中学受験しない子が、
小学生のうちに
上位高校・大学進学に向けて
準備するべきこと
2023/01/10
中学生になる前が最大のチャンス!
本記事では、国公立大学をめざしたい、地元公立中学進学予定のみなさんが、今やるべきことを教科別にお伝えします。それらを踏まえて、進学前にしっかりと準備できれば、上位高校合格、その先の国公立大学合格を有利に進められるでしょう。
つまり、中学進学前のこの数ヵ月が大きな差となり、大きなチャンスにもなるのです。
◎INDEX
1. 算数 : 基礎的な計算レベルを上げる
-Mathematics-
算数からお伝えすると、小学6年生の算数では、分数の掛け算・割り算を習います。算数の教科書を見てみると35×13のように、かける数が1つまでがほとんどです。さらには、分母が2桁になる掛け算の練習も数問しかない状況です。それは、定着を優先するより、理解を優先しているという現状があるからです。それでもテストでは80点平均の問題が出題されるのです。つまり優しいテスト問題になっているということですね。そして6年生では分数の四則混合計算までは習わない現状があります。
中学生になると「正負の数」「文字式」を1学期に習います。マイナスの計算方法や文字を使った計算方法を覚え、すぐにルールを使えるようになることが必要です。そのルールが覚えられず、計算が不安になる生徒がここから出始めてきます。
方程式の計算はご存じのように、左辺や右辺への移行があり、分数も四則計算も混じってきます。場合によっては割り切れないこともあります。そして正負の数や文字式のルールも使いこなせないといけません。ここで急に点が取れなくなり、「前はできたのに・・・」「要領が悪いんじゃないか・・・」と思うのですが、小学校時代に計算力がついていなかったことに、まだ気づかないのです。そのことに気づく2学期後半には、計算力がついている生徒との差がついてしまって取り返しが難しい状況になっているのです。
つまりそのことに早く気づいて6年生のうちに対策をしていれば、数学が得意になります。それには小学校の時の分数計算や小数計算が素早く桁数関係なくできることです。その上で、少し早く中学内容の正負の数と文字式の計算をすることです。この違いは高校入試において雲泥の差になってきます。
また、中学受験で不合格だった生徒が、高校入試で上位高・トップ高への進学率が極端に高いのは、上記のような小学校時代の計算の定着と中学内容先取り学習の差からきています。せっかくのチャンスがこの中学進学前の数ヵ月にはあります。
2. 英語 : 単語のインプットによる語彙力強化
-English-
次に、中学時代に苦労するのが英語です。2021年の指導要領の改訂までは、中学に入ってからアルファベットをもう一度習っていたのですが、改訂後は最低限のことを習っていることが前提で授業が行われます。小学校の英語はコミュニケーションが中心になるので、楽しく英語を学ぶのはいいのですが、きちんと覚えることもしておかないと、中学に入って急にわからなってしまいます。小学校卒業までに300~600語程度の語彙力をつけることが目標とされていますが、そのぐらいの単語数が覚えられているでしょうか?
英単語は、「発音・スペル・意味」という3つを同時に覚えないといけません。中学校に入っていきなり、知っているとされている単語でつまずき、文法のルールが覚えられず嫌いになる状況があります。だからこそ小学校時代に単語を少しでも覚えておくことが、スムーズな中学英語へ切り替わるポイントとなります。
3. 国語 : 漢字のインプットによる語彙力強化
-National language-
中学になると国語の要素が軽視されがちです。国語は日本語なんだから何とかなるという理由のもとに、読解し問題を解くということをしていない子どもたちが多数いる状況です。一般的に国語力のある子は何をしてきたかというと、ほぼ間違いなく幼児のころから読み聞かせをされています。字を読むことに抵抗なく楽しいと思える生徒は得意な生徒です。それを今さら急に本を読ませても、なかなか好きにならない状況があります。もちろん読み聞かせをしていなくても、国語の問題は解けます。それには答えを導くルールを見つける訓練をすればいいのです。
では今は何をすればいいのか、それは英語と同じで語彙力を増やすことです。最近の生徒は言葉を知らないから文章が読めないとも言われます。ですので高校生に「現代文単語」の参考書を学校で配布して、語彙力を増やしているのです。それを小学生では漢字に置き換えて、少しでも覚えておくとで漢字が得意になり語彙が増え、自信につながっていくのです。
4. まとめ
以上、教科別に中学生までにしておくことをお伝えしてきました。どの教科も覚えること、定着させることを小学生のうちにしっかり行い、学習習慣をつけること、そして少しでも先取り、予習することで自信につながっていくことになります。その結果、上位高校合格への近道となり、国公立大学合格が見えてくるのです。中学校に進学するまでのこの数ヵ月の差が大きな差になることをご理解いただけましたでしょうか?アクシスでは、進学に向けた学習相談を無料で実施しております。お子さまの学習状況に合わせた個人別の学習プランをご提案しますので、是非お気軽にお問い合わせください。