高校入試はまだ先だけど…

夏期講習に中学生は行くべきか?どのような人に効果的かを解説!

夏休みは長い分、学力の差がつきやすいといえます。夏休みを有効に活用できれば、周りより一歩先を行くことができますが、何もしなければただ置いていかれるだけでなく、追いつくのが難しくなります。だから、各塾では夏期講習がおこなわれていて、学習量を自動的に確保できるようになっているのです。

とはいえ、夏期講習は費用もかかるし、成績が上がるかどうかもわからない、入試はまだ先のことだし…と迷っている保護者さまも多いのではないでしょうか。そこで今回は、夏期講習がどのような人にとってより効果的なのかをお伝えしていきます。

この記事のポイント

  1. 学年別、夏期講習の学習内容
    1. 中1・中2の夏期講習の学習内容
    2. 中3の夏期講習の学習内容
    3. 中高一貫校生の夏期講習の学習内容
  2. 夏期講習にはどんな人が行くべき?
    1. 一人で勉強できない人
    2. 何を勉強したら良いかわからない人
    3. 部活動や習いごとが忙しい人
    4. 生活リズムが崩れがちな人
    5. 普段、塾に通っていない人
  3. ただ参加するだけではダメ!夏期講習の効果を最大にする3つの方法
    1. 宿題を必ずする
    2. 自習室を活用する
    3. 進路相談や学習相談をする
  4. まとめ

学年別、夏期講習の学習内容

夏期講習と一口にいっても、学年や目的によって学習する内容はさまざまです。また、塾の指導形態によっても異なります。

自分の目的に合わない夏期講習に参加しても効果は得られませんので、まずは自分が何を目指していて、夏休み中にどうなりたいのかをはっきりさせることが重要です。参加を迷っている夏期講習があるなら、それは自分の目的を達成できるカリキュラムか?レベルが合っているか?また集団塾が良いのか個別指導塾が良いのか?など、情報を比較検討しましょう。

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(1) 中1・中2の夏期講習の学習内容

中1、中2の夏期講習では、英語と数学の1学期の復習をおこなうのが一般的です。2学期にその学年で最も重要な単元を扱うため、特に積み重ね教科である英数は1学期の内容をしっかり定着させておく必要があるからです。

多くの集団塾ではカリキュラムに沿って1学期の全体的な復習をおこないます。ピンポイントで復習したい単元があるなど、集団塾のカリキュラムにあてはまらない場合は、個別指導塾や映像授業といった個人別に受講できる形態を選ぶと良いでしょう。

一人ひとりのレベルや困りごとに合わせて学習できるため、効率よく苦手対策ができます。また、難関高校を志望する人向けに、発展的な内容や2学期の先取り学習をするコースを設置している塾もあります。

(2) 中3の夏期講習の学習内容

中3の夏期講習は高校入試対策をおこないます。秋からの過去問演習に備えて、これまでの内容を総復習し、基礎力の強化をします。実戦へとつなげる練習問題を解いたり、小テストを繰り返したりなどアウトプットも多くおこないます。

集団塾では志望校別のコースが用意されている場合もあり、入試レベルに応じた対策をおこないます。夏は苦手を克服する最後のチャンスです。自分の苦手なところに絞って集中的に学習したい場合は個別指導塾での対策が適しています。

(3) 中高一貫校生の夏期講習の学習内容

中高一貫校生の夏期講習は、大学受験を見据えた単元学習をおこなう場合と、学校の進度に合わせて復習や予習をする場合とがあります。単元学習は主に集団塾でおこなわれ、基礎力があることが前提で進むため難易度は高めです。

個別指導塾では、学校の宿題のサポートや苦手対策、2学期の予習など、個人のニーズに合わせた学習をします。高校受験対策を中心とした集団塾では、中高一貫校生向けの夏期講習がおこなわれない場合もありますので、カリキュラムをよく確認することが大切です。

夏期講習にはどんな人が行くべき?

夏期講習のメリットは切磋琢磨できる環境にあります。また、入試を研究して作られた学習効果の高い塾用の教材が手に入ることもメリットです。優先して学習すべき重要単元を効率よく学習することができるのです。

塾によっては講習の終わりにテストがあり、どのくらい身についたかがわかりますので、残りの夏休みの学習計画にも活かせます。これらのメリットに魅力を感じるなら夏期講習に参加すると良いでしょう。そのほか、次のようなお子さまにはぜひおすすめです。

(1) 一人で勉強できない人

一人で勉強ができない人は、仲間と勉強できる環境に身を置きましょう。ゲームや動画などの誘惑に弱い人も夏期講習に参加した方が良いでしょう。

また、夏から「は」がんばるという人は、今まで一人ではがんばれなかったということです。夏に「も」がんばれる人は、普段から自力でがんばることができているため、夏期講習は自分の成績状況によって検討すれば良いでしょう。

(2) 何を勉強したら良いかわからない人

何が苦手で何をしたら良いかわからない人は、40日をムダにしないためにも、夏期講習に参加した方が良いでしょう。宿題を丸つけして赤で答えを写しただけで終わっている人も勉強の仕方がマズいので、夏期講習で効果的な学習方法を学びましょう。

個別指導塾なら、苦手を見つけてくれてそれを効率よくつぶしていけるやり方を教えてくれます。

(3) 部活動や習いごとが忙しい人

勉強に充てられる時間が限られている場合、いかに効率よく学習できるかがカギになります。だらだらとムダなことをしている時間はないので、忙しい人ほど塾を頼った方が良いでしょう。その場合、時間の融通がきくので個別指導塾がベスト。

遊びたいけれど勉強も気になるという人は、遊びの予定のほかに夏期講習もスケジュールに組み込むことで、かえって上手に時間を使うことができます。

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(4) 生活リズムが崩れがちな人

昼間、保護者が家にいないと生活リズムが崩れがちになります。メリハリのある夏休みを過ごすためにも、まとまった日数の夏期講習を取り入れると良いでしょう。

個別指導塾なら夏休みの宿題チェックをしてくれる場合もありますので相談してみましょう。授業の前後に自習室も使って、昼間を有意義に過ごしたいものです。

(5) 普段、塾に通っていない人

ほとんどの塾が夏期講習だけでも参加可能です。夏だけでなく、冬、春…と定期的に参加するのもおすすめ。塾に学習内容や成績状況のデータが残るので、的確な学習アドバイスを受けやすくなります。

歯医者さんの定期健診のように、普段の歯磨き(=学習)はうまくできているか?虫歯(=弱点)はないか?をチェックしてもらえるのです。

また、普段は自宅学習のみという人でも、信頼できる相談相手は必要ですので、講習に参加して先生と話ができる関係を作っておいて損はありません。

ただ参加するだけではダメ!夏期講習の効果を最大にする3つの方法

夏期講習を通してどんな自分になりたいのか、明確な目的意識を持って授業に参加することが重要です。受講前に自分の苦手を洗い出しておき、絶対に克服するという気持ちで臨みましょう。前向きに取り組むことにプラスして、そのほか夏期講習の効果を最大にする方法を3つお伝えします。

(1) 宿題を必ずする

夏期講習は、塾で授業を受けて宿題をするところまでがセットです。宿題をやらないとせっかく受けた授業の効果が半減してしまいます。授業を聞いてわかった気になっても、定着していなければテストのとき一人では解けません。

宿題に必ず取り組んでアウトプットの練習をし、テストで得点できるまでに精度を高めておきましょう。これを怠ると、夏期講習に行ったのに定期テストの点数が上がらなかった、ということになりがちです。

(2) 自習室を活用する

自習室を設置している塾も多くありますのでぜひ積極的に活用しましょう。たとえば授業の前に学校の宿題、授業の後にその日の講習の宿題をする、など決めると学習リズムもでき、宿題もはかどって一石二鳥です。せっかく通うのですから目いっぱいの利用をしましょう。

(3) 進路相談や学習相談をする

進路に関する情報を得られることや、勉強の悩みを学習のプロに相談できることは、塾に通う最大のメリットです。目標達成に向けて、自分の今後の課題や秋以降にするべきことを教えてもらい、何を使ってどのように勉強を進めていけば良いかを具体的に聞いておきましょう。

まとめ

夏期講習に「行く」「行かない」は、受験生かどうかではなく、今の自分に必要なことは何かをしっかり見極めて判断することが大切です。過ぎ去った夏はもう戻ってきません。

個別指導Axisでは、学習相談を大切にし、一人ひとりに合った学習プランのご提案、生徒に寄り添った指導をおこなっています。夏休みの過ごし方で不安なことがあれば、ぜひお近くの教室にお問い合わせください。

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