こんにちは
湘南深沢校の水谷です。
この時期、受験生に向けてだったり、クラブの大会前の励ましだったり、
何かとよく登場するのが、「七転八起」という言葉、四字熟語問題や慣用句「七転び八起き」としてもよく見かけますよね。
でも、ちょっと変だと思いませんか?
七回転んだら、七回起きればいいんじゃない?
むしろ、八回起きろって、無理じゃない?(≒おまえには、できないってこと?)
などと曲解してしまう人もいそうです。
この四字熟語や慣用句の由来には諸説ありますが、有力なものが二つ。
一つは、仏教由来の話として、
初めて起き立つのは赤ちゃん時代に大人の力を借りて立つのでカウントしないので、八回起きるとしても整合性が取れている、というもの。
もう一つは、多いことの象徴として、七や八という数詞が使われていっるというもの。
七色の変化球とか七変化、八方美人、八面六臂、八百万、八百屋などで使われている七や八は、本当の数ではなく、数の多さ、範囲の広さやあまねく、すべてなどの意を表すために使われていますよね。
七転八起とよく似た字面の四字熟語に七転八倒というものがあります。よく似てはいるけど、意味は全然違いますね。こちらも七と八は数の多さを象徴する意で使われています。
ここまで読んで、なんだか面倒に思い始めたあなた、四字熟語や慣用句だけでなく、英熟語や数学や理科の公式、定義を覚えるのが苦手じゃありませんか。
七転八起に七転八倒。一つ一つ覚えようとするから、大変になるけど、
例えば、
①似た形・・・一言一句・一汁一菜・一日一善、不眠不休・不平不満・不偏不党
②似た意味・・・一日千秋・一日三秋、一五一十・一部始終、渡りに船・地獄に仏
③反対の意味・・・前途洋々・前途多難、平穏無事・多事多難、支離滅裂・理路整然
④全部を表す・・・東西南北、上下左右、前後左右、春夏秋冬、古今東西、老若男女
⑤同じ由来、出典・・・温故知新・侃々諤々・切磋琢磨・巧言令色(以上「論語」)
……等々
一つ覚えるのなら、ちょっと工夫してグループ化していっぺんに覚えてしまいましょう!
もちろん、これは英単語・英熟語、他の専門用語や、公式・定理・原理にも当てはまりますよね。
グループ化するという作業は、まとめる力も身に着けられます!