急速な親離れ、小学生と同じ対応はNG!?

【中学生】学習習慣づくりのポイントを解説!親ができるサポートとは?

小学校とはけた違いの忙しさに見舞われることとなる中学校生活。そんな中でもきちんと学習時間を保てるよう、親としても上手にサポートしたいですね。
個別指導Axisの現場で多くの児童・生徒を指導してきた教育のプロが、中学生の学習習慣のつくり方をアドバイスします。

この記事のポイント

  1. 中学生の勉強時間はどのくらい?
  2. なぜ学習習慣は必要なのか?
  3. 学習習慣づくりのポイント
    1. 集中できる環境をつくる
    2. 勉強できる時間を見つける
    3. 毎日「ノートの復習」だけはする
    4. 学習計画は「数値」を入れて立てる
  4. 親ができるサポートとは?
    1. 親の関わり方は小学生以上に繊細な対応が必要
    2. 定期テストの結果は要チェック!でもその聞き出し方も慎重に
    3. 定期テストがイマイチなら、迷わず塾に見学・相談を
  5. 中学生の学習習慣づくり:個別指導Axis指導のポイント
    1. 「半歩先を行く先輩」、個別指導Axisの指導者
    2. できることを増やして定着させる、それが宿題・復習
    3. 学習習慣づくりに適した学習システムも活用

中学生の勉強時間はどのくらい?

中学校の授業以外での中学生の平均的な1日の学習時間は1時間40分程度(参考:ベネッセ「子どもの生活と学びに関する親子調査2023」)です。学年や個人で違いがありますが、アクシスに通う中学3年生だと1日2~3時間程度(塾の授業を含む)、受験勉強が本格化していくと4〜6時間と長くなっていきます。学習時間の長さだけで成績に差がつくわけではありませんが、1、2年生でも高校へ進学するのであれば毎日1〜2時間程度の学習時間は確保したいところです。

なぜ学習習慣は必要なのか?

決められた日に宿題をする、自分で授業の復習をする、テストが返ってきたら解き直しをする、学力はこうした習慣と密接に関連するものです。また、中学校の学習内容は、小学校の内容に比べるとグンとその量が増加します。高校生にもなるとさらにその量は膨大になるので、中学、高校で伸びていくためには、学習が長時間になっても、上手に集中力を保ち、根気強く課題と向き合える「学習体力」を鍛えていく必要があるのです。

学習習慣づくりのポイント

学習環境を整え、自分に合った勉強の仕方が見つかると学習は習慣となり身についていきます。限られた時間の中で効率よく学習できるようになれば、部活動や学校活動と両立することや、高校受験やその先の大学受験において自らの選択肢を増やすことにつながります。

ポイント
1
集中できる環境をつくる

周囲に目移りするものを置かない=無の空間をつくる

環境にも工夫が必要です。特に子ども部屋には「誘惑」がいっぱい。ゲームやスマホ、お気に入りの雑貨やフィギア…。ついつい手が伸びてしまうということがないように、自分で勉強すると決めたなら片づけるようにしましょう。理想的な環境は、「無の空間=勉強以外にすることがない適度な緊張感のある場所」です。「自分にとって居心地の良い場所」は、必ずしも集中できる環境とは言えません。

集中力が切れやすいのは音や会話

音や会話は要注意。スマホの通知音が鳴ったり、メッセージを読んでしまったりすれば、それまでの思考はそこで遮断されます。スマホは電源を切って遠ざける、勉強が終わるまで家族に預かってもらうなどの工夫も必要です。

塾の自習室を活用

塾の自習室は、勉強に「適度な緊張感」を与えてくれるのでお勧めです。「誘惑」が少なく気が散ることもありませんし、寡黙に勉強している周囲の姿を見れば、自ずと「自分も勉強する」気持ちになります。

ポイント
2
勉強できる時間を見つける

まず1日の中でいつなら勉強できるか考えてみましょう。学校の授業に部活にと忙しい毎日でも、この時間なら勉強できるという時間があるはずです。いきなり長い時間勉強しようとするのではなくて、少しずつでも毎日勉強できるようにすることが大切。個人差はありますが、そもそも人が集中力を維持できるのは90分程度で、それ以上は無理せずに回数を重ねる方が効率的とされています。

ポイント
3
毎日「ノートの復習」だけはする

学校の宿題がない、何をすればいいかわからないという場合は、「ノートの復習」に取り組みましょう。学校の授業でやったことを、その日のうちにノートをたどって振り返っておくのです。できれば、授業中に書ききれなかった先生の話や気づいたことを付け足していくようにするとよいです。毎日5〜10分、「ノートの復習」をしておくだけで、習ったことを忘れる度合いが変わります。そうすると、いざ問題に取り組む時にも思い出すことに時間がかからなくなって定着が進み、続けて勉強ができるようになります。

ポイント
4
学習計画は「数値」を入れて立てる

計画を立てるときのポイントは「計画通りにできたか」と振り返った時に「できた」か「できなかった」かが明確な計画であることです。そのために必要なことは「数値」で計画を立てること。つまり「英単語をする」ではなく「英単語を10個覚える」というように具体的な数値で計画を立てるようにしましょう。そしてもう一つ大切なことは、調整日を入れることです。予定とは崩れるものと考えて、週末の1日は空けておくなど余裕を作っておけば、計画通りに進まなくて焦ったり、消化不良でやる気がそがれてしまうことを避けられます。

親ができるサポートとは?

親の関わり方は小学生以上に繊細な対応が必要

中学生になると、子どもは急速に親離れし、どんどん親の言うことを聞かなくなります。部活動をはじめ、LINEなどのSNSのやり取りなど、子ども社会も小学生以上に複雑化し、「譲れない時間」も増えてきますから、より繊細な対応が必要です。

多くのご家庭の場合、成績が伸びている時には、親が注文をつけることはありません。ところが、成績が下がると途端に指導が入ります。「こんな点取って何やってたの」「スマホばっかりいじってたんじゃないの?」

もちろんそれは子どもを心配する親心からなのですが、子どもにはそうは映りません。「普段たいして褒めてくれることもないのに、ここぞとばかりしゃしゃり出てきて、ガミガミ言われたらやる気なんかなくなるわ!」。多少は「お母さんの言う通りだ」と覆う部分があったとしても反発します。

定期テストの結果は要チェック!でもその聞き出し方も慎重に

中学に入れば、学校で教わる単元に従って中間・期末試験があり、それぞれの理解度・習熟度は、定期的に可視化されます。定期テストの結果は、子どもの「現状の学力」を把握するためには最適なデータとなりますので、こまめにチェックしてください。

ただし、その結果を聞く際にも注意が必要です。一番まずい聞き方は「何点だった?」。よい聞き方は「今回の試験はどうだった?」。たとえ90点でも本人は満足していなかったり、逆に60点でもクラスで2番だったりするかもしれない。70点だったけどクラスの平均が85点なら慢心している可能性もありますし、たまたま苦手な単元だったり、部活が忙しい時期で勉強時間が足らなかったりしたからかもしれません。点数の高低だけで判断するのは危険です。

定期テストがイマイチなら、迷わず塾に見学・相談を

定期テストでイマイチの結果が続くようであれば、それは多くの場合、学習時間が足りていない≒学習習慣がついていないか、勉強の仕方が間違っていることを示しています。そんな時には、塾に見学や相談に行くことも検討してみてください。

中学生は、人生でもっとも多感な年ごろです。基本的にこの時期には、学校の先生と生徒の関係は「上下」になります。そして親と子どもは「対立」します。この「上下」でもなく「対立」でもない、「ニュートラルな立場からのサポーター・アドバイザー」こそ、塾が担う役割になります。

そもそも、科目指導に必要な知識や技術、さらには学習方法や受験制度などの細かなアドバイスなどを、家庭だけで賄おうとしてもおよそ対応できるものではありません。さらには、それを「対立」しないように繊細なコミュニケーションを取りながら…など、時間や気持ちにかなり余裕がないと簡単にはできません。

中学生の学習習慣づくり:個別指導Axisの指導の特長

1.「半歩先を行く先輩」個別指導Axisの指導者

個別指導Axisの指導者の中には、現役の大学生もいます。彼らはほんの数年前までは、子どもと同じように中学生・高校生であり、受験生でした。子どもからすれば、「上下」でもなく「対立」することもない、「半歩先を行く先輩」です。もとより受け容れてもらいやすい素地があるのです。

実際に中学校になってから個別指導Axisに通い始めた生徒は、中学生になっても学習習慣が身についておらず、それをつけたいからという方が大半です。こうしたサポートを必要とする生徒にこそ最適な塾が、個別指導塾なのです。

2.できることを増やして定着させる、それが「宿題・復習」

個別指導Axisでは、授業はInput(入力)の場であり、公式や解法という「武器」を得ることを目的としています。そして宿題・復習はpractice(練習)の場。その武器を使いこなせるよう、「繰り返し練習して覚える・定着させる」ことが目的です。

その観点からすると、「家でする宿題・復習」はとても大切になります。昔の世代では宿題・復習と言えば「学校で基本を教わり、その基本を使って家で応用問題などに取り組んでみる」と理解している人がいるかもしれません。しかし、学習習慣が身についていない子どもにそれをさせるのは危険です。

個別指導Axisでは、国語や英語なら、漢字の書き取りや単語の暗記など、時間をかければある程度定着し、かけた時間と成績が比例しやすい記憶系の学習を中心に宿題・復習をしています。
また、数学などの宿題・復習では、「知らない・できない・新しいこと」は出しません。

3.学習習慣づくりに適した学習システムも活用

適切な内容と学び方に基づいた宿題・復習が、学習習慣を身につけるためには有効なことは前述の通りですが、個別指導Axisでは、学校教科書内容を効率よく復習・演習できる自立学習システム「教科書準拠AI学習Axis PLUS」や、自宅で取り組める「単元別ライブラリー※」や「暗記トレーニング※」といった学習ツールも導入しています。(※会員生無料)

【教科書準拠AI学習 AxisPLUS】

\ アクシスは、全国500校超 /

お近くの校舎へお気軽にお越しください。

この記事を書いた人

(株)ワオ・コーポレーション
個別指導Axis教育本部
学習プランナー
行友 敏寛