中学校の内申点とは?評価基準や対策方法、点数を上げるポイント

公立高校入試でも私立高校入試でも重視されるのが「内申点」です。中学校の成績や学習態度など、さまざまな観点から評価が行われて点数化されます。「内申点が大事なのはわかっているけど、点数の上げ方がわからない…」という方も多いのではないでしょうか。この記事では、内申点の基礎知識や重要な理由、評価方法や対策方法、内申点アップのために知っておきたいポイントなどをご紹介します。

この記事のポイント

  1. 中学校の内申点の基礎知識
  2. 中学校の内申点が重要な理由
  3. 中学校の内申点の評価基準と対策
  4. 中学校の内申点を上げるためのポイント
  5. 中学校の内申点対策は早めに始めることが大切!

中学校の内申点の基礎知識

内申点が合否に影響があることはわかっているものの、詳しい内容は知らないという方も多いかもしれません。ここでは、内申点の基本的な知識を解説します。

そもそも中学校の内申点とは?

内申点とは、中学3年間の学校における総合的な成績を表す点数のことです。「調査書点」「調査書素点」と呼ばれることもあります。内申点が記載されるのは、高校受験の際に志望校に提出する内申書(調査書)という書類です。

内申書には、学習の記録や出欠状況、課外活動の記録、生活態度など、中学校生活全体の記録が書かれています。同時に記されているのが内申点です。入試の合否判定では、学力検査の点数とともに内申点も重視されます。

内申点の取り扱いについては、都道府県によって違いがあります。例えば、内申点の評価対象になる学年が中1・中2・中3のところもあれば、中3のみのところもあります。さらに、中学3年時の評定については、学年末までは含まれず、2学期制と3学期制で対象となる期間が異なりますので、注意が必要です。

また、授業だけではなく、部活動や委員会活動などが点数化されるケースも見られます。実技教科の点数が重視される都道府県もあるため、確認しておくことがおすすめです。

[関連ページ]内申点アップ対策を47都道府県別で解説【公立高校入試情報】

中学校の内申点の対象教科

内申点の対象教科は、国語・社会・数学・理科・英語・音楽・技術・美術・保健体育の9教科です。教科別に5段階評価が行われるので、内申点を上げるためには全ての教科においてまんべんなく努力することが求められます。

また、都道府県によって計算方法が異なる点に注意が必要です。例えば、特定の学年や教科・項目の配点を高くする傾斜配点が採用されていることがあります。

中学校の内申点が重要な理由

内申点が重要とされるのは、高校受験の結果を左右するものであり、高い点数を保つことで志望校の選択肢を広げられる可能性があるためです。それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。

内申点によって高校受験の合否が決まるから

高校受験の合否は、学力検査の点数と内申点を合計して総合的に判断される場合が多いため、合格するには内申点を上げることが重要といえるでしょう。また、都道府県によっては、受験者の学力検査の点数と内申点をそれぞれ判定し、その相関関係で合否が決定するというところがあったり、一部の私立高校などでは、試験ではなく内申点のみで合格が決まったりすることもあります。

ただし、偏差値が高い学校ほど学力検査を重視する傾向にあります。内申点が高かったとしても、学力検査の点数が低ければ合否に影響が出てしまう可能性もあるでしょう。

内申点が低いと志望校の選択肢が狭まるから

上記の通り、高校受験の合否には内申点が大きくかかわってきます。内申点が低い場合、学力検査で高得点を取らなければ合格ラインに届かなくなってしまうでしょう。内申点をカバーできるほど高い点数を取るのは簡単なことではなく、結果として志望できる高校の選択肢が少なくなってしまうことがあります。

また、内申点が低いということは、授業内容を理解できていない可能性が高いといえます。そういった状態で高い点数を獲得するのは難しいでしょう。

中学校の内申点の評価基準と対策

内申点の評定は、教科ごとに定められた3つの観点から行われることが基本です。観点別にそれぞれA~Cの評価をつけ、総合的に見て1~5の評定をつけるのが一般的です。
内申点アップのためには、それぞれの観点についての内容を把握し、対策していくことが重要です。ここでは、内申点における3つの評価基準の特徴や、評価を上げるコツについて解説します。

知識・技能

各教科における知識・技能の習熟度がチェックされます。主な評価対象となるのが、定期テストや小テストなどの点数です。基本と応用を身につけて高得点を獲得することで、評価のアップを狙えるでしょう。

そのためには、予習・復習を心がけてコツコツと勉強していくことが大切です。実技教科に関しても練習を重ね、テストでのパフォーマンスを高める努力をしていきましょう。

思考力・判断力・表現力

考える力や最適な選択肢を選ぶ力、自分の考えや気持ちを表現する力が身についているかどうかをチェックされます。レポートの内容や話し合いの取り組み方、表現活動などが主な評価対象です。

思考力・判断力・表現力はテストの点数のみで評価できない部分です。レポートや作文はしっかりと考えた上で自分の意見を述べること、グループディスカッションで積極的に発言することなどで評価を上げていくことができます。日頃から、ちょっとしたことでも「どうしてだろう?」と考えて自分の意見を深める癖をつけると同時に、誰かと意見交換する機会を増やすこともおすすめです。

主体的に学習に取り組む態度

自分で試行錯誤しながら学ぼうとする姿勢があるかをチェックされます。主に評価されるのは授業中の発言や行動などです。

提出物の期限を守って出すことや、わからない部分をそのままにせず質問することなどで評価を高めていけるでしょう。授業中の私語、居眠り、遅刻、忘れ物などは評価を落とす原因になるため、真面目に取り組むことが大事です。

中学校の内申点を上げるためのポイント

志望校合格のためには、内申点を高める努力が欠かせません。では、具体的にどういった対策を行えば良いのでしょうか。ここでは、内申点を上げるときに知っておきたいポイントを解説します。

志望校の入試要項を確認する

学校によって、内申点で評価される教科や観点、算出方法などは異なる場合があります。志望校が決まったら、入試要項を見て内申点について確かめておきましょう。その上で、受験予定の高校が重視している教科や観点の評価を上げることがポイントです。

早い時期から内申点対策を始める

内申点はテストの点数だけではなく、授業態度なども含めて評価されることが一般的です。評価を高めるためには一定の期間が必要となります。例えば、これまで宿題を真面目に提出してこなかった生徒が、高校入試の直前だけ急に提出期限を守るようになっても、内申点を大幅にアップさせるのは難しいでしょう。可能な限り早い時期から、内申点対策を実践することが大切です。生徒会活動に参加する、小テストや定期テスト対策をしっかり行って高得点を目指すなど、さまざまな方法で内申点を積み上げていきましょう。

先生と良好なコミュニケーションを取る

内申点を評価するのは学校の先生です。良好なコミュニケーションが取れていないと、態度や姿勢について誤解を招いてしまうこともあるかもしれません。学習に対する意欲や取り組み方などを正当に評価してもらうためには、先生と良好なコミュニケーションを取れていたほうが良いでしょう。

もちろん、過剰にへりくだったり、ご機嫌を取ろうとしたりする必要はありません。日々のあいさつを徹底する、授業には積極的に参加する、隙間時間に質問をするなど、真面目な態度を心がけましょう。

中学校の内申点対策は早めに始めることが大切!

高校受験では内申点も評価されるため、点数を上げるためにしっかりと対策することが求められます。学校によって内申点の評価方法は違うことがあるため、まずは志望校の入試要項を調べましょう。評価を上げるにはそれなりの期間が必要なため、なるべく早くから対策を始めることも重要です。

ただ、内申点対策について調べていても、「評価の仕組みがよくわからない」「内申点アップにつながる勉強の仕方がわからない」など、不明なことも出てくるでしょう。そのときは学校の先生や塾の先生に相談することがおすすめです。

高校受験に向けて悩んでいる中学生・保護者の皆さまは、ぜひ「個別指導Axis」にご相談ください。「個別指導Axis」では、一人ひとりに合わせた学習プランで勉強をしっかりとサポート。勉強法のアドバイスや英検対策なども幅広く行っています。内申点アップの対策も実施してるため、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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