春休みが大切な理由
春休みは、すでに「新学年」です。この期間の過ごし方で1年が決まるといっても過言ではないほど、春休みの位置づけは重要です。ですが、このことをあまり意識しないまま、春休みを何となく過ごしてしまっている人はたいへん多いのです。なぜ、春休みはほかの長期休みに比べて、勉強への熱が上がりにくいのでしょうか。
(1) 春は周りに差をつけるチャンス
春休みは、比較的宿題が少なく、中には全くない学校もあります。補習も一律にはおこなわない学校が多いようです。また、夏や冬なら、休み明けのテストや模試のための対策をやらなければいけないという意識を持つこともできますが、春休み明けのテストは実施がないか、あっても環境の変化した日々に流されてしまい、軽視されがちです。
直近の明確な目標を持ちにくいことで、勉強の必要性が感じられないことが、何となく春休みを過ごしてしまう大きな原因です。春は、勉強へのモチベーションが上がりにくいのは実は当たり前なのです。
だからこそほかの人に先駆けて、春休みを有意義に使いましょう。夏や冬は周りもがんばるので、差をつけるにはさらにその上をいくようながんばり方をしなければいけません。ですが、春はまだエンジンがかかっていない人が多いので、周りを引き離す絶好のチャンスだということになります。
(2) 春からの受験勉強で優位に
春休みの2週間は短いようですが、これは約4か月間の日曜日分に相当します。入試直前期なら、おそらく喉から手が出るほど欲しい日数です。学校のない自由に使える14日間。この期間をぼんやり過ごしていたらほんとうにもったいないと思いませんか。
また、勉強の効果は、ゆっくりと時間をかけて表れます。がんばったからといってすぐ成果が出るものではありません。だから、勉強したことが点数に結びつくピークを入試時期に間に合わせるには、早く始める必要があるのです。伸び始めた時期が、入試が終わった後では意味がありません。当然、スタートは早ければ早い方がいいのです。夏ではなく春から始めたいものです。