高校生の冬休みの過ごし方!高1、高2も今すぐ本気になるべき理由

冬休みは短いのですが、短い時間の使い方ひとつで大学入試の合否のラインが大きく動きます。だらだら過ごす人と、目的を持って本気で勉強する人。その差は、年が明けた瞬間に手の届かない距離になっているかもしれません。高1、高2のみなさん、この冬、本気で動き出しましょう!

この記事のポイント

  1. 有意義な冬休みを過ごすためのコツ
    1. 模試に向けて目標と計画を立てる
    2. 残り時間を意識した生活をする
    3. 学校の冬休み課題をどうするか
  2. 高1の冬休みの過ごし方
    1. 大学入試を甘くみてはいけない
    2. 英語と数学が最優先
    3. それでも国語力がなければ伸び悩む
  3. 高2の冬休みの過ごし方
    1. 入試まであと1年しかない
    2. 英語と数学をどれだけ固められるかがカギ
    3. “理社はあとでいい”は通用しない
  4. 本気になった今がチャンス!塾を味方に

有意義な冬休みを過ごすためのコツ

模試に向けて目標と計画を立てる

これまで受けた模試を分析もせずに放ったらかしにしていませんか。高校生にとって外部模試は大学受験に直結する貴重な材料です。今の自分は志望校にどこまで通用するのか?偏差値が乖離していたら早急に手を打つ必要があります。冬休み明けの模試の偏差値目標を決め、それに向けて学習計画を立てましょう

定期テストに向けてはがんばるのに、模試は「実力で受けるものだから」といって何の対策もしない人がいますが、考えを改めるべきです。模試は練習試合のようなもの。試合の際には相手のことを研究し、戦略を立て、自分の弱いところを補うべく練習してから臨むはずです。試合を乗り越えるごとに実力がアップしていくのと同じで、模試は自分を知って成績を上げるチャンスなのです。

残り時間を意識した生活をする

考えてみましょう。学校が終わって部活をして家に帰ってきて、夜ごはんを食べて一息つく、その時刻は何時でしょうか。寝るまでのわずかな時間をフルに活用できているでしょうか。ちょっとだけスマホを見よう、で何十分も勉強時間をロスしていませんか。

今この瞬間にも、残り時間は確実に減っています。勉強のやる気が出るのを待っている場合ではないのです。やる気がなくても、とにかく毎日机に向かうことが重要です。行動することでエンジンはかかります。

学校の冬休み課題をどうするか

課題に追われて冬休みが終わってしまったということがないように、出された課題は目的を持って取り組むことが大切です。難しすぎてまだ自分がそのレベルにない場合は、時間をかけすぎず、さっさと解答解説を見る潔さも必要です。今の自分の力になるちょうど良い難易度の課題であれば、課題をテキストとして使いこなしましょう。自分にとってさくさく終わるレベルなら冬休みの早い段階で1日、2日くらいで集中的に終わらせてしまうと良いでしょう。。

高1は差が付き始めている時期。まだあまり力量の差がなかった夏休みのように、冬も全員同じように課題に取り組むことは難しいでしょう。高校の勉強は、言われるままにするのではなく、大学受験を常に考え、今の自分の実力に合わせて強弱をつけて取り組むことが必要です。

高校1年生の冬休みの過ごし方

大学入試を甘くみてはいけない

高校入試と同じ感覚でいたら大学入試はうまくいきません。高校入試のときに、中3から受験勉強を始めて運よく合格した人は特に注意が必要です。

共通テストは、科目も多く、範囲も広く、内容も深いので準備に膨大な時間がかかることをまずは知っておきましょう。早くから目的意識を持って対策に取りかかっておかないと間に合わないまま試験を受けることになるのです。

共通テストの数学の過去問を見てみましょう。ⅠAならもう習っている範囲のはずですが、なかなか手強いと思います。数ⅠAの平均点は例年55%ほどですが、中堅国公立大学では70%以上、上位校であれば80%以上取らなければいけません。高1からの積み重ねがとても重要なのです。

[参考]大学入試センター:共通テスト 受験者数・平均点の推移(本試験)

英語と数学が最優先

英語はとにかく英単語を増やすことを重点に。学校の授業のペースに関わらず、自分で単語帳を進め先取り学習をしておきましょう。英文法については完ぺきを目指さなくても構いませんが、基本的なことは体系的に頭に入れておく必要があります。もし中学校の文法がいまいち身についていないなら、さかのぼって必ず復習をしましょう。

冬休みはそんなに時間がないので、数学は単元を一つか二つに絞って仕上げるのが良いでしょう。教科書や参考書の例題レベルをインプットしたら、「何も見ずに」「時間がたっても」解けるようになるまで演習問題でアウトプットを繰り返し、自分でチェックすることがポイントです。ここで基礎を固めた人が、高2、高3で伸びる人です。

それでも国語力がなければ伸び悩む

現代文は冬休み中だけで何かをするのは難しいのですが、古典文法や古文単語のように集中して学習しやすいものもあるので、余裕があるならぜひ取り組んでほしいと思います。一度覚えたら今後の模試でもその学習効果が持続します。

あとまわしになりがちで、結局あとからもやらない教科が現代文です。満足に対策しないまま入試に突入する人はほんとうに多いです。読解が甘いと他の教科にも良くない影響を及ぼします。現代文の読解は、高1の冬休みから意識し始め、休みが終わっても細く長くコンスタントに学習を続けるのが効果的です。

[関連ページ]共通テスト 国語、変更点と対策法

高校2年生の冬休みの過ごし方

入試まであと1年しかない

志望大学の過去問を一度見てみましょう。1年後にはこれが解けるようになってないと合格はありません。学校行事や定期テスト、部活動や日々の生活に追われているうちに、1年はあっという間に過ぎます。

“ファーストフードでの友達との勉強”で、ほんとうに力はついているでしょうか。軽い気持ちで何となく勉強していたら手遅れになりかねません。入試に対する認識が甘い人は、今すぐ自分の勉強法や姿勢を見直してみましょう。今ならまだ間に合います。

英語と数学をどれだけ固められるかがカギ

基礎をどこまで固めることができるか、高2での英数の仕上がり具合が、志望校を左右するといっても過言ではありません。

共通テストに必要な英単語は4000語以上。単語帳はどのくらい進めているでしょうか。中でも、必須単語は「だいたいできる」という中途半端な出来具合では、入試では通用しません。本番で求められるのは「確実に、瞬時に、正確に」意味がわかるレベルの知識です。必須単語は限りなく完ぺきに近づけましょう。

数学では、特に理系は高3で数ⅢCに入るとⅠAⅡBにかける勉強時間は取れなくなります。理科もまだ習うことがたくさん残っているので日々の余裕はありません。高2の冬に、数ⅡBの習ったところまでの苦手分野を必ず克服しておくこと。ここを逃すと、あとがほんとうに苦しくなります。

“理社はあとでいい”は通用しない

理系で理科があとまわしになっている場合、早急に学習計画を立てましょう。理科が間に合わないと、入試でそもそも勝負ができません。志望校の選択肢も狭まってしまいます。習ったところまでで、いったん受験勉強をスタートさせることが重要です。

社会は覚える量が多いので、特に文系で2科目必要な場合は、すきま時間で「触れる」だけでもしておきましょう。一問一答やテーマごとにまとめた参考書を軽く読むなど、10分以内でできることでも積み重なればそれなりの学習貯金になります。あとになればなるほど忙しくなります。すきま時間を見逃さず、今のうちにできることをやっておこうという意識を持ちましょう。

本気になった今がチャンス!塾を味方に

基本的に、大学入試の勉強は自分でやらないといけないものです。しかし、定期的に誰かに進捗管理してもらうと、より力がつきやすくなります。たとえば、どの問題集を使うのか、どのように使うのか、まずいやり方をしていないか、模試の分析は適切か、目標への道がズレていないか。

これらのことを知識のある人が客観的に判断することで、学習効果は上がるのです。チャンスをつかむ人は塾を味方にしています。特に、個別指導塾なら自分の状況に合わせたプランで効率よく学習ができるのでおすすめです。情報を逃してしまい、あとから「あのときこれをしておけばよかった」と思っても取り返しがつきません。この冬、塾を上手に活用して、今やるべきことを確実に進めましょう。

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