受験を有利に進めるための「最初の一歩」

大学受験勉強は何から始める?新高3(現高2)必見の勉強の始め方を解説

入試本番まであと1年に迫った今、とりあえず受験勉強を始めたけれどこのやり方でいいのかわからない、そんな不安を感じている人は少なくありません。努力は大事ですが、努力の向け方はもっと大事です。この記事では受験を有利に進めるための「最初の一歩」をお伝えします。

この記事のポイント

  1. 受験勉強を始める前に知っておくこと
    1. 最後まで続けた人が勝つ
    2. 計画なしに受験勉強は成り立たない
    3. やる気が出るのを待たずに動く
    4. 1年間を走り切れる体力を整える
    5. 模試は次の一手を決める材料
    6. 勉強と成績の間には必ずタイムラグがある
    7. 孤独は必要、だが相談相手も必須
  2. 志望校合格の確率を高めるための戦略を練る
    1. 志望校のレベル、科目、配点を知る
    2. 模試を分析して「不足分」を可視化する
    3. 合格までをつなぐ計画を立てる
  3. スタート地点では英語と数学が最優先科目
    1. 英語を強化すると受験が有利になる
    2. 数学は確実に取れる問題を積み上げていく教科
    3. 他の教科はいつから始めるのか

受験勉強を始める前に知っておくこと

最後まで続けた人が勝つ

受験は短距離走ではなく、1年以上にわたる長丁場のマラソンです。受験本番までずっとモチベーション維持したまま全力疾走できる人はいませんし、気持ちが折れそうになることは誰にでもあります。しかし、最後まで走り続けることが前提です。学力は入試直前まで伸びますので、あきらめずに進み続けてほしいと思います

計画なしに受験勉強は成り立たない

リミットが決まっている目標を達成するためには計画が必須です。計画なしに受験勉強を始めるのは、地図を持たずに見知らぬ土地へ行くようなものです。

いきあたりばったりでは道に迷ってしまい、行動に移すことができず、目標にたどり着くことが難しくなります。限られた時間を無駄にせず、計画的に進めることが成功への鍵となります。

やる気が出るのを待たずに動く

「やる気が出たらやろう」と思っていると一生やる気はやってきません。脳科学的にも、まず体を動かし始めてからやる気が出ると言われています。仕組み化して淡々と動きましょう。やる気があろうとなかろうと、やるしかないのです。

1年間を走り切れる体力を整える

1年という期間は気合だけで乗り切れるほど短くありません。体調を崩してしまえばタイムロスも生じます。睡眠、栄養、適度な運動が大事です。

特に睡眠時間はしっかり確保したいもの。起床と就寝時間を一定にすることで生活リズムが整いやすくなります。健全な生活習慣は受験体力を維持するだけでなく、メンタルの安定や集中力アップにもつながります

模試は次の一手を決める材料

模試の判定は目安であって、確定要素ではありません。一喜一憂しないことです。模試は作戦会議の材料。何ができて何ができなかったのか、理解度をチェックし現状を知り「では、次に何をする?」という学習計画を立てるためのデータとして活用しましょう。

勉強と成績の間には必ずタイムラグがある

やっているのに成績が上がらないというときは必ずきます。そのため、勉強した成果が目に見える数字として現れるには、時間差があるということを理解しておく必要があります。停滞期はあるものと割り切って、焦らずにやり続けましょう。

孤独は必要、だが相談相手も必須

受験は結局のところ自分との戦いです。周りに流されず、ひとりで向き合うことが望ましいのですが、抱え込みすぎるのも良くありません。学校や塾の先生など、知識があり客観的な意見をくれ、サポートしてくれる相談相手を見つけておくと安心です。

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志望校合格の確率を高めるための戦略を練る

志望校のレベル、科目、配点を知る

時間に余裕はないので、効率的に学習を進めるためには時間配分を間違えるわけにはいきません。何に重点をおいて勉強すればよいか戦略を練るために、志望校の入試情報収集は必須です。

「課される科目、出題傾向、配点、募集定員、共通テストの目標得点率、二次試験の合格最低点、傾斜配点や換算点があるかどうか」など把握すべきことはたくさんあります。配点が大きい科目は合否への影響が大きいので、優先的に受験対策をする必要があります。もし苦手科目が二次試験で必須なら、それも対策は避けて通れません。

一方で、得意だからといって今から1科目にしぼるのは、伸び悩んだときの逃げ道がない上に、進路変更に対応しづらくなる可能性が高いです。

また、併願校の受験科目は第1志望とできるだけそろえるのが鉄則です。科目が異なると対策が後回しになり、結局どちらも不合格になるリスクがあるからです。

模試を分析して「不足分」を可視化する

科目別に、あとどれだけ点数を伸ばせば志望校に届くのか分析しましょう。たとえば必要な得点率が60%の場合、全科目を一律に伸ばすのが難しければ「苦手科目を30%から50%に底上げして、得意科目を60%から70%に伸ばす」といった、科目別に具体的な上げ幅を設定します。

次に、間違えた問題を分析します。単なる知識不足の問題や、解法がわかっていてケアレスミスした問題は、得点源になりやすく、解法があいまいで理解が足りない箇所は、問題演習を繰り返し知識を定着させることで得点が期待できます。解説を見てもまったくわからない問題や、正答率が低く志望校に必要ない問題は、今はいったん置いておきましょう。

分析のゴールは、各科目あと何点伸ばせそうかを割り出し、必要な得点率に近づけるための具体的な方針を立てることです

合格までをつなぐ計画を立てる

秋からは実戦演習に入るため、逆算すると高3の夏までに基礎学力を身につけ下準備を終わらせておく必要があります。模試の結果を分析し、強化すべき内容を明確にした上で、「どの科目を」「どの教材、方法で」基礎固めをするのか決めましょう

たとえば、数学ならⅠAⅡBの典型問題をスラスラ解ける状態にする、英語なら共通テストに必要な英単語と文法の基礎をひと通り頭に入れる、といったように目標を具体化します。次に、現時点でどこまで進んでいるかを確認します。

残っているやるべきことと、夏の終わりまでの時間を照らし合わせ、1日あたりの学習量の目安を出し学習スケジュールを立てます。これを日々微調整しながら計画的にこなしていきます。

重要なのはまず夏までの計画をしっかり立てること。このとき無理にキツキツの計画を立てずに、1週間のうちに予備日を1日作っておくのがポイントです。計画通りできなかったことが雪だるま式にふくらんで、途中でイヤになってやめてしまうのがいちばん避けたい事態です。とにかく毎日やり続けることを優先してください。

スタート地点では英語と数学が最優先科目

英語を強化すると受験が有利になる

英語は、理系、文系を問わず、ほとんどの大学で必須かつ配点も高い傾向にある科目です。過去問などの実戦に入る前に覚えることが多く、時間がかかる科目でもあります。

逆に言うと、覚えれば得点できる問題も少なくないので、英語は早くとりかかって長く勉強をし続けることが重要なのです。特に単語の不足は致命的です。早い段階で単語帳を1冊仕上げ、書けなくても良いので瞬時に意味が取れる状態を目指しましょう。

同時に基礎的な文法事項もおさえます。問題を解きつつ、なぜその答えになるのか参考書を辞書的に使用して理解を深めます。単語と文法は高3になる前にひと通り終わらせるのが理想です。中学レベルまでさかのぼった方が早い場合もあるので、自分の実力はシビアに見極めましょう。配点が高く必須科目の英語が安定すると受験が有利になります。

数学は確実に取れる問題を積み上げていく教科

応用問題もその多くは基礎問題の組み合わせでできています。何も見なくても自力で解ける問題を地道に増やしていくことが重要です。まずは問題集を1冊決めて、典型問題は解き方が瞬時に出てくるまで根気よく取り組みましょう。解けなかった問題は解説を読んで理解し、まねして解いてみる。そのあと何も見ずに解き直す。日をおいて再度解いてみる…というように「理解→再現→再確認」を繰り返すことで知識が着実に身につき、応用力もつきます。

基礎を十分理解できていないまま標準問題や応用問題など難易度の高い問題に進むと時間がかかって非効率です。1問でも多くの基礎問題を確実にモノにすることを最優先にしましょう。

[関連ページ]志望校に合格した先輩たちのリアルな体験談:高校生の勉強法

他の教科はいつから始めるのか

いつから本格的に始めるか正解はありません。文系、理系の違い、志望校や現在の習熟度によって最適な開始時期は変わります。現時点で英数が学校に遅れを取らず順調にきている場合は、すぐにでも始めて問題ありません。

国語・理科・社会のうちで特定の科目の配点が大きい場合も、早めに作戦を練っておく必要があります。一般的には、英数の学習リズムがつかめて軌道にのってきたタイミングです。それまでは英数を軸にしつつ、他教科は「準備」として取り組みます。

たとえば古文単語を1日数個ずつ覚える、歴史の流れをおさえるために教科書を少しずつ読み進める、などのように「触れておく」「忘れないでおく」意識を持つことが大切です。距離を保っておくことで、本格的に取り組む段階になったときにゼロからのスタートにならずに済みます。

受験は努力の量だけで決まるのではなく、限られた勉強時間をどう使うかという戦略が合否を大きく左右します。自分一人で戦略や学習計画を立てるのが不安な時は、個別指導塾の活用もオススメです。受験のプロから客観的な視点でアドバイスを受けられます。

がんばりが実を結ぶよう、努力の方向を見失わずにいてほしいと思います。

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この記事を書いた人

教育コラムニスト
小林 佳代子(こばやし かよこ)
中学受験から大学受験まで20年の指導経験と母の視点から、家庭と学びをつなぐヒントを発信。