中学・高校時代は、人生でもっとも多感な時期です。私たちの教室は、家でもなく学校でもない。私たちはこの教室が、生徒にとって一番自然体でいられる場、本音で話せる場であって欲しいと思っています。
たとえば、学校の先生と生徒の「上下関係」では、なかなか本音は語れません。ましてや親と子どもの間では、親が子どもに言えば言うほど、先生と生徒の関係以上に「対立」が生まれてしまいかねません。
親が直接子どもに言うととげとげしくなることも、私たちが言えば案外すんなり受けいれてもらえることもたくさんあります。保護者からは学校や家での様子、私たちからは教室での様子なども共有しながら、生徒に私たちから伝えたほうがいいこと・親から伝えていただきたいことなどのすり合わせをすることも少なくありません。
校責任者が向き合っているのは、生徒とその保護者の方だけではありません。指導者に対しても自分が考えた「指導の道筋」を話し、理解・共感してもらい、時には指導者から別の視点からのアイデアももらい、二人三脚での指導体制を築かねばなりません。
その際に私が指導者に要望していることは、「指導者としての工夫」です。私が指導者に伝えている基本ルールは、「テキストに書いてあることだけを話すのはNG」。生徒にはこの教室に来て、何かを発見し、興味を覚え、新しい気づきを感じ、家や学校に持ち帰って欲しいと思っています。
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忘れられない生徒との成功体験
県内No.1進学校を志望するも合格圏外、残り5カ月で合格へ
私が校責任者として担当しているのは個別指導Axis秋田校です。秋田県内で一番の進学校は秋田高校です。合格するには500点満点で最低でも410~420点程度は必要です。
その女子生徒は中3の10月ごろに、この教室にやってきました。学力は380~390点程度。合格するには30~40点足りません。1年ぐらいの時間的猶予があるならば、この程度の「点数の溝」は十分埋められる範囲です。しかし残り時間はあと5カ月程度。間に合わすにはやや時間が足りません。
弱点分析から始めましたが、原因は明らかに「数学」でした。5科目で400点以上が必要なら1科目あたり必要なのは80点です。他の教科はきちんと得点できているのに数学だけはそこに及ばない。80点以上の科目を90点にするよりも、60点を80点にする方が伸びしろが多く、合格させるにはそこを強化する方が効率的です。
しかし、入試に向けた最後の模試の判定も合格圏には届かない点数でした。その女子生徒は「負けず嫌い」な性分でしたから、私はあえて「このままだと合格は難しい。もっと頑張れ!」と厳しめに指導しました。
高校3年間も通い続け、東北大学医学部保健学科に合格
その模試結果を見て、本人もいよいよスイッチが入ったようでした。指導者とともに数学の単元ごとの正答率を分析し、正答率の低い単元を基礎からやり直した結果、残り5カ月と限られた時間ではあったものの、無事秋田高校に合格。さらには、その成功体験が彼女の学ぶ意欲を刺激したのでしょうか、高校3年間もこの教室に通い続け、大学は東北大学医学部看護学科に合格することができました。
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個別指導Axisと他塾は何が違う?
校責任者と指導者の両輪体制で編み出される最短・最適な成績アップの道筋
「個別指導」を謳う塾には、個人立の小規模経営塾も少なくありません。そうした塾では校責任者・指導者といった役割分担はなく、経営者が自ら戦略を立て、教科指導も行っている例もたくさんあります。
このメリットは、生徒の学習のすべてに対して目配せでき、そこから得られる情報を一元的に管理し、それにもとづいて「次の一手」を考えられる点でしょう。
一方、私たちの指導は、校責任者と指導者の両輪体制です。最短・最適に成績を上げる方法や合格への道筋を、複眼で組み立てられることは大きなメリットだと考えています。
生徒に最適な学習法を組み立てられる「手段」が揃う
しかし、校責任者と指導者の両輪体制で生徒の指導にあたるのは、必ずしも私たち個別指導Axisに限った話ではありません。大手の個別指導塾は、多かれ少なかれ、似たような指導システムになっていると思います。
であるなら、個別指導Axisの優位性はどこにあるのか?
そう問われるなら、私は「手段のバリエーションの豊かさ」だと考えます。
(株)ワオ・コーポレーションには、教育に関するさまざまな部署があり、それぞれに必要な指導ツールの研究開発に取り組んでいます。たとえばタブレットやスマホを活用した映像講座やオンライン講座、弱点補強に有効な単元ごとのドリル、集団塾「能開センター」との並行利用、全国規模で参加できる統一模擬試験などなど、さまざまな手段があるのです。
生徒一人ひとりの目的や現状のレベルに応じて、これらの手段を適切に組み合わせる。そうして、いまの学力を測定し、補強すべき点を見出し、集中的・効率的に強化していくことができます。これらの手段を生徒一人ひとりに最適にコーディネートし、効果の最大化を図ることも校責任者の大きな仕事の一つです。
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校責任者としての理想と情熱
大切なのは、生徒の「やる気を引き出す」こと
高校入試であれ大学受験であれ、校責任者が担う最終的な役割は、合格という「結果」です。しかし、その結果だけを求めるのではなく、いや、結果を求めるためにも、生徒本人がやる気を出すという「プロセス」を整えることが校責任者の仕事だと思っています。
そのプロセスを少しでも上質なものにするために心がけているのは、
①日常的な「何気ない会話」
面談の場だけではなく、授業に来たときはもちろん、授業がない日に自習室に来るだけのときにも、生徒の顔を見たら必ずこまめに声かけする。
②生徒の変化に気づき読み取る「観察力」
生徒には家や学校で過ごす日々があります。家なら、親とちょっとした喧嘩ぐらいは普通に起こります。学校なら、定期試験もあれば部活もあって、それぞれうまくいく時もうまくいかない時もある。そうした時に、さしでがましくならない範囲で、ひとこと言葉をかけてあげる。
③自然体で生徒に寄り添う
「寄り添う」というのは「私たちの考えを押し付ける」ことではありません。私たちの教室は、「生徒が一人で抱え込まず、誰かに話を聞いてもらえる場」であればいいと思います。欲を言えば、「違った角度・視点から考えられるアドバイスできる場」であればなおいいなと思っています。
こうした「何気ない日常の積み重ね」の中で、生徒自身が次のやる気を生み出せる場であれること。それが、私が考える理想の教室です。
校責任者としてめざすこと
「塾」という場の特性上、どうしても「受験に勝つ」という使命からは逃れられません。その使命を果たすことはもちろんとして、いま私が思い描く理想の校責任者像とは、「一人ひとりともっと深く関わること」です。
多感で大切な時期を生きる彼・彼女らの貴重でかけがえのない場面に私がいる。そして、その人生の選択に何かしらの影響を及ぼしていく。怖くもあり、それ以上の大きな喜びがある。
中学・高校問わず、受験直前の3年生はもちろんですが、そこにとどまらず、1・2年生の早い段階から、彼・彼女たちの進路の選択と受験を支える伴走者でありたいと思っています。
校責任者の個性で教室の空気も変わる。その相性もチェックして
(株)ワオ・コーポレーションの良さは、「いたずらにマニュアル管理に頼りすぎない裁量権の広さ」にあると思っています。個人で創意工夫のし甲斐がある職場と言ってもいいかもしれません。
もちろん、校責任者の業務の標準化はされてはいますが、それでも「その校責任者なりのやり方」を実践できる余地があります。私が自分自身の校責任者としての姿を評するなら、決してスパルタでも熱血型でもありません。「できるだけ論理的に説明し、そこに納得・共感してもらい、そのうえで一緒に走る」。そんな校責任者でありたいと思っています。
個別指導Axisは全国にありますが、校責任者によって教室運営の仕方はさまざまです。もちろん地域の受験事情や環境なども考慮されていますので、同じ個別指導Axisという看板を掲げながらも、必ずしも均質な教室ではありません。
生徒の皆さんや保護者の方には、そうした教室の空気感の合う・合わないも見ていただきたい。どれが正しい・間違いといったことではありません。その人がもっと学びたくなる頑張りたくなる。それぞれの人がその人に適した環境を選ぶことこそ大切なことだと思います。
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個別指導Axisでは、各校の校責任者が、現状の悩みや、その先のゴールをしっかりと見極めて、お子さまに合った学習プランをご提案しています。また、1対1or1対2の個別指導だけでなく、オンライン家庭教師や映像講座などの様々な授業形式と組み合わせた、効率的な学習法もアドバイスしています。ぜひ、お近くの校舎へお問い合わせください。
この記事を書いた人
(株)ワオ・コーポレーション
個別指導Axis 校責任者
柴田康太(しばた こうた)