活
個人の尊重と日本国憲法
現代の民主政治、三権分立
地方自治
経済 消費生活と流通
企業と生産活動
財政、国民生活と福祉
国際 地球社会と私たち
経済と貿易
環境問題
時事問題

過去4年間の出題数

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出題形式 2022年 2023年 2024年 2025年
大問数 5 5 5 5
小問数 46 46 46 48
記号解答 8 8 9 18
用語記述 29 29 27 19
文章記述 9 9 10 11
作業・作図