この春から、中学生の数学教科書が新しくなりました。タイトルは**「新編 新しい数学」**。表紙のデザイン、目にした方も多いのではないでしょうか?まるでアニメのワンシーンのようで、つい手に取りたくなるポップな印象ですよね。
でも、実はこの表紙にはちゃんと数学的な意味が込められているんです!
■ 中学2年生の表紙(青い階段)
階段を行き来する生徒たちの様子が描かれています。一見、ただの日常風景に見えますが…裏表紙まで広げてみると、階段の構造が**「直線の平行」**を巧みに表現しているのがわかります。
これは、中学2年で学習する一次関数や平行線の性質といった内容とリンクしています。さりげないけれど深い、そんなデザインです。
■ 中学3年生の表紙(校庭の花壇)
3年生の表紙は校庭の花壇が舞台。生徒たちが花に水をやったり、サッカーボールで遊んでいたりするシーンが描かれています。
ここで注目したいのが、水の放物線のような軌道、そして空中に浮かぶサッカーボールの軌道。そう、これは中学3年で学ぶ二次関数のグラフ=放物線を視覚的に表しているのです!
■ 「数学はつながっている」
両方の表紙に共通しているメッセージが、「数学はつながっている」。
中1の内容が中2につながり、中2の知識が中3の学習に発展していく。そんな“学びのつながり”を、表紙全体で伝えてくれているように感じます。
ポップで可愛らしいデザインの裏には、しっかりと学びへの導線があるんですね。
教科書からも、数学の面白さや奥深さを感じながら、一緒に成長していきましょう!