公立高校の入試では、合格ラインの前後に何十人も固まると言われ、内申点の差で合否が分かれることがあります。しかし、多くの場合、内申点には中学3年間の成績や活動実績が反映されるため、受験生になってからではなく、中1から内申点を上げる努力をしておくことで高校受験が有利になります。
内申点アップ
通知書の評定をもとに内申点を計算することができます。兵庫県公立高校の学力検査による入学者選抜では、中3の9教科5段階の評定が内申点の対象になり、主要教科5教科を4倍、実技4教科を7.5倍して計算します。つまり{(主要5教科×5段階×4倍)+(実技4教科×5段階×7.5倍)}=合計250点満点となります。ただし、社会・理科等、学年によって分野別に学習する教科は、中1、中2の成績も合否判定の資料となります。
内申点の計算方法
中学1年生 | 5段階(絶対評価) |
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中学2年生 | 5段階(絶対評価) |
中学3年生 | 第1、第2学期の成績を十分参考にして行い、5段階(絶対評価) |
調査書点(内申点)の算出方法
中3重視、実技重視
中学1年生 | - |
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中学2年生 | - |
中学3年生 | 5教科×5段階×4+実技4教科×5段階×7.5=250点 |
250点満点
※社会・理科等、学年によって分野別に学習する教科は、1、2年の成績も参考にする。,特色化選抜のみ実施。
※総合学科は受検した教科を5教科とする。,特色化選抜のみ実施。
内申点を上げるには?
各教科の評定は、定期テストや単元テストの点数だけでなく、提出物の状況や授業態度なども含めて評価され、点数化されます。また、内申書では、学校行事や部活動、委員会活動などへの積極的な参加やリーダーシップ、貢献度なども評価されます。そのため、毎回のテストや日々の授業に真剣に取り組むことはもちろん、授業以外でさまざまな活動に参加して実績を積むことは、受験にも有利に働きます。
兵庫県
中学校別対策
学文中学校
兵庫県西宮市
学文中学校は西宮市の公立中学校のなかでも定期試験が難しい学校といわれています。ただ平均点が極端に低いわけでもないので、対策は可能です。 問題の難しさとしては教科書レベルが8~9割程度で応用力を問うものが1~2割という感じです。つまり70点程度までを取っていくには教科書、学校ワークで十分可能です。ただし問題数は多めで全体的にスピードあげて解いていかないと間に合わない量です。また数学なども過程が分かるよう記述させたり、入試を意識した出題傾向も見られます。つまり設問を正確に読み解く力が求められ、この傾向は2学期、3学期になるにつれて高まります。こうした事から基本問題は「速く・正確に」解き標準問題は「理由も答える」ような練習が効果が高いです。英語については必ず「英文を書く」練習をしましょう。8割以上確実にねらう場合は一部の発展問題についての演習が欠かせませんが、そこは個別指導Axisでのテキストで対応が可能です。
甲武中学校
兵庫県西宮市
2024年度よりタブレット端末にて授業内容や行事案内が行われるようになりました。Teamsを使っています。定期試験は難しすぎず標準的な難度。英語は教科書の本文からの出題がメイン。一部和文英訳があります。数学はオーソドックスな問題が出題されており問題数も適正です。国語は聞き取り問題を含み、設問も含めて文字数が多いです。決して難しい問題ではありませんが、勉強していることが前提ですので試験中は本文を読んでいる時間はあまりないと考えてください。事前に教科書を読み、学校のワークを3周しましょう。中3になると1・2年生の範囲も出題されたり、実力問題が出ることもあります。ただ入試への準備をしていればそんなに警戒する必要はありません。個別指導Axisでは学校ワークの類題も豊富なので、知識の演習には最適です。
苦楽園中学校
兵庫県西宮市
西宮七園の一つであり良い眺望と静かな雰囲気を併せ持つ苦楽園中学は、合唱など文化活動にも積極的に取り組んでいます。略称は「くら中」。 定期試験の難度は平均的で50-60点台が大半です。問題数も極端に多くはないので時間に追われて解けないということはないでしょう。出題範囲もワークや教科書がほとんどで、何度も練習すれば点数は取れるようにできています。基本的な問題が多いので、楽勝!と言いたいところですが、裏を返せば、コケると周りが点を取っているので大けがになる可能性があります。油断せずにワークの標準的な問題は繰り返し練習し、また語句に関しても意味を理解して簡単な問題で点数を落とさないように備えてください。
本山南中学校
兵庫県神戸市東灘区
非常に高いレベルの問題に対応できる力が必要です。問題のレベルが高いだけではなく、問題数の多さも特徴といえます。加えて、国語や英語は問題文自体に相当な分量があるので、長文読解力を鍛える必要もあるでしょう。公立トップ校への合格者を多数輩出している本山南中学校ですから、定期テストおよび実力テストの内容も入試本番さながらのボリュームと難易度となっています。国語や英語は、問題文を読むことに時間を奪われないよう日頃から長文読解力をつけること。長文読解力をつけるためには英単語力や語彙力をつけておくことが必要です。知識問題も発展的な問題を解く力が求められます。長文読解力は数学のテストにも求められます。文意を読み取り、公式を使って問題解決する思考力まで養う必要があります。理科・社会は教科書掲載の実験や図、資料などを正確に理解する力も求められます。中学入学と同時に高校入試を念頭に置いた日々の学習が求められるでしょう。
鷹匠中学校
兵庫県神戸市灘区
最大の特徴は、定期テストの難易度が非常に高いことで、学年が上がるごとにその傾向は顕著になります。というのも、定期テストにおいても、レベル・量ともに公立高校入試を意識しているため、2・3年生では実際に過去問をアレンジした問題が出題されることも珍しくありません。常に実力テスト同様のレベルを覚悟して準備する必要があり、平均点が定期テストにしては厳しいものになるため、内申点は非常にとりづらいです。そのため、成績の中間層においては私立専願受験も少なくないのが特徴となっています。ただし、かなり鍛えられて受験を乗り越えるため、進学先でその恩恵に与ることができるともいえ、大学への進学を考えると、鷹匠中学校における3年間の勉強を生かせば大きな武器となります。 したがって、さらに重要なのが小学校のうちから基礎学力を培っておくことであり、個別指導Axisでは成徳小・高羽小の主に5・6年生を対象として、鷹匠中学校進学対策にも力を入れています。
布引中学校
兵庫県神戸市中央区
布引中の定期テストは標準的な難度です。ただし各科目理由を問う問題があり、例えば理科も一見穴埋めに見えますが、理由を答える文章になっていたり、社会では●●の理由を調べるためにはどの資料を調べるのが適切か?とひねった問題が出るなどです。よってワークなどの単純暗記では高得点は取れないようになっていますがこうした出題傾向は兵庫県の公立高校入試問題に影響を受けています。 平均点を越えていくには、まず学校のワークを何周もやることが大切です。そのためテスト1週間目からの取り掛かりではすこし間に合わない量だと思います。2週間前にはスタートさせましょう。また400点以上を取りたい場合は、応用問題を解き、「なぜその答えになるのか」理由を考えながら答え合わせや解きなおしをすることが大切です。
浜脇中学校
兵庫県西宮市
1学年7クラス編成で西宮市内の公立中としては大規模な部類に入る浜脇中学校。ここの定期試験は問題数としては多めですが、難易度は標準的です。学校のワークの基本問題レベルが50~60%を占めています。応用問題で時間をかけて解きたいので、基本問題を何度も解いてスピードをつけることが高得点をねらうために必要となります。逆にいうとある程度勉強する生徒たちはみんな点数が取れます。基本的な問題で間違うと、ダメージが大きいので注意しましょう。社会は時事問題も含まれますので、授業中の先生の話や日頃のニュースもチェックしておくと不安が無いです。なお、中3は夏休み明け(8月末)の実力テストと10月の到達度テストは進路確定に重要なテストです。1,2年生の範囲の復習をしっかりして対策をしたうえで受験しましょう。
小野中学校
兵庫県小野市
小野市は中1ギャップを減らすためにも、小5から定期試験(学期末試験)を実施してテストとテスト前勉強に慣れるよう試みています。そんな小野中の定期試験のレベルは教科書とワークからの出題で構成されており、難度も標準的。応用問題が20~25%出ますが、学校ワークの応用問題レベルのため、そんなに構える必要はありません。問題量はちょうどいいですが、理科社会は範囲からまんべんなく出題されるため多めです。国語の文章は設問も多いですが、すべて学校の授業で扱っているのでノートを見返しておくことが必要です。 対策としては授業のノートと学校ワークで8割とれますので、ワークの周回(何度も解きなおすこと)がカギとなります。部活をしているお子さまは部活が土日を挟んでテストの5日前までありますので、テスト1週間前から部活がなくなるとたかを括っているとちょっと日数が足りなくなります。もう少し前からワークに取り掛かかり、周回するための時間を確保しましょう。最後はアクシスの教科書準拠ワークと予想問題で定着させます。
アクシスでは、兵庫県内および
近郊のすべての中学校に対応しています。
上記以外の中学校については
校舎までお問い合わせください。