【中学生】夏休みの過ごし方!秋から成績アップを目指すためにやっておくべきこと

毎年、夏の過ごし方で成績が大きく上下する生徒がいます。夏休み中はみんながんばるので、同じようにがんばらないと、ただ置いていかれるだけになり、もし何もやらなかった場合には、立ち位置はゼロではなく相対的にマイナスの状況になるのです。

夏休みは長い分、大きく差がついてしまい、秋から挽回するのは時間的に難しくなってしまいます。だからこそ、夏休みという長い時間を活かし切ることに成功すれば、秋以降の成績の伸びが期待できます。この記事では、成績アップを目指す中学生が夏休み期間中にやるべきことを具体的に解説します。

この記事のポイント

  1. 中学生の夏はいつから始まる?
  2. 夏休みは学習体力を鍛えよう
  3. 夏休み明けの目標を具体的に持つ
  4. 計画を立てることの重要性
  5. 【学年別】夏休みにやっておくべきこと
    1. 中学1年生
    2. 中学2年生
    3. 中学3年生
  6. 夏休みをムダに過ごしたらどうなる?
  7. 夏の不安はこれで解決
    1. 生活リズムが崩れる
    2. 自主的に勉強できない
    3. やる気が出ない
    4. 楽しいことがたくさんあって勉強の時間がない
  8. まとめ

中学生の夏はいつから始まる?

夏は、終業式の翌日から始まるのではありません。1学期の期末テストが終了した瞬間にスタートしています。たいていの中学校では期末テスト後、終業式までに1~2週間あり、テストが返却されたり、懇談やイベントのため短縮授業になったりします。授業もあまり進みません。

テスト後というのは、みんながひと息ついている時期です。逆に言えばここで夏のスタートダッシュを切ることができれば、優位に立てるということです。「夏休みからがんばるぞ」と思って終業式を待っていたら、もしかしたら出遅れてしまうことになるかもしれません。

夏休みは学習体力を鍛えよう

学習体力というのは、机に座って勉強を続けられる力のことです。普段、学校で50分×6時間の授業があるとしたら、そのうち主要5教科は3~4時間ほどでしょう。少なくともその時間は座って勉強ができているはずです。家に帰ってからも宿題や予習などで机に向かうと思いますので、時間はそれ以上です。やろうと思えばできる学習体力は、すでにみなさんに備わっているのです。

しかし、学習体力は、スポーツや音楽と同じで、少しでもサボると体がなまってしまいます。夏に油断するとせっかく1学期間かけて育てた学習体力がダウンしてしまうのです。そして立て直すのには時間がかかります。あっという間に夏が終わり、2学期がやってきます。

体力を落とさないためにも、学校がない日も学習を習慣的に続けておきましょう。

夏休み明けの目標を具体的に持つ

目標なく夏休みを過ごすことはおすすめしません。何をしたら良いか迷いが生じ、モチベーションが維持しにくいからです。たとえば、夏休み明けに課題テストがあるのなら、そこで何点を取るか具体的な数値で目標を立てると良いでしょう。すると、目標達成のために何をすべきかが明確になるため、夏休みの宿題をただこなすだけでなく、充実した学習期間を過ごすことができます。

計画を立てることの重要性

どの学年でもそうですが、何かを成し遂げるときは必ず計画を立てることが必要です。目標があるなら、いきあたりばったりの時間の使い方では目標達成は遠くなってしまいます。高校入試というリミットがありますので、間に合うように、残り時間をマネジメントしないといけません。

ポイントは、①まず目標を立てること②自分の立ち位置を知ること③どうやって目標にたどり着くか具体的に決めることの3点です。これらは当然一人ひとり違いますので、必ず自分自身で考える必要があります。

先を見通す力や、目標から逆算して今やるべきことを割り出す力は、学生の間だけでなく、将来社会に出てもいろんな場面で必要になります。必ず計画を立てましょう。そして、計画を立てた後はこまめに進捗を確認し、必要に応じて調整することも大切です。

【学年別】夏休みにやっておくべきこと

中学1年生

中1は毎日2時間以上、学習時間を確保したいものです。1学期の復習と、小学校の算数の理解が不充分なところを重点的に学習しましょう。可能なら2学期の予習をやると良いでしょう。中1ならまだ余裕があると思いますので、英単語や漢字語句の先取りも大いにおすすめです。中2は中1よりずっと忙しくなります。

中学2年生

中2は3時間以上が目標です。中1~中2の1学期までの英数の苦手なところを復習しましょう。2学期以降は応用単元が増えて急に難しくなるので、絶対に理解があいまいな単元を残したまま夏を終えないように。とにかく苦手を一つでも克服しておくことが重要です。中3が部活動を引退してこれまで以上に忙しくなるので、それも考慮に入れ、学校が始まる秋までにやれることは全部やっておく気持ちで取り組みましょう。

中学3年生

中3は6~8時間が理想です。午前と午後をうまく使い分けましょう。普段学校に行きながら中1、中2の復習をするのは時間的にも難しいので、夏に必ず2年分の復習を。まずは英数を中心に、理科や社会の苦手単元を重点的に解き直しましょう。ここで基礎力をつけておかないと秋以降に入試対策に入れなくなってしまいます。入試対策の時期がずれ込むと、その分、合格が遠のきます。時間をかけてじっくり学習できるのは夏休みがラストチャンスだと思って取り組みましょう。

【参考:中3夏休みの1日の勉強時間】

(個別指導Axis 2025年度高校受験体験記より π=309)

夏休みをムダに過ごしたらどうなる?

夏は夏の、冬は冬のやるべきことがあります。普段は、授業や課題、部活動、定期テストなどでまとまった勉強時間はなかなか取れません。夏休みにサボってしまったら、冬休みに夏の分までやらないといけなくなります。そのため、長期休みを計画的に過ごすことはとても大切なのです。

目標(入試)があって、クリアしなければいけない学習量が決まっているのなら、その量をこなさなければ不合格になってしまいます。定員100名の学校の入試で、たとえ101番目にできても受かりません。あと1点で落ちることだってあるのです。

夏休みをムダに過ごしてしまうと冬休みにしわ寄せがいき、冬休みでも取り戻せなかった場合、志望校を下げることになりかねません。

夏の不安はこれで解決

やらなければいけないことはわかっていても、気持ちや状況が邪魔をして計画通りに勉強が進まないこともあるでしょう。しかし気がかりなことをそのままにしておいても、時間だけが過ぎていき状況は変わりません。不安は先送りにせず、すぐに対処しましょう。以下、よくある夏休みの不安と解決方法をご紹介します。

生活リズムが崩れる

その日一日を充実させるためには、まず午前中を上手に過ごすことが重要です。学校のある日と同じ時間に起きて朝ごはんは家族と一緒に食べるというように、生活習慣を意識して、午前中をダラダラ過ごさないルールを作るのがおすすめです。また、夜更かしは、体内時計が乱れ生活リズムが崩れる原因となるため、控えるようにしましょう。お昼ごはんを自分で作るなど家庭での役割を決めるのも、時間のメリハリをつけるコツです。

自主的に勉強できない

迷わず塾の夏期講習を申し込みましょう。塾が遠ければオンラインでもかまいません。迷っているうちに時間がどんどん過ぎてしまいますので、とにかく強制的に学習できる環境に身を置くことをおすすめします。

やる気が出ない

高校のオープンスクールに行ってみましょう。他校の中学生の様子を見ることで、気持ちが引き締まりやる気につながります。また、図書館や塾の自習室を利用する、友達と一緒に勉強する、スケジュール管理のアプリを使う、無料の映像授業を見てみる、など、目先を変えて学習に取り組むのも良い刺激になります。

楽しいことがたくさんあって勉強の時間がない

旅行や夏祭りなどのイベントは気分転換にもなるので、無理に避ける必要はありません。40日間の計画を立て全体を見渡すと、遊びの予定をたくさん入れても「勉強の時間がない」ということはないはずです。空白の時間は必ずありますのでうまく活用しましょう。スマホやゲームでダラダラと空白の時間を浪費することはNGです。

まとめ

夏の努力が、秋以降の確実な土台となります。夏休みを有意義に過ごし、秋からの成績アップを目指しましょう!

学習の不安や悩み、進路の迷いがある人は、夏休みに入る前にぜひアクシスにご相談ください。アクシスはみなさんを入試までだけでなく、高校入学後もずっとサポートし続けます。

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