学力検査では、中学校で習ったことをどれだけ理解しているかが試されます。最近は、知識だけでなく「思考力・判断力・表現力」が重視され、「資料の読み取り」や「自分の考えや結果に至った理由を述べる」といった、覚えた知識を活用する問題が多くなっています。こうした入試問題の出題傾向を知っておくことで、受験勉強で必要な対策がわかります。

兵庫県

教科別の出題傾向と対策のポイント

英語

2026年度/令和8年度

出題傾向

大問数は例年通り5問。リスニング、会話文、読解、資料・複合の順に出題され、リスニングのみで24点あるためこの対策はどのレベルの高校を受験する場合も必須と言えます。読解問題は多くが適語・適文補充です。文脈からもっともふさわしいものを選ぶため、読解力が試されます。最後は複線問題ですが、動詞の活用と単語力が問われました。解き始める前に全体を確認して冷静に判断し、得意な大問から取り組むなど、得点できるものを落とさないように普段から意識して学習を進めましょう。

対策のポイント

リスニングは得点源!

大問の順序や難易度が変遷する中、リスニングは配点も全体の4分の1を占め、安定的に得点率も最も高くなっているため、得点源として対策を強化したいところ。定期テストでもリスニングを実施しており、普段から教科書レベルの聞き取りの練習を行い、テスト後の復習も欠かさないようにしましょう。満点をねらう場合はシャドーイングの練習を重ねたいです。

傾向にとらわれ過ぎずまんべんなく学習を!

リスニングを除き、大問ごとの形式や難易度が変化していて、新学習指導要領のもと、更なる変化の可能性は十分にあります。傾向にとらわれすぎるとうまく対応できず、実力を十分に発揮できないリスクが高まります。あくまで習ったこと以外は出題されないのですから、あらゆる切り口からまんべんなく学習していきましょう。

過去4年間の出題実績

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分野 出題内容 2022年 2023年 2024年 2025年
リスニング 正しい答えを選ぶ
絵や地図を使う
メモ・グラフ・表を完成する
日本語[英語]で答える
自分の考えを英語で書く
発音・アクセント 発音・アクセント
くぎり・強勢・抑揚
読解 英文和訳(記述)
脱文挿入
内容吟味
要旨把握
語句解釈
語句補充・選択
段落・文整序
指示語
会話文
文法・英作文 和文英訳
単語の穴埋め
語句補充・選択
語句整序
正誤問題
言い換え・書き換え
英問英答
条件英作文
自由英作文

過去4年間の出題数

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出題形式 2022年 2023年 2024年 2025年
大問数 5 5 5 5
小問数 34 33 36 36
リスニング 3 3 8 8
英作文 0 0 0 0

数学

2026年度/令和8年度

出題傾向

大問数は6問。大問1は7年連続8問出題。 数と式、関数、図形、データ活用とバランスよく出題されています。また分野をまたぐ融合問題も目立ちます。つまり各分野まんべんなく勉強をしておかないと、高点数が取りにくくできています。ただ平易な問題も多く配点も高いため数学が苦手な場合でも攻略方法はあります。大問6などは問題文が長く理科実験の様相ですが、何を求めるのか?そのルールは何か?という点に注意して読み解くようにしましょう。

対策のポイント

大問1は全問正解を目指す!

満点なら24点確保できます。ここは絶対取りましょう。各単元の基本問題はケアレスミスを減らす練習をし、かつスピードも意識して何度も解くことが大切。正負の数,平方根,二次方程式は例年通りの出題で、データの活用が大問1では出題されませんでしたが、出るつもりで準備したほうがいいでしょう。

単元をまたいだ融合問題 が出る!

数の性質の証明と確率の融合、データの活用と数と式の融合などの問題が出題されています。一見どう解くのか不安になりますが、要求されている知識は基本的なものが多いです。そのため問題文やグラフ、図を丁寧に読み取る練習をしましょう。

過去4年間の出題実績

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分野 出題内容 2022年 2023年 2024年 2025年
数と式 正負の数
文字式
方程式・不等式
式の計算
連立方程式
平方根
多項式
2次方程式
関数 比例と反比例
1次関数
関数 y = ax2
図形 平面図形
空間図形
平面図形と平行線の性質
図形の合同
図形の相似
円周角と中心角
三平方の定理
データの活用 データの分布・比較
確率
標本調査

過去4年間の出題数

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出題形式 2022年 2023年 2024年 2025年
大問数 6 6 6 6
小問数 37 39 37 33
記述問題 図形の証明(説明)
その他の説明・証明など
立式・解法の過程の記述
作図(図形)
作図(グラフ)

国語

2026年度/令和8年度

出題傾向

大問数は5問。情報の読み取り、漢文、古文、小説、評論が出題されました。 大問1は兵庫県民にはなじみのトライやるウィーク後の表準備を題材にしており、資料やグラフも読み取る複線問題形式。大問2と3の漢文と古文では、知識事項を確実に身に着けておく必要があります。大問4の小説は恒例の新刊書籍からの出題。目新しい切り口の設問に対応できる力・選択肢吟味の力も必要です。大問5の評論は例年通り、近年の時事的問題をテーマとしたもの。記述問題は極端に少ないですが選択問題のレベルが高く、読解力を重視していることが伺えます。問題文含んで12,000字程度ですので読み慣れることが大切です。

対策のポイント

スピードと正確さを意識する!

符号選択問題が多いので、全問解答が必須かつ得点力に結びつきます。ただし内容吟味の力も求められるので、普段から読解演習を重ねておきましょう。小説や評論は難易度が高いので、後半に時間を費やせるよう大問1~3はスピードと正確さを意識しながら演習することが必要です。また、大問1の複線資料読解は、毎年新たな切り口の設問となるので柔軟に対応できるよう、普段から資料読み取りの練習を重ねましょう。

評論が難しい!

最大の特徴は、教科書よりも難しい文章が出題されるということです。今年の場合、難解な語彙は少なめでしたが抽象度が高く読み取りにくいです。普段から難易度の高い文を読み、読解演習を重ねることが何よりの対策です。全体の得点率が30%を下回る小問も多く、内容そのものが理解できていない受験生が多いようです。まずは内容を正確に読み取る力を養うこと。次に、限られた時間内で正答を導き出す力をつけることが必要です。

過去4年間の出題実績

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分野 出題内容 2022年 2023年 2024年 2025年
漢字・語句 漢字(読み・書き・筆順・画数・部首)
熟語(三字熟語・四字熟語)
語句(ことわざ・慣用句)
文法 文と文節
品詞・用法
敬語、その他
表現・情報 グラフ・図表の読み取り
話し合い
伝え方の工夫
課題作文
聞き取り問題
文学史 文学史
現代文(読解) 主題・表題
大意・要旨
情景・心情
内容吟味
文脈把握
段落・文章構成
指示語
接続語
脱文・脱語補充
古典 古文のかなづかい・古語
古文の会話・主語
古文の展開
漢文・漢詩
文章のジャンル 論説文・説明文
記録文・報告文
小説・伝記
随筆・紀行・日記
和歌(短歌)
俳句・川柳
古文
漢文・漢詩

過去4年間の出題数

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出題形式 2022年 2023年 2024年 2025年
大問数 5 5 5 5
小問数 37 39 37 40
記号解答
記述式解答(漢字の読み書きも含む)

理科

2026年度/令和8年度

出題傾向

大問数4問。小問数32問。配点も3点・4点の2種で変化ありません。物理、化学、生物、地学それぞれ25点の配点。 大問1は生物。生物のふえ方や身近な食物と消化酵素の実験に関する問題が出題。大問2は地学。地震からの出題で基本的な問題と思いきや、最後に三平方の定理を使う必要があり、数学の知識を要求されました。大問3は化学。公式の暗記はともかく密度とは何かを理解しないと時間のかかる問題。大問4は物理で配線図が複雑で難度は高め。

対策のポイント

物理、化学は丸暗記だけはダメ!

得点源は基本問題にあります。知識を含め基本問題は何度も練習して定着させましょう。物理は計算問題だけでなく作図も。公式や作図の方法を丸暗記するのでなく、意味を理解して練習しておきましょう。化学は質量パーセント濃度や化学変化と物質の質量の計算問題がよく出ます。なぜその式になるのかを理解しておくと応用問題に対応できます。

会話文から実験の条件などを読み取ろう!

教科書で扱わない実験が出ましたが、普段の知識で解くことができます。何を確かめるための実験か?そのためにはどんな方法が最適か?などを会話文の中から読み取ったり考えたりすることで対処できますので、情報や条件を見落とさないように読む練習や読み飛ばさずに丁寧に読む練習をしましょう。

過去4年間の出題実績

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分野 出題内容 2022年 2023年 2024年 2025年
物理 力のはたらき
光と音
電流
電流と磁界
力のつり合いと合成、分解
運動の規則性
仕事とエネルギー
化学 物質のすがた
水溶液
状態変化
物質の成り立ち、原子・分子
物質の化学変化
化学変化と物質の質量
水溶液とイオン、電池とイオン
化学変化と電池
生物 生物の観察と分類の仕方
生物の体の共通点と相違点
生物と細胞
植物の体のつくりと働き
動物の体のつくりと働き
生物の成長とふえ方
遺伝の規則性と遺伝子
生物の種類の多様性と進化
地学 身近な地形や地層、岩石の観察
地層の重なりと過去の様子
火山と地震
自然の恵みと火山災害・地震災害
気象観測
天気の変化
日本の気象
自然の恵みと気象災害
天体の動きと地球の自転・公転
太陽系と恒星
分野融合 エネルギーと物質(物理・化学)
自然環境の保全と科学技術の利用(化学・生物)
生物と環境(生物・地学)

過去4年間の出題数

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出題形式 2022年 2023年 2024年 2025年
大問数 4 4 4 4
小問数 34 34 32 32
記号解答 29 29
短文記述
計算問題 3 3
図・グラフ、モデル
語句記述

社会

2026年度/令和8年度

出題傾向

大問は地理1問、歴史1問、公民1問の計3問で昨年と同じでした。小問は39問でした。配点は準に35点、35点、30点で均等に出題、配点されていることが分かります。 文章記述問題はありませんが、選択肢が6択以上のもの、正誤判定、適切でないもの選択など正しい理解がなければ解けない仕組みになっています。複数の資料から正確に情報を読み取り正しい答えを導き出すような問題が多く出題されます。そのため資料読み取りに時間が掛かり、解答時間に余裕がない可能性もあります。普段から資料問題をたくさんこなしスピードを意識していきましょう。

対策のポイント

地理は資料集や地図帳を確認しながら勉強しましょう!

例年、複数の資料から答えを導き出す問題が多く出題されています。中には初見の資料もありますが、焦らずに答えを導き出しましょう。日ごろから用語の暗記だけでなく、資料集や地図帳を確認しながら学習する必要があります。

公民は時事問題に注意!

公民は基礎的な問題が出題されており得点源となっていますが、近年の時事問題に注意する必要があります。最近では持続可能な社会を作るというテーマで消費者物価指数や平均賃金などの資料を参照する問題が出ています。用語の暗記ではなく理解をともなうことが必要です。

過去4年間の出題実績

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分野 出題内容 2022年 2023年 2024年 2025年
地理的分野 日本の姿
世界の姿
地形
気候
人口
産業・貿易 第一次産業(農林水産業)
第二次産業(工業)
第三次産業(商業・サービス業)
貿易
地域 アジア州
ヨーロッパ州
アフリカ州
南北アメリカ州
オセアニア州
九州地方、中国・四国地方
近畿地方、中部地方
関東地方、東北地方、北海道地方
歴史的分野 日本史 平安時代まで
鎌倉・室町時代
戦国・江戸時代
明治時代以降
世界史 古代
中世
近世
近・現代
テーマ史 政治・外交史
社会・経済史
文化史
公民的分野 政治 現代社会と私たちの生活
個人の尊重と日本国憲法
現代の民主政治、三権分立
地方自治
経済 消費生活と流通
企業と生産活動
財政、国民生活と福祉
国際 地球社会と私たち
経済と貿易
環境問題
時事問題

過去4年間の出題数

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出題形式 2022年 2023年 2024年 2025年
大問数 3 3 3 3
小問数 39 39 39 39
記号解答 34 34
用語記述 5 5
文章記述 0 0
作業・作図 0 0